2022年11月27日

11月、12月にワイン映画が5本も公開!(暁)

現在、東京では12月1日まで4本公開中!!

これまでもワインをテーマにした映画は公開されてきたけど、今年は11月と12月に5本ものワイン映画が公開される。そして今、東京ではまさに4本が公開中!!
日本、フランス、レバノン、南アフリカなどを舞台にしたワインをめぐる作品で、ワイン醸造家、葡萄栽培者、ソムリエなど、ワインに関わる人たちのドラマが描かれます。それぞれワインを巡る生き方、歴史、伝統、伝承、戦争、貧困など社会との関係など様々な視点で観ることができるので、ワインに興味がある人もない人も、ぜひご覧ください。
私はワイン好きというわけではないけど(日本酒が一番好き)、ワイナリー巡りは好きで、日本のワイナリーは7か所くらい行ったことがあります。また、ウルグアイのワイナリーにも行ったことがあります。旅に行くと、その地方の日本酒やワインを買って帰るのが楽しみで何十年と続けてきたけど、この10数年、日本のワインがおいしくなってきたと感じます。
そういえば、6年ほど前から「ワイン帳」というのをつけています。ワインを買う時どれにしたらいいか迷うので、飲んだワインの記録というか、再度飲みたいワインには○印を書き込み、次に買う時の目安にしているのですが、持って歩いているわけではないので、あまり参考にはなってないかも。最近は書き込みをさぼっていて、このワイン帳のことを忘れていました。これを書いている途中でワイン帳をつけていたことを思いだし、久しぶりに2本書き込みました(笑)。
『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』を観て「甲州ワイン」に興味を持ち、無濾過の「甲州にごり」というワインを買ってきました。この数日それを飲んでいますが、少し甘くておいしいです。
そんな私ですが、今回、これだけのワイン映画を観てワイン熱が上昇。あちこちのワイナリーに行ってみたくなりました。早くコロナの流行が落ち着いてくれないかな。感染者数が減ったらワイナリーに行ってみたいです。

公開中および、これから公開されるワイン映画は下記の作品です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
『ソウル・オブ・ワイン』11月4日(金)〜 作品紹介はこちら
❸〜『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』11月18日(金) 作品紹介はこちら
『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』11月25日(金)〜12月1日(木)まで 作品紹介はこちら
『チーム・ジンバブエのソムリエたち』12月16日(金)〜 作品紹介はこちら
簡単な作品紹介と上映情報を下記に記します。実話に基づいたドラマ1本、ドキュメンタリー4本です。

『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』(配給カートエンターテイメント)11月4日から新宿武蔵野館ほかで公開 その他の劇場情報 

シグナチャー.jpg
(C)2021 Kart Entertainment Co., Ltd.

実話を元にした作品。日本のワイン業界を世界と伍する位置に牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするため、奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた作品。浅井が病魔に襲われ余命宣告を受け、病院に見舞に行った安蔵は浅井から「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託される。シグナチャーとは、特別なワインに醸造責任者がサインを入れるという意味。日本ワインにかけた夢が語られる。

『ソウル・オブ・ワイン』(配給ミモザフィルムズ) 11月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー その他の劇場情報 

ソウル・オブ・ワイン.jpg
c2019 – SCHUCH Productions – Joparige Films – 127 Wall

高級ワイン、ロマネ=コンティなど、世界最高峰ワインを生み出すワインの聖地、フランス・ブルゴーニュ。名だたる畑を守る生産者たちの貴重な舞台裏に密着したドキュメンタリー。何世紀もの間ワイン畑を守り、その技と知恵、哲学をつないできた。ワインとテロワール(土壌や生育環境)を語り、最高級ワインが生まれるプロセスを、丁寧に四季を通じて映し出し、フランスのワイン文化の「真髄」、丹念な仕事が描かれる。

『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』(配給ユナイテッドピープル)
11月18日よりアップリンク吉祥寺他にて全国順次ロードショー! 
その他の劇場情報 

戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン.jpg

戦争中も不屈の精神でワインを造り続けたレバノンのワインメーカーたちが語る幸福と生き方。中東の小国レバノン。1975年から断続的に内戦や隣国との軍事衝突が続き、不安定な情勢が報じられるが、実は知られざる世界最古のワイン産地の⼀つ。約50のワイナリーが点在。1975年から1990年にかけての内戦をものともせず、ワインを作り続けてきた不屈のワインメーカーたちが登場する。戦争ではなく平和を求めて、内戦中にワインを造り始めた修道院の神父もいる。極限の状況でもワインを造り続 けてきた 11のワイナリーのワインメーカーたちが語る。

『Vin Japonais(ヴァン・ジャポネ)〜the story of NIHON WINE』(制作:CruX)
11月25日〜12月1日まで、エビスガーデンシネマにて10:30〜上映

Vin Japonais ヴァン・ジャポネ.jpg
(C)2022 CruX co.ltd.


「Vin Japonais」とは「日本ワイン」という意味。
「日本ワインを世界へ発信する」というコンセプトの元、日本ワインの魅力を世界に発信することを目的として作られたドキュメンタリー。フランス人のワイン専門家が、日本ワインの代表的な生産地である山梨、長野、北海道のワイナリーや葡萄生産者、ワイン醸造家を訪ね、日本ワインの特徴や歴史を紐解いていく。葡萄栽培やワイン造りへの想い、工夫、日本の自然や雨が多い風土に焦点を当て、日本独自のワイン用葡萄の開発など、世界に認められるワインを造る努力の数々などが映し出される。またソムリエやレストランも出てきて、ワインと食べ物との関係、和食とワインのマリアージュなども語られ、日本ワインが歩んできた道とこれからをアピールしている。
『シグナチャー〜日本を世界の銘醸地に〜』を観てから、こちらを観ると、繋がっている部分も多い。こちらには、浅井さんから「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と託された安蔵光弘さん本人が冒頭に出てくるのでお見逃しなく。この2本の日本ワインの映画で、日本ワインのことをたくさん知った。 

『チーム・ジンバブエのソムリエたち』(配給:アルバトロス・フィルム)12月16日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー その他の劇場情報

チーム・ジンバブエのソムリエたち.jpg
c2020 Third Man Films Pty Ltd


ワインのないジンバブエからやってきた4人の難民たちが、世界最高峰のブラインドテイスティング大会に挑戦する! “ワイン真空地帯”のジンバブエから南アフリカに逃れ、南アフリカのレストランで働くうちにワインに目覚め、ソムリエに。ジンバブエ出身の4人のソムリエが「世界ブラインドワインテイスティング選手権」に初参戦する姿を追う。クラウドファンディ ングの支援を受けてワインの聖地フランスのブルゴーニュにたどり着いた“チーム・ジンバブエ”の波乱に満ちたスリリングなワインバトルの結末はいかに!?
4人の明るいキャラクターは、ドキュメンタリーなのに笑いあり涙ありでエンターティメント色、大。彼らのジンバブエへの強い愛も描かれ、選手権出場を通して、母国ジンバブエの抑圧的な政権の下で生きている若者たちに勇気を与えられたらと彼らは願う。貧困、難民など、今日的な問いを投げ掛ける社会派作品でもある。『世界一美しいボルドーの秘密』チームが製作。

5本のワインに人生をかけている人々の映画は、伝統の継承や、新しいことへの挑戦のすばらしさを描きつつ、気候変動、戦争、貧困の問題をも観る人に問いかける。ワインを通じて世界のワイン文化を楽しみ、考えませんか。

*五一ワイン・エコノミーの話とウルグアイのワイナリーに行った時の話がスタッフ日記にあります。
一升瓶に入ったワイン 「五一ワイン エコノミー」を買ってみました
http://cinemajournal.seesaa.net/article/472972369.html

posted by akemi at 07:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月21日

11月1日(火)、2日(水)東京国際映画祭8(白)

プレス上映
『ライフ』(カザフスタン)コンペ
『ハーモニー・レッスン』(13)で鮮烈なデビューを飾ったカザフスタンの異才エミール・バイガジンの監督第5作。企業経営に失敗し、全てを失った男の彷徨を驚異的な映像で描き、人生の意味を問う作品。
撮影は美しかったが、もっと短くてもよかったんじゃないかなぁ。

『神探大戦』(香港、中国)ガラ
2007年ラウ・チンワンの怪演が忘れられない『MAD探偵 7人の容疑者』の後日譚的作品。香港迷の友人たちと会場で会えました。『消えゆく燈火』と本作、2本の香港映画が観られたことがうれしい。

11月2日(水)
living.jpg
(C)Number 9 Films Living Limited
『生きる LIVING』黒澤明の不朽の名作『生きる』が第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇る。主演はビル・ナイ。脚本はノーベル賞作家のカズオ・イシグロ。オリヴァー・ハーマナスがメガホンをとる。クロージングにふさわしい良い作品でした。
★2023年3月31日(金)公開予定

すぐに本家の『生きる』(1952)を見直しました。役所に行くとたらいまわしにされるという「お役所死仕事」を皮肉っています。この役所の書類の多さときたら、どの机にも山積み。日々ハンコをつくだけの課長(志村喬)が癌を患い死期をさとったことで、心がけを変えます。そのきっかけになったのが、若い女性事務員(連続ドラマのお母さん役が印象に残っている小田切みき)。完成した公園のブランコで課長が歌う「ゴンドラの唄」がいつまでも耳に残ります。
イギリス版はビル・ナイの品と堅物の印象が強く、オリジナルよりお洒落。

★17時からクロージングセレモニーには参加せず、帰宅して夕食後にサイトで確認。
コンペで見逃した『ザ・ビースト』が東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシェ)を受賞。

詳しい受賞結果はこちら
スタッフのみなさま、はるばる参加してくださったゲストのみなさま、何事もなく閉幕して何よりでした。お疲れ様。(白)

東京国際映画祭youtube公式チャンネルはこちら
・オープニング、クロージングセレモニー
・国際交流基金x東京国際映画祭 co-present 交流ラウンジ
・第35回東京国際映画祭 ダイジェスト
・動画
・イベントレポート
・第12回MPAセミナー
・TIFF チャンネル






posted by shiraishi at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10月31日(月)東京国際映画祭7(白)

プレス上映
『エドワード・ヤンの恋愛時代』(′94)(台湾)ワールドフォーカス
ずっと観たいと思っていた作品。
濱口竜介監督がトークショーに登壇。「この作品は権利関係が難しく台湾でも上映されていなかった。ベネチア国際映画祭にレストア版が出品されたことで、日本での上映が実現した。ヤン夫人に連絡して今回の4Kレストア版上映がかなった」と紹介(アーカイブで視聴)。

TIFFでは同じ台湾のツァイ・ミンリャン監督の「ツァイ・ミンリャン短編集」4作品上映、フィルメックスでは共催上映「ツァイ・ミンリャン監督デビュー30周年記念特集」も。
フィルメックスは1本も鑑賞できず。

『鬼火』(ポルトガルほか)ワールドフォーカス
『鳥類学者』(16)のロドリゲスが消防士として働く白人青年と黒人青年のラブ・ストーリーを様々なジャンルを混交させて描いた作品。特にミュージカル風演出が見事である。カンヌ映画祭監督週間で上映。

一日も休まず通っていたらここにきて疲れが出てきました。不覚にも寝落ちしてしまって記憶が半分ほどしかありません。やれやれ。
残り少なくなって、どの作品がよかったとか、グランプリの予想などすると自分が観られなかった作品が気になって、いまさらながら残念。
プレス上映の会場のシネスイッチ銀座で、空き時間にランチや軽食をとっていますが、一般上映の会場をあちこち動かねばならない観客はやはり不便。六本木のころのように、もう少し会場をまとめてもらえたらありがたいのですが。(白)
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10月30日(日)東京国際映画祭6(白)

プレス上映
『クローブとカーネーション』(トルコ、ベルギー)アジアの未来
冬景色の南東アナトリア。年老いた難民の男は孫娘を連れ、亡妻の遺体の入った棺桶を引きながら帰国をめざす。しかし戦時下の国境を越えるのは難しく、さらなる困難が降りかかる。平和への希求が伝わる静謐なロードムービー。
男は妻の遺言をかなえようと粗末な棺をひいて故郷へと向かいますが、道ははるかに遠いのです。孫娘は始まりのころ、おもちゃで遊んでいたりしてあまり助けになりませんが、人に出会うたびに成長しているのに、ちょっとホッとします。

tabacco.jpg
c2022 - CHI-FOU-MI PRODUCTIONS - GAUMONT

『タバコは咳の原因になる』(フランス)ワールド
そろいのバトルスーツに身を包んだフランス発大人向けゆるい戦隊もの。日本の戦隊ものではたいてい女性隊員は1人でしたが、フランスでは5人のうち2人です。スーツは伸縮性はよさそうですが、防御力は高くなさそう。あんまり戦闘もしないので、まぁいいか。

『アルトマン・メソッド』(イスラエル)アジアの未来
空手道場の指導者の夫ウリ・アルトマンがパレスチナ人のテロリストを制圧したことで、ニュースとなる。注目を集め生徒が激増し、経営不振だったのが立ち直った。妊娠中の妻ノアは、夫の話に疑いを持ち始め、真実が明らかになる。
「制圧」と言っていますが、女性を抑え込んだだけでなく搬送中に死亡したので殺害です。イスラエルで働いているパレスチナ人の女性をテロリストとみなした証拠は何だったのか、ウリの説明だけで、証拠も明確ではありません。パレスチナ人がどういう立場にいるのかが見えてきます。
道場で初心者たちが、組手(相手と戦う)をしていたので、いやいやそこは型(一人)からじゃないの?と思ってしまいました。(白)
posted by shiraishi at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

10月29日(土)東京国際映画祭5(白)

プレス上映
『第三次世界大戦』(イラン)コンペ
シャキーブは震災で妻子を失った中年男性。母親がろう者だったので手話ができ、ろうあの売春婦となじみになる。日雇い労働にいくと、第二次世界大戦の映画のロケ現場だった。ヒトラー役の俳優が急に降板し、エキストラのシャキーブが代役に抜擢される。セットの邸宅に泊まれることになったが、売春宿から逃げ出したラーダンが転がり込んでくる。昼間は床下に隠して匿うことにしたが…。監督は俳優としても活躍するホウマン・セイエディ。ろうあのヒロインを演じたマーサ・ヘジャーズィさんのインタビュー(by咲)はこちら
意外な設定で、こうくるか!というストーリーが進んでいきます。監督は来日できず、手話を4か月特訓して臨んだマーサさんが一人舞台挨拶やティーチインに登場。とても面白かったので公開になりますように。
★審査委員特別賞を受賞

yamaonna pos.jpg
(C)YAMAONNA FILM COMMITTEE
『山女』(日本、米)コンペ
18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まれながらも逞しく生きる少女・凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が住むと言われる早池峰山だった。
福永壮志監督が「遠野物語」にインスピレーションを受けて作った作品。ヒロインの凛を山田杏奈さん。村の中でただ一人凛を気遣う泰蔵を二ノ宮隆太郎さん(2019年の『お嬢ちゃん』監督以後、俳優業が続いています)。2023年公開予定
『リベリアの白い血』福永監督インタビュー(2017)はこちら

『ファビュラスな人たち』(イタリア)コンペ
トランスジェンダーの女性たちが暮らすヴィラを舞台に、意に反して男装で埋葬された友人の遺志を叶えようとする住人たちを描く。コミカルな中にトランスジェンダーとして生きることの難しさが浮かび上がる。ロベルタ・トッレ監督
わりと重めの社会派作品が多いコンペ部門で、珍しくコミカルな作品。プロの俳優ではないトランスジェンダーの方々が出演しています。脚本どおりにしなければいけない降霊術のシーン以外は、即興で彼女たちから出た言葉をそのまま使っているシーンも多いそうです。
(白)


posted by shiraishi at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする