2023年06月18日

引越ししました。新しく住む場所をみつけるまで(暁)

去年(2022)6月頃、大家さんから「隣の部屋の柱にシロアリが巣くっていて、そう長くもちそうもない。このアパートを取り壊して新しくするので12月くらいまでに出てほしい」と言われ、アパート探しが始まりました。
その数年前、私の家のドアの前を黒い羽根の羽蟻が2,30匹飛び交っていたこともありました。春だったので巣別れの季節だったのでしょう。その頃から気にはなっていたのですが、やはりシロアリが巣くっていました。
でも退去お願いの前から、そろそろサービス付き高齢者住宅のようなところに移ったほうがいいかなと、数か月前から資料を6か所くらい集めていたところでした。そして、妹たちの家のそばに、自分の条件にピッタリのところをみつけました。週に3回くらい都内に試写や映画を観に出かけるので、できたら駅から近いところと思っていたら、豊田駅から歩いて10分くらいで、3人の妹たちのちょうど真ん中あたりの場所にあるYというサービス付き高齢者住宅でした。ここは知り合いもかかわっている高齢者住宅を提供するグループの日野市の施設だったので、ここがいいかなと思い、近くに住む妹にパンフレットをもらいに行ってもらったり、場所を確認しにも行きました。もう少し調べてからと中には入らなかったのですが、ネットで調べてみたら、なんと1か月20万円くらいかかることがわかり、私の資金では、今から入るのはとても無理ということがわかりました。他に集めた場所の資料も見てみたら、サービス付き高齢者住宅はやはり20万円以上。これはもう75歳以上になってからでないと資金が足りずかな。ま、何歳まで生きるかがわからないから判断に迷うけど。それで、サービス付き高齢者住宅はもう少し先にすることにして引越し先を探し始めたもののなかなか見つけられずにいました。

住んでいたところは、三鷹駅北口から歩いて10分くらいのところで、コンビニや0時までやっているスーパーも歩いて2,3分のところにあり、バス停にも近く、住環境としては申し分ないところだったので、近くで探したのですが、なかなかいい住まいが見つからず、民間アパートはあきらめ、公団や都営なども当たってみました。他の市にとも考えたのですが、いろいろ調べた末、社会福祉や障害者福祉の面を考え、やはり武蔵野市で探すことに。
その過程で、武蔵野市の福祉住宅(高齢者・障害者用)というのがあるのを知りました。年に4回募集があり、市報に載るということでしたが、武蔵野市に住んで40年余りなのに、市報にその住宅の募集が載っていたのはこれまで気がつきませんでした。あるいは都営住宅と一緒の募集時期で見落としていたのか。8月に都営住宅と市営福祉住宅の募集があったので応募したのですが、武蔵野市にある都営住宅は100倍近い倍率、市営福祉住宅の方もかなりの倍率。この市営住宅応募に際して、面接と自宅訪問というのがあり、いかに住宅に困っているかが優先順位とのこと。自宅訪問に来た市の住宅担当者は、我が家のあまりの荷物の多さに驚き、地震がきたら危ないから、天井に近いところに荷物を置くのはやめて荷物をかなり減らさないと、市営福祉住宅には入れないと言われてしまった。結局、どちらも当選ならず。

映画のチラシやパンフ、プレス資料、映画祭のプログラムなど映画関係の資料が、部屋中にあり、それの山がいくつもできているような状態でした。このアパートに引っ越して10年。それ以来、少しづつ集めていた映画グッズ。新しいとこに移るにあたって、これらのグッズをかなり捨てないといけないと思っていたのですが、それにしてもすごい量。興味ある人にとってはお宝でも、興味のない人にとってはゴミ。ゴミの山に暮らしているようなもの。このチラシなどの映画グッズをほしい人はいないものだろうかと、映画館とか、映画好きな友人たちに打診してみたけど、引き取り手はなし。捨てるしかないかと思い、そのつもりで片付けを始めつつ家探し。
また、民間のアパートと公団(UR)などにも当たることにしました。URは若いころ、給料が足りず入れなかったけど、今は空きがあるようで、高齢者でも貯金額がある程度あれば入れるということがわかりました。募集センターに行くと、いつも募集があったので、どうしても住むところがみつからなかったら応募することにしました。
そうこうするうちに、10月の映画祭シーズンになり、東京国際映画祭でシネマスコーレ(名古屋)の木全(きまた)純治支配人に会ったので相談したところ、映画グッズを引き受けてくれることになりました。木全さんとは1993年6月に名古屋で行われた「第3回NAGOYAアジア文化交流祭」(シネマジャーナル31号掲載)で知り合い、その後、あいち国際女性映画祭が始まり、木全さんが映画祭のディレクターになったのと、シネマジャーナル本誌をその頃から置いてくれているので繋がりがあります。去年(2022)公開された、木全支配人を追った『シネマスコーレを解剖する。』というドキュメンタリーの中で、シネマスコーレの2階に映画グッズを売るスペースを作ったと出ていたので、その映画グッズを売るコーナーで扱ってもらえたらと思ったのでした。捨てるつもりになっていた映画チラシを生かしてもらえればと思うのでありがたい。そのつもりで整理しつつ引っ越し先探し。
参考記事 シネマジャーナルHP 特別記事
『シネマスコーレを解剖する。』公開決起集会 LOFT9 Shibuyaにて
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/489489412.html

11月になって、また都営と市営福祉住宅の募集が市報に載り、結果がわかるのは1月(2023)とのこと。大家さんに聞いてみたら、取り壊しの日程はまだ決まっていないので2月くらいの引っ越しでも大丈夫と言われ、再度応募してみることに。今度も無理かなと思ったけど、切羽詰まっていたのでもしかしたらと期待。そして、今回は当選と連絡がありました! でも当確ではないという。審査があり、年間の収入や保証人がいるかとか、いろいろ関門があって、当確になったのは3月。立ち退き期限はとうに切れていたのでどうなるかと思ったけど、取り壊しの話はまだ先だったのでなんとか間に合いました。

去年10月から、少しづつ片づけを始めていたけれど、引っ越し先が決まらないのでダラダラとやっていました。1月からかなりピッチをあげ、3月に入ってからは試写にも映画館にも行かず、毎日、毎日、部屋の片づけ。たくさんのものを捨て、段ボールをどんどん作っていきましたが、なにせ、部屋中を埋め尽くした荷物の数々。これまで、ハマってきたものの集大成状態。
就職をしてから、まず、山やスキーにハマったので山道具、スキー道具がたくさん。もう最近は心臓の調子が悪いので山は行くことがないだろうと、いくつかあるリュックやキャンプ用品などは捨てたり妹にあげたりしたけど、さすがにピッケルとアイゼンだけは残しておくことにしました。ピッケルは錆だらけになっているけど、やっぱり冬山に行っていた証。またスキー板2本とスキー靴は廃棄。
また写真はそれ以上にハマって自分で写真をプリントしていました。デジタル時代になったので、伸ばし機は前回の引っ越しの時に友人に譲り、自分でプリントしたものだけを残していたんだけど、今回はそのプリントもけっこう捨てました。それでも45p幅、奥行き50p、5段の棚と170cm幅、高さ60cmのオーディオ棚の半分くらい、プリントしたモノクロ写真が残りました。それにフィルムカメラも4台くらい。これは落ち着いたら売りに行こうと、引っ越し荷物にいれました。

さらに、1993年頃には、中国、香港、台湾など中華圏の映画と俳優にハマり、現地の映画本とか、雑誌、俳優の写真、写真集、ポスター、ビデオ、CD,DVDなどのグッズなども集めるようになり、それはなんと半間の押し入れいっぱいになってしまいました! いや、入りきらず、さらに大きい押し入れにも侵入。本棚にも電影双週刊(香港)や大衆電影(中国)が並んでいました。それらの本もカビが生えたり、紙面が茶色くなってしまったものは捨てました。友人や妹たちにも手伝ってもらったけど、それらのものの捨てる捨てないは私がやらないと終わらないので、毎日、毎日遅くまで沢山の物の山を片付け、引っ越しの日を迎えることができました。
運送屋さんが見積もりのため来てくれたのですが、狭い部屋に、余りの量の荷物があるため、これは1回の引っ越しでは厳しい。2回に分けないと無理と言われてしまった(引っ越しの荷物を片付けようにも置き場所がないので)。それでは引っ越し費用が2倍かかるからとても無理と思い、片付けた荷物を友人の家や妹の家に運び、場所を空けることに。さらに後半は引越し先にもっていき、なんとかスペースを作って引っ越し準備を進め、やっと引っ越しの日を迎えました。
そして4月19日に引っ越し(大きな家具など)をしたものの、前の家に、まだ未整理の映画グッズが残っていたので、新しい家から何度も通い、27日にやっと片付き、整理した映画グッズ(映画チラシ、パンフ、本、映画祭バッグなど)をシネマスコーレに6梱包送りました。途中で1回4梱包送っているので、2回の発送で、大小10梱包にもなりました。かなりの量送ったと思います。ま、それ以上捨ててもいます。シネマスコーレ2階で始めた映画グッズ売り場に置いて、売れるといいのですが…。主にマイナーな映画のチラシやパンフが多かったけど、少しはお金になりそうなチラシやパンフも入れました。
そういえば本もたくさんあり、だいぶ捨てたのですが、女性解放運動関連の本もたくさんあり、これも誰かほしい人がいないかと思い、やはりシネマジャーナル本誌を置いてくれているエトセトラブックスに問い合わせたところ、引き取ってもいいということになり、2梱包約50冊くらい送りました。エトセトラブックスはフェミニズムにかかわる様々な本を置いている本屋さん(出版社)。1970年代〜80年代の古い本だけど、興味ある人の手に渡るといいなあ。

4月29日に古いほうのアパートを全部払って、鍵を大家さんに返したので、それからやっと、新しい住処の整理が始まりました。まだ洋服も整理できていないし、CDや本など、いろいろなものが元の棚や置き場所に戻っていないので、これからちょっと大変です。
こんな状況なのに、心臓手術をするため5月14日に入院することになりました。去年の秋くらいから、少し歩くと息苦しくなり調子が悪かったのですが、引っ越しの日程が決まる頃、手術が必要ということがわかりました。それでも、とにかく引っ越ししてしまわなくてはと友人たちや妹たちに助っ人をお願いしました。
そんな状態で引っ越し荷物も片付かないうちに、入院前の準備ということで14日の前に、手術する先生の話を聞きにいったり、検査など、7回くらい病院に通いました。16日に手術をしたあと、1か月も病院に入院し、6月16日に、今度はリハビリの病院に転院して、今はリハビリ中です。そんなことで、引っ越しのスタッフ日記が遅くなりました。入院・手術・リハビリの話はまた。

引っ越し先は武蔵境駅からバスで10分くらいの所。三鷹北口と武蔵境駅北口を結ぶバス路線の中間の場所で、五日市街道、玉川上水も近くにあり、緑多いところです。ここの写真も撮れないまま、入院してしまったので、緑多い玉川上水沿いの写真は、またあとで。
新しいところに引っ越したものの、まだ全然片付いていないし、退院してからまた大変です。
新しい家は団地サイズの8畳一間と台所。いくつもの荷物が、2,3pのことで入らなかったりと、これからも収納するのに苦労するかも。それでも手すりが付いていたりして、バリアフリーの住宅なので一安心。ただ近所に食事できたり、買い物をする店がない住宅街なので、そのへんがちょっと不便そう。住み心地に関しては、まだ何日も暮らしていないので未知。日当たりはいいので、夏、暑いかも。

たくさんの映画グッズを引き受けてくれたシネマスコーレさん、エトセトラブックスさんありがとうございました。活用できるといいのですが…。
posted by akemi at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月11日

『めんたいぴりり パンジーの花』舞台挨拶(白)

menntai.jpg

6月9日(金)
新宿バルト9へ。
『めんたいぴりり パンジーの花』公開記念舞台挨拶がありました。
2019年1月に公開された『めんたいぴりり』の第2弾です。子役さんたちは大きくなったので、交代です。

b1.jpg

おなじみのスケトウダラの妖精役の博多大吉さん、「ふくのや」店主夫妻役の博多華丸さん、富田靖子さん、従業員八重山徳雄役の瀬口寛之さん、本作のゲストたこ焼き屋さんツル役の余貴美子さん、あつし役の森永悠希さん、江口カン監督が次々と登壇しました。
ご当地ネタや撮影の裏話も出て楽しかった挨拶の書き起こし中です。もう少しお待ちくださいませ。(白)
できました。こちらです。

(c)2023「めんたいぴりり」製作委員会
https://mentaipiriri.com/

posted by shiraishi at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月04日

『光をみつける ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ』舞台挨拶(白)

IMG_1622.jpg

6月3日(土)
台風の雨がやっと上がって、やれやれと恵比寿へ向かいました。5月30日からここの「東京都写真美術館ホール」で、『光をみつける ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ』が上映されていて、本日は舞台挨拶があるのです。主人公の穴澤雄介さん、永田陽介監督、ナレーションと出演もされた舞の海秀平さんも登壇します。
上映が終わってMCさんの呼びかけで先に穴澤さんと永田監督が登場、それぞれお客様にご挨拶した後、舞の海さんが登壇。現役のころ力士としては小兵ながら果敢に取り組む姿が人気でした。みなさん大喜び。ひとしきり撮影話を伺った後、スポーツ大好きな穴澤さんが舞の海さんに質問を繰り出し、2人の会話が盛り上がります。
MCさんが声をかけなかったら、いつまでも続いたかも(笑)。映画に収録されたシーンは一部ですが、実際は2時間以上2人の対談は続いていたそうです。30分の舞台挨拶は穴澤さんのヴァイオリン演奏に続きます。舞の海さんの「穴澤さんほんとは見えてるんじゃない?」の言葉のように、なめらかな動きと、明るく力強いお人柄そのままの演奏を堪能しました。

IMG_1619.jpg

カメラの腕がいまいちで、動きについていけず写真ボケ気味ですみません。
書き起こししたら、ブログにアップしますね。できました。こちらです。


関西での上映も少しずつ決まっていっています。
HPでお確かめください。
★2023年5月30日(火)〜6月11日(日)東京都写真美術館ホール
6月15日(木)〜30日(金)シネマ・チュプキ・タバタ(21・28日は休映)
ほか全国順次公開

posted by shiraishi at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする