2024年12月31日

マフマルバフ監督にお会いできた幸せな年の瀬 (咲)

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あっという間に今年も大晦日を迎えてしまいました。
この1年も、シネジャにおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

東京国際映画祭ほか、今年の映画祭報告の一部がまだ終わってなくて、12月後半、ほんとに猛烈な勢いでまとめました。(それでも積み残しが・・・)
年賀状は、値上げしたので、ぐっと心を鬼にして、SNSで繋がっている方には出さないことにしました。(該当者の皆さま、どうぞお許しを!)

何かと忙しい年の瀬に、なんと、モフセン・マフマルバフ監督が約10年ぶりに来日! 登壇されるイベントが続々。これは何がなんでも参加したい! なのに、まず最初の公開直前イベント『川との対話』(※日本未公開)上映+ モフセン・マフマルバフ監督トークの行われる12月26日(木)は、前々から妹が横浜ハイアットホテルのハーバーキッチンのランチビュッフェを予約していたのでした。
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『川との対話』の上映は15:00からでしたが、15:45頃に 会場の渋谷ユーロライブにたどり着きました。なんとか最後の方を観て、マフマルバフ監督のトークを聴くことができました。
イランとアフガニスタンの男性が、川を挟んで対話する物語。これまでマフマルバフ・ファミリーがアフガニスタンで作った12本の映画を引用しながら両国の歴史を語るというもの。今回が日本初公開でしたが、いつか観る機会があることを願います。
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上映後トークの聞き手は映画監督で東京藝大教授の筒井武文さん。(日本イラン合作『ホテルニュームーン』監督)
筒井さんの「偉大な監督ですが、まるで学者か詩人が作ったように思いました」との言葉に、「映画作りには、@脚本 A撮影 B編集 が必要」 さらに、「心理学、哲学、歴史・・・等々、いろんなことを学んだ上で語る必要がある」とマフマルバフ監督。 
とても充実したトークで、映画はほんの少ししか観られませんでしたが、遅れてでも参加してよかったと思いました。

そして、個別取材の機会もいただくことができました。 
取材期間は、12月25日〜27日の3日間だったのですが、私の時間は、27日の17:20から。 つまり、おそらく最後。多くの方から取材を受けたあとなので、すでに出たような質問はできない・・・ あ〜困った! と思っていたところに、イランの女性詩人フォルーグ・ファッロフザードをこよなく愛するペルシア詩研究者の鈴木珠里さんから、もし時間がありましたら・・・と、メールで質問が届きました。まさに天の助け。
『子どもたちはもう遊ばない』 の中で、ユダヤ人のベンジャミンさんが語る「他者を思え」という詩については聞いてみようと思っていたので、それに続けて伺ってみました。
珠里さんの質問は、『サイレンス』(1998年)に出てくる場面に、フォルーグの詩を表現したものがあるというものでした。
マフマルバフ監督の映画は、たとえ詩そのものを語っていなくても、とても詩的な雰囲気を感じます。そのこともお伝えした上で、好きな詩人や影響を受けた詩人についてお伺いしたのですが、これがもう、たっぷり語ってくださって、嬉しい限りでした。
そして、「楽しい時にも詩を語るし、悲しい時にも詩を語ります。国民性です。頭がいい人なら、2+2=4ですが、私たちイラン人は、2+2は4じゃないと思っています。国民的にロジカル(論理的)じゃないのです」と!
ほんとにイランの人たちは、詩と共に生きていることを感じているのですが、そうっか〜 2+2は、4ではないのがイラン人なのだと、妙に納得。

そういえば、私が若いころ、よく母が「1+1が2以上になる人と結婚しなさい」と言っていたのを思い出しました。1+1が2以下の人としか出会えなかったので、結局、結婚しなかったということにしているのですが、自分ひとりで、1+1以上の充実した人生をおくっているからいいのだ! と勝手に思っています。
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話がそれましたが、あっという間に持ち時間40分が終了。 最後に写真を撮らせていただいたのですが、取材中に撮るのを忘れていたので、「お話されている感じで」とお願いしたら、「話してる、話してる、話してる・・・」とペルシア語でつぶやきながら応じてくださったのでした。

大急ぎでまとめたインタビューは、こちらでご覧ください。

12月29日には、5時からシアター・イメージフォーラム3階で行われたモフセン・マフマルバフ監督マスタークラスに参加しました。

その前に、原宿SEE MORE GLASSさんでの「イランの絵本と靴下展」へ。 この日が最終日でした。
カレーを楽しみに、お腹を空かせて行ったら、売り切れ! キッシュとマサラチャイをいただきました。(もちろん、こちらも美味しいのですが、ちょっと量が足りない・・・)
でも、絵本の翻訳をしている愛甲恵子さんにお会いすることができて、嬉しいひと時でした。
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音楽家シャジャリアンの伝記本(写真中央)が目に留まったのですが、こちらは見本だけで売り切れ。数学者で、女性初のフィールズ賞を受賞したマリヤム・ミールザーハーニーの伝記本(写真左上)を買い求めました。「小さな人間、大きな希望」というシリーズです。イランの子どもたちは、こんな素敵な絵本で偉人のことを学べるのだと、うらやましく思いました。

4時半ごろ、シアター・イメージフォーラムに到着。『子どもたちはもう遊ばない』の上映が終わって、表でマフマルバフ監督が、皆さんにサインをされていました。

5時からのマスタークラスは満席。女性が圧倒的に多かったです。聞き手は矢田部吉彦さん。『苦悩のリスト』と『子どもたちはもう遊ばない』について、具体的な話をたっぷり。 最後に、「生きる為に、人生の中で意味あることをしたいと毎日考えます」とおっしゃって、会場との対話に。
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最初に手を挙げた若い男性が、「モノトーンな生活を送っています。生きる目標を失ってしまって、老後のための資金を投資で稼ぐことを考えてしまっています。楽しさを監督はどこから得ているのでしょう?」と発言され、会場が笑いの渦に。 
「お金があれば幸せというのは、あなたは銀行じゃない。ほほ笑みを誰かにあげれば、自分も幸せ」と監督。
次に、映画を作る上で一番大切にしていることを問われ、
「いろんな監督がお金がないから映画が作れないというけれど、一番大事なのはアイディア。何を撮りたいかがはっきりしていれば、スマホで作れる。お金があっても作れるわけじゃない。老後のために・・・というテーマで映画を作れば、皆が興味を持つから成功する」とおっしゃって、またまた会場は笑いに包まれました。
なんとも幸せな気持ちで会場をあとにしたのでした。

来年も、心豊かな日々がおくれますように♪
そして、なにより、戦争に巻き込まれている人たちが、平穏に過ごせる世界になりますように!


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もう12月も末というのに、横浜の日本大通りの銀杏がまだ綺麗でした。
気候変動は起こってる!と、トランプに言いたい・・・



posted by sakiko at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月22日

冬至の夜、今年もペルシアの詩をたっぷり楽しみました(咲)

冬至は、一年で一番夜が長い日。
イランでは、7000年前から、この日を太陽の誕生する日として、お祝いしています。
シャベヤルダー(シャブ:夜 ヤルダー:誕生)と呼ばれますが、冬至の夜にはスイカやザクロなどの赤い果物やナッツ類を囲んで、夜長、詩の朗読を楽しむことから、シャベシェイル(シャブ:夜 シェイル:詩)とも呼ばれます。

今年は、15日の日曜日に前倒しでイラン女性のお家に集まりました。
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まずは、オードブルやナッツをいただきながら、ハーフェズ詩集で占い。
ページを開いて、そこにある詩の内容で運勢を占うというもの。
ペルシア語の詩集をまず開いて、黒柳恒男先生による和訳の同じ番号の詩を探します。
イラン人がペルシア語で詩を詠んでくださって、日本人が和訳を詠むという次第。
私が開いた詩、難しくてどう解釈したらいいのやら・・でした。

1時間半ほど詩を詠んだあと、手作りの美味しいお料理をいただきました。
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おこげは、イランではご馳走。お客様にまずとっていただくものです。おこげが上手に炊ける炊飯器もあるので、失敗なし。

お腹がいっぱいになったところで、ポップな音楽にあわせて踊る踊る・・・
(禁止されたって、イランでも家の中で踊ってます♪)
4時半に伺ったのに、あっという間に9時。
帰る方がいたので一緒に失礼したのですが、この後、オマル・ハイヤームのルバイヤートや、女性詩人フォルーグ・ファッロフザードの詩と、まだまだシャベシェイルは続いたと聞き、ちょっと残念。

冬至本番の12月20日(イラン暦は、夕方から始まりますので!)、イラン大使館でのシャベヤルダーに参加しました。

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スイカが可愛い!  左端は、ハーフェズ詩集。

イラン人の家族連れのほか、東京外国語大学や中央大学でペルシア語を学ぶ学生さんたちが大勢参加されました。
伝統楽器の演奏や、冬至の習慣についての講演のあと、外語大の学生さんが3人、詩を朗読しました。とても上手でした。

「イランでは、冬至の夜を一人で過ごす人は、まずいません」という言葉に、人との繋がりを大事にするイラン人の暖かさを感じました。

ナッツと、チキンとご飯のお弁当をいただいて帰宅♪


posted by sakiko at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月21日

母を送りました(白)

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北海道庁(旧本庁舎)は雪の中

11月に里帰りしたと日記に書いたばかりですが、その後母の具合が悪くなり、救急車で入院しました。ここには最長三週間しかいられないとのことで、姉が転院先の心配をし始めましたが、4日目に息を引き取りました。「死ぬときは前のめり」と常々言っていた(元ネタは坂本龍馬?)母、足元が覚束なくなって101歳と1ヶ月の長寿を全うしました。ギリギリまで自宅で頑張り、ひ孫ややしゃごにまで会えました。私たち姉妹弟の4人が誰も欠けずに母を見送れたのは何よりでした。
同級生のラインに喪中となる旨報告したら、それぞれが自分の場合を書き込んでくれて、やはりうちの母が最年長らしいです。子どものうちに亡くした人もいます。この年まで母親がいてくれたこと、その母を看てくれた姉妹に感謝。末っ子が待望の男の子で、ともかく産まれて来てくれただけで、母の生きる励みになったようです。
母の定位置がぽっかりと空いているのを見て、ホントにいなくなったことを実感。これから何かにつけ思い出すことでしょう。妹と私は遠くへ戻るので、姉妹が揃っているうちに遺品整理を始め、粗大ごみも出し(弟が奮闘)ました。
帰宅して自分の部屋を見回し、母と同じくあまりにもモノが多いのにがっくりです。思い出をモノに託すと、亡くなった後はゴミか不用品でしかありません。今から片付け始め!

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時計台(旧札幌農学校演武場)

来年はとにもかくにも、穏やかな日々でありますように。(白)

posted by shiraishi at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月01日

秋の映画祭シーズン終わりました(暁)

昨日、11月30日にフィルメックスの授賞式があり(上映は本日12月1日まで)、今年の私にとっての秋の映画祭シーズンは終わりました。9月のあいち国際女性映画祭に始まり、11月23日からの東京フィルメックスまで7つの映画祭に参加し、怒涛の3か月でした。昨日、一段落はしたものの、原稿まとめはこれから。これからが大変です。
私が参加した映画祭は下記です。

あいち国際女性映画祭2024(29回目)9月5日(木)から9月8日(日)
ウイルあいち
ジョージア映画祭2024 8/31(土)〜10/4(金)ユーロスペース
2024東京・中国映画週間 10月22日(火)〜10月29日(火)
TOHOシネマズ日本橋
第37回東京国際映画祭2024 10月28日(月)〜11月6日(水)
有楽町、銀座界隈の映画館
香港映画祭 香港映画の新しい力 Making Waves 11月1日〜4日
恵比寿ガーデンシネマ
第13回シニア女性映画祭・大阪2024 11月16日(土), 17日(日)
とよなか男女共同参画推進センター すてっぷホール
第25回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2024
11月23日(土) 〜 12月1日(日)  丸の内東映、ヒューマントラストシネマ有楽町

★「あいち国際女性映画祭」は1996年から始まりましたが、1回目から参加しています。途中、コロナ禍などもあり、6回くらい参加していませんが、あとは毎年通っています。今年は4日間で、『盛夏の聲』『ジンセンボーイ』『ミルクティーを待ちながら』『パルバティ・バウル 黄金の河を渡って』『真昼の女』『三つのコードと真実』『わたしの母さん〜天使の詩〜』『一月の声に喜びを刻め』と、8本の作品を観ました。
会場はウイルあいちという女性会館ですが、向いにある「名古屋市市政資料館」を29年ぶりに見学しました。なんとここは、今年前半のNHK朝ドラ「寅に翼」のロケ地になっていたのでした。裁判所の階段のシーンで何回か出てきました。そのことも含め、スタッフ日記にレポートを掲載しています。
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記者会見にて

スタッフ日記
第29回「あいち国際女性映画祭2024」に来ています
http://cinemajournal.seesaa.net/article/504752397.html

★「ジョージア映画祭2024」は、行こう行こうと思っているうちに最終日近くになり、諦めていたら延長され、観ることができました。でも1本。最終日の数日前、映画美学校での試写の後、上の3階にあるユーロスペースに映画を観に行ったら、ジョージア映画祭を主催しているはらだたけひでさん(元岩波ホール)がいて、「ぜひジョージアの女性監督の作品を観て」と誘われたのです。それで最終日に上映された『母と娘』を観ました。
ジョージアで最初の女性監督ヌツァ・ゴゴベリゼはラナ・ゴゴベリゼ監督の母。ヌツァは1930年代、スターリンによる粛正のために流刑された。ヌツァとラナ、二代にわたる映画への取り組みと彼女たちの時代を捉えた作品でした。
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★「2024東京・中国映画週間」は、前売りで4本挑戦しましたが、2本は満席で取れずでした。あとは当日会場に行って、チケットを買いました。できるだけ左右と前に人がいない席を求めてのことです。背が低いので、前に人がいると、画面に入って来てしまうこともあり、混んでいない作品は当日買うのが私流です。最近、中国映画週間の事務局からは案内がなく、この数年は最終日の授賞式?には行っていません。もっとも、ここ数年、中国映画週間の最終日が、東京国際映画祭の初日に重なっていて、私は東京国際映画祭のほうに行ってしまうので、行けない状態ではあります。チケットが取れなかった作品は、スタンリー・トン監督の作品だったりするので、後々、日本公開されるでしょう。それを期待したいです。
『デクリプト』『最高でも、最低でもない俺のグッドライフ』『FPU〜若き勇者たち〜』『アップストリーム〜逆転人生〜』『志願軍 〜雄兵出撃〜』『抓娃娃(じゅあわわ)ー後継者養成計画ー』の6作品を観ました。

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★第37回東京国際映画祭2024 10月28日(月)〜11月6日(水)の10日間、休みの日なしのフル回転。中華圏の映画が好きな私は、今年の映画祭でたくさんの中華圏作品があったので、できたら網羅したかったのですが、チケット争奪戦ではいたらず、ゲットできた作品は2作品だけでした。10月19日のチケット販売の時は、作品のサイトにアクセスしてもなかなか入って行けず、入れた時にはすでにチケットは売り切れになっていました。運よく『娘の娘』は、争奪戦の半ばで入っていくことができて、チケットをゲットできましたが、残りは半分以上あったけど、そのあと、あっという間に売り切れになりました。こんなに早めに入れたのは初めてでした。あとは二人の友人たちが取ってくれたチケット3枚。おんぶにだっこです。いつも争奪戦のチケットの時に思うけど、いつもいろいろな映画やイベントに行くためネットでチケットを買ってている人は、だいたい取れているなと感じます。結局『お父さん』『小さな私』『ラストダンス』『チャオ・イエンの思い』『幼き子のためのパヴァーヌ』は取れず、チケットが取れなかった作品はプレス試写で観ることに。これらの中華圏作品は、プレス試写ではほとんど10時台の上映で、約6日、頑張って起きて参加しました。これまでの映画祭では、10時台の映画は、起きて出かけることができず、ほとんどパスしていましたが、今回は、ここで観れないと、公開されないかもしれないという思いで、頑張って参加しました。また、今年はウイメンズ・エンパワメント部門が新設されたので、この部門の作品もなるべく観ようとしたので、結構な量の作品を観ました。中華圏映画もたくさん。さらにウイメンズ・エンパワメント部門の作品もカバーしようと思うと、身体が一つじゃ足りません(笑)。しかも、舞台挨拶、Q&Aの取材もとなると、走り回って会場にいかなくてはならず、だいぶ諦めました。
映画祭が有楽町・銀座地区に来てから、プレスセンターと映画上映館、プレス試写会場の間が遠くなり、映画祭期間中、プレスセンターに行けるのは2,3回。なんか、もう少し、近いところでできないものでしょうか。かなり疲れました。また、取材が全部ネットで申請しなくてはならなくなり、とてもやりずらい。当日にならないと予定が決まらず、前もっての予約がしにくいのです。それも場所が離れているからということが大きいです。去年から、取材予定席が越えた場合は抽選になりましたが、去年に引き続き、今年もクロージング取材は外れ、参加することができませんでした。東京国際映画祭は4回目から取材し、クロージングの撮影取材は20年以上参加してきたのに、すごく残念です。会場のプレス席が少ないのでしょうか。シネマジャーナルでは、宣伝効果があるとは思えないので強く言えませんが、これまで、ずっと写真と文章で取材してきたので、写真取材できないのはなんだかとても残念です。
そのおかげで、最終日11月6日は、4作品のチケットを買い、ウイメンズ・エンパワメント部門の作品をだいぶカバーすることができました(苦笑)。
東京国際映画祭で観た作品は下記です。中華圏とウイメンズ・エンパワメント部門の作品を中心に21本観ることができました。10本は前売り、当日売りで買ったチケット。東京国際映画祭で観た作品、これまでで最高数かも。
『スターターピストル』『小さな私』『娘の娘』『わが友アンドレ』後半だけ、『チャオ・イェンの思い』『母性のモンタージュ』『赦されぬ罪』『三匹の去勢された山羊』『幼な子のためのパヴァーヌ』『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』『おじいちゃんはデブゴン』『ブラックドッグ』『陽光倶楽部』『怒りの河』『千里江山図』『私の好きなケーキ』『10セカンズ』『徒花』『マイデゴル』途中まで『灼熱の体の記憶』『イヴォ』

★「香港映画祭 香港映画の新しい力 Making Waves」では、チケットが取れたのは『バイタルサイン』 だけでした。他は全然、作品に入って行けずでした。東京国際映画祭以上の倍率です。恵比寿ガーデンシネマでの上映ですが、来年はもっと大きな会場でやっていただけたらと思います。この会場では、ネットでチケットを取るのが苦手な私には歯が立ちません(笑)。長年の香港映画仲間と久しぶりにランチでもと思ったので、一緒に取ってもらったのですが、この作品は去年、東京国際映画祭で観た作品でした。でもルイス・クーがいい味を出していました。

★「第13回シニア女性映画祭・大阪2024」は、シネマジャーナルでも紹介している『30年のシスターフッド』(シネマジャーナル64号、68号)の山上千恵子監督から案内が来て、いつも映画祭開催の案内は載せていたんだけど行ったことはなかった。今回、妹たちと11月18日〜20日に京都の叔父や叔母の家に行くことになり、その前日16日、17日に大阪で行われるこの映画祭に行くことができた。
4年くらい前から、この映画祭を始めた三木草子さんと、この映画祭の記事をシネジャHPに載せるためのデータのやり取りから、好きな音楽の話、勉強している外国語の話など、興味の対象が似ていて、すっかりメル友になっていました。メル友なんて言いていますが、三木草子さんと言えば、「女から女たちへ」を共同発行したり、『女・エロス』(1973)創刊に参加されたリブ運動を牽引してきた方。それ以外に、今回、1980年頃、勉強会などに通ってお世話になった実践的な女性解放運動家小西綾さん、ドキュメンタリー『小西綾 見て考えて生きてきた』が上映されるというので、ぜひ観ておきたかったから出かけることができてよかった。小西綾さんは駒尺喜美さん(夏目漱石作品や源氏物語などをフェミニズムの視点で批判的に読み直した近代文学研究者、法政大学教授)と神楽坂の自宅に「56番館」というスペースをつくり、女性たちが集まっていろいろな活動をする場所を作ってくれました。私は、そこに通っていたのです。というような事情があり、この映画祭に行ってみたかったのです。この映画祭には初めて行ったのですが、70,80年代に顔を合わせていた方も何人かいて、初めてという感じではなく入り込むことができました。それに10日くらい前に、東京国際映画祭、ウイメンズ・エンパワメント部門のイベントにも参加していた浜野佐知監督も来ていました。1日目の上映のあとに交流会があり、参加している人たちとも知り合うことができました。
観た作品は、『夜明けに向かって』『ホームレスを生きる女たち』『小西綾 見て考えて生きてきた』『もっと真ん中で』

★「第25回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2024」。なぜだか、今年は東京国際映画祭もフィルメックスも、中華圏の映画上映が多く、いつにも増して、たくさんの映画を観ました。チケット申し込み日が、ちょうど大阪、京都(上記)に行っている時で、大阪の伯母の家でパソコンを広げ挑戦したのですが、やり方がよくわからず、席が確保されたと思ったらされていなくて、ホテルに戻ってから、スタッフの咲さんにやり方を聞いてやり直したのですが、すでにオープニングは空きがなく、ゲットできませんでした。すごく残念。妹たちとホテルの同じ部屋だったので遅くまでパソコン作業をするわけにいかず、5作品くらいしか挑戦できなかったので、次の日、帰りの新幹線でもチケットに挑戦。さらに、家に帰ってからも挑戦し、3日かかってチケットをゲット。でも、申し込みが始まった時にすぐゲットできなかったので、結局、希望の席はほとんど取れずでした。合計20作品近くゲットしたのですが、休みもなく毎日映画祭に行かなくてはならないので、さすがに1日くらい休憩日を作ろうと、しぶしぶ中国映画2本を諦めました。少しは慣れてきたとはいえ、ネットでのチケット申し込みが苦手でな私としては、映画祭のシーズンになると頭痛い。フィルメックスで観た作品は19本。これまでで最高かも。
『DIAMONDS IN THE SAND』『サントーシュ』『椰子の高さ』『未完成の映画』『何処』『無所住』『女の子は女の子』『黙視録』『雪解けのあと』『ソクチョの冬』『ベトとナム』『ポル・ポトとの会合』『ベトとナム』『白衣蒼狗』『愛の名の下に』『』『ハッピー・ホリデーズ』『ブルー・サン・パレス』『四月』『スユチョン』


posted by akemi at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする