昨年末に、シャベヤルダー(冬至の夜)の催しをしたイラン女性宅で、お料理教室を開くと聞き、参加させていただきました。
事前にレシピが送られてきたのですが、「ヴィーガン・イラン料理ワークショップ」のタイトルだったので、え? この間のお料理はヴィーガンだったの?とびっくり。 煮込み料理に入っていたのは、てっきりお肉だと思っていたのでした。
今日の煮込み料理は、ザクロと胡桃がベースの「フェッセンジャン」。

胡桃はフードプロセッサーで細かくしますが、食感を楽しむために一部小さな塊を残します。
ザクロペーストとザクロジュースを使用。
ペーストは、イランのお母さま手作りのものが残り少なくて、群馬のイラン人が作っている市販のものを併用。やっぱり手作りのもののほうが素朴で味わい深いです。
ミートボールは植物性。IKEAで売っているものを利用。
イランで初めて食べた時、見た目は茶色でそそられないのですが、食べてみると味わい深くて、材料は何?と驚いたのを思い出します。イラン人は甘酸っぱい味が好き。
好みで砂糖やレモンを加えて作るそうです。
3時間は煮込んだほうがいいとのことで、この日に食べる分は昨日すでに作ってくださっていて、今日作ったのは持ち帰り用。
まずは煮込み料理を仕込んだら、付け合わせのお料理。
ヨーグルトとほうれん草のボラニ。
(ゆでたほうれん草をフードプロセッサーにかけ、ヨーグルトにまぜる)
マースト・ヘヤール(胡瓜とヨーグルト)
粗めにすりおろした胡瓜をヨーグルトにまぜる)
このヨーグルトも大豆から作られたもの。フジッコの製品でした。なるほど〜 豆だ!

サラダ・シーラーズィー (シーラーズ風サラダ)
玉ねぎ、胡瓜、トマトのみじん切り(まな板を使わずに!)、未熟葡萄のジュースとレモン汁。塩胡椒に、乾燥ミントをたっぷり。この乾燥ミントが、イランの香り。(小さな瓶に入っているのが、イランのお母さま手作りのミントの粉)
炊飯器で炊いたバスマティライスの一部をサフランで色付け。
おこげの出来る炊飯器で、バッガリーポロー(そら豆ご飯)も作ってくださっていました。
出来上がった美味しいお料理をいただきながら、映画『イラン式料理本』が面白かったね〜という話に。2011年山形国際ドキュメンタリー映画際で市民賞、コミュニティシネマ賞の2冠に輝いた作品。2012年9月に一般公開されています。
7人のイランの女性たちが台所でお料理しながら、あれこれ語る本音がとても楽しい作品。手間のかかる伝統的なお料理から、夜中に突然何人も同僚を連れて帰ってきた新婚の旦那さまへの対処まで。
これから公開される映画の話題も。
『聖なるイチジクの種』(2/14公開)、『TATAMI』(2/28公開)、『ギャベ』(2月 イスラーム映画祭10)と、楽しみです。

食事が終わって、お菓子作り。
シーリーン・トゥートというアーモンドの粉で作るお菓子。(写真右端)
アーモンドパウダーと粉砂糖を混ぜ、ローズウォーターとカルダモンパウダーを少し入れ、あとは水を加減を見ながら入れて、ほどよい柔らかさにして丸めます。
丸めたものにグラニュー糖をまぶし、アーモンドやピスタチオでトッピング。
黄色(サフラン)、赤、青、緑(抹茶)などお好みで色付け。15分ほどで簡単に出来上がり。
次回のお料理教室が待ち遠しいです。
