有楽町で『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』の予定が、東京メトロが南千住(常宿3500円ビジネス)から7回も臨時停車するので、20分以上遅れることになり、変更して渋谷にいく。
1時間ほどあいたので、渋谷ガスト

渋谷アップリンクで『祈り〜サムシンググレートとの対話〜』白鳥哲監督
生物学者・村上和雄氏は「祈り」が人の遺伝子に影響を与えるという研究をしている。
笑い、感動、祈りが人に健康をもたらし環境を良くし世界平和にもつながるという。
「病は気から」や「願い(祈り)は通じる」という諺を科学的に証明されたことをいっているのだが、宗教くさいので勘弁と途中退場。
『61ha絆』野澤和之監督
瀬戸内海の大島にあるハンセン病療養所「大島青松園」で暮らす夫婦、東條高さん・78歳と康江さん・75歳。康江さんは目が見えず、身体も不自由。優しく世話をする高さん。
わずか61ha(ヘクタール)の大島での生活は60年以上になる。熊本の療養所で開かれるカラオケ大会に出場するため、一生懸命練習する日々だ。
・監督さんはドキュメンタリー映画『ハルコ』の方だ。
ご夫婦のなんでもない会話だけを聞いていたら「普通の幸せなご夫婦」としか思えない。
この作品では辛い語り口はほとんどない。それがとっても良かった。
高さんはカラオケ名人で野菜作りをしている。康江さんは真っ直ぐなユーモアある短歌を作り、おしゃべりに味がある。だんだん康江さんが可愛い女に見えてくる。
アップリンクのM氏に偶然お会いしたのでご挨拶。
山形ドキュメンタリーの受賞作品『5頭のゾウと生きる女』『光、ノスタルジア』の公開はまだ先になりそうとのこと。必見作品だから待ち遠しい。
東中野ポレポレへ
『愛のゆくえ(仮)』木村文洋監督
すみません。

『はちみつ色のユン』
ユン、ローラン・ボアロー監督/フランス、ベルギー、韓国、スイス/75分
韓国で生まれたユンは5歳でベルギーの一家の養子になった。新しい家族は両親と実子4人でそこにユンが養子になったのだ。にぎやかでそこそこ豊かな生活の中、絵を描くことに目覚めたユンだった。だが養父母はまたもや韓国からの養女をもらう・・・。
韓国映画『冬の小鳥』の監督さんもそうだったように、1960年代〜70年代にかけて、韓国では多くの子どもが養子として海外に行った。
このユンもそうだ。実子が4人もいるのに・・・日本人には考えられない養父母の家庭だが、その理由が最後に明かされる。
見た目も違う子をもらうというのも「違う」という認識のもとで「家族になる」、その強い思いに驚いた。
ユンの後から養子に来た子も含め、わけ隔てなく育てられた養父母の懐の大きさに、ただただ頭がさがった。
あれだけビデオフィルムがあるのだから、愛されていたに違いないのに、
そのときはわからなかった「愛」の大きさに、ユンは感謝の気持ちをいっぱい、いっぱい盛り込んでこのドキュメンタリーを作ったのだろう。
※アニメ、実写、昔のホームビデオ・フィルムの三つのバランスが良かった。
映友が「1年の最後に何を観たらいいかな」と聞いてくれたので、この作品も候補にした。