2013年01月11日
『アウトロー』トム・クルーズ来日
1月9日(水)
トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー監督、共演のロザムンド・パイクが来日。都内のホテルで記者会見を行いました。トムと監督は色違いの(おそろい?)セーター姿(夜のプレミア上映ではスーツだったようです)。パイクは淡いクリーム色のワンピース。
『アウトロー』でトムが演じるのは元陸軍の秘密捜査官ジャック・リーチャー。連続殺人事件の容疑者が黙秘し「ジャック・リーチャーを呼べ」とメモしたところから警察が躍起になって捜します。日本でいう浪人、西部劇の一匹狼のような男で、このデジタル時代に携帯も持たないアナログ人間。俳優ならぜひやってみたい魅力のあるキャラクターです、とトム。原作者のリー・チャイルドも脚本をとても気に入って、映画のワンシーンに登場しています。
最初に質問にたった女性記者が大ファンだったのか思わず声をつまらせ、トムがあたたかく見守っていたのが印象的。製作も兼ねた作品だけに、全てのスタッフとより良いものを作ろうとした熱意が伝わる会見。特に苦労したというカーチェイスのシーンでは、自分でスタントをこなしており、車(シボレー67年型)を8台も廃車にしてしまったとか。残った1台は誕生日にプレゼントされて大切にしているそうです。微に入り細に入りの説明に時間が押してしまいましたが、40何時間ぶっ続けで撮影したこともあるというトム・クルーズの「映画人間」ぶりがよ〜くわかりました。
クリストファー・マッカリー監督は『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家として知られていますが、苦労の多かった方のようで、「1本の映画の陰には5本の映画にならなかった作品がある。トムとは全く違う過程を歩んできたけれど、初対面ですぐ共通点を見つけた。ストーリーテリングについて同じ考えを持っている。一緒に仕事をしていて楽しいし、彼はこのように説得力のある人間なので、僕は彼一人と話せば、彼がほかの人を全部説得してくれるんだ。トムは20世紀の名だたる監督たちと仕事をしてきた。彼と仕事をするのは彼らと仕事をするということ。20年やってきて彼に出会えたのはほんとに幸運だった」と語りました。
ロザムンド・パイクは『タイタンの戦い』で女王役だったクラシックな美貌の人。ヒッチコック監督がいたらきっと彼女を使ったはずとトムが紹介していました(グレース・ケリー似)。男ばかりのドラマの紅一点の弁護士役で、トム演じるジャック・リーチャーに出会うことで一段と成長します。撮影時は妊娠中で細心の注意を払い、かつおなかが目立つ前に撮り終えねばならなかったとか(無事男の子が生まれたと報告)。トムについては「トムはとてもエキサイティング。これだけのキャリアでいまだにもっと学びたい、もっと良いものを作りたいというのが素晴らしい。製作者としてもいつも気を配っていて、効率よく撮影する上、監督が編集しやすいように多くのカットを撮っています」と絶賛。
トムが「実は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 』の脚本はクレジットされていないけれど、クリスが書いていて、次の『ミッション:インポッシブル5』は彼が監督します」と明かし、記者席がおお〜とどよめきました。
『アウトロー』は2月1日公開です。
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クリストファー・マッカリー監督は1968年生まれですって。『ユージュアル・サスペクツ』の“脚本”を書いています。監督はブライアン・シンガー。
昨日『アウトロー』を観て、久しぶりに正統派の美人に見とれました。