2013年01月17日

1月16日水曜「ミッキーの映画日記」『鈴木先生』



カチンコ『鈴木先生』河合勇人監督/伏見ミリオン/http://www.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/ 

 緋桜山中学の国語担当教師・鈴木先生(長谷川博己)は、手のかからない普通に見える生徒たちほど、心の中にいろんなものを抱えていると感じ、独自の教育理論で理想のクラスを作ろうと毎日奮闘していた。
だが、ひそかに気に入っていた一人の女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)の清純な魅力にとりつかれ、良からぬ妄想をすることもあった・・・。


 武富健治の漫画が基。もちろん漫画は見ていないが、バイオリンの「鈴木メソッド」を思い出させるキャッチコピーだったので、あまり期待しないで観た。
バイオリンの方は、まず何回も教材のテープを聴かせて弾かせる方法だ。だから音感はいいが、さて受験になると「えっ、こんな難しいコンチェルトを弾いているのに楽譜が読めない?」と困ってしまった経験が何回もあった。そんな経験から期待しなかったのだが、この作品は上出来!

それは、最初に学校を全体で捉えるシーンが何回か出てくるが、その「感じ」がいつもの学校ものとは違うことに気付いた。どのシーンにも影の部分が必ずあるのだ。これで言わんとすることがわかり、腰をすえて観た。

学校内部で、社会が、人間が、隠し持った狂気が、再生する力が、見事に描かれていた。
なぜか、説教はあっても臭みがなく、久しぶりに教育関係の4名の方にphone toオススメメールを送ってしまった。


posted by mikiko at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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