
給食のコックをしているヤン(ギョーム・カネ)は1ランク上のレストランに職を求めていたが、どこも人手があったり、不景気だったりで雇ってくれない。
そんなとき9歳の息子がいるシングルマザーのナディア(レイラ・ベクティ)と出会い恋に落ちる。
ある日、3人で湖畔にピクニックに行くと、レストランに理想的な物件があった。
彼はすぐに電話をして買い取り交渉を始めるが・・・。
ちょっと、ちょっと、待って、ヤンさん、あなた元手ゼロで開店を目指すなんて無謀すぎない?
カナダに行く彼女、ナディヤさん、あんたにも意見しなきゃ

おばぁにはハラハラ作品。
でもまてよ。
この二人は子どものころから毎日の生活の中で、積み重ねて覚えていく大切なことが欠落していた環境で育ち、今、この苦労を乗り越えて、初めて大人になっていく・・・そんなふうに思えばこの作品は納得できる。
あっちこっち借金を頼み込む旅に、義父と同行する少年が可哀相に感じるが、
これはこの子にとって一番の生きた勉強になるのかとおばぁは思った。
この三人は貧しくとも「地道に暮らす幸せがどんな宝物にも勝る」ことを身をもって知り、
「大人」になって行くだろうと希望
