『デッド寿司DEAD SUSHI』井口昇監督/特殊造形監修・西村喜廣/公開中/名古屋西口シネマスコーレ
『デッド寿司』……27日日曜の日記に書いた、運ちゃんに負けないよう観に行った。
天才的寿司職人である父親の厳しい修業に嫌気がさして家出をしたケイコは、
ある田舎の温泉旅館に仲居さんとして雇われた。
しかし、慣れないお膳運びとタイミングの悪さで失敗ばかりしていた。
その旅館の客集めに「寿司職人がにぎる寿司!」を看板にしていた。
その寿司のレベルの低さに、ケイコはつい口出してしまい、それが原因で大騒ぎになり……。
井口監督は何をやってくれるかわからない監督さんだ。
去年も、今日と同じ劇場で『超・悪人』を観た。
あれもとんでもない映画だった!(喜んでる私)
金縛りになってしまうほど臨場感バッチリの作品で、スコーレから逃げ出して警察に行き、
「あの、あの、大変です。映画の中ですけど、すぐ来て下さい!」と叫びたいほどだった。
でも、この超・悪人が最後には超・純情男になるんだから…。
でも今日の『デッド寿司』は、はちゃめちゃ奇想天外作品!
なにせ寿司が凶器となり、襲い掛かる。
知らずに食べると舌を食いちぎられてしまう。
イカやタコが顔に吸い付き顔の皮膚を吸いつくす……もうヤメタ!どうにでもやってちょ!
と開き直って、最後まで勢いで観てしまった。
だが、最後のエンドロールでメイキングフィルムが流れ、皆さんすごくリキをいれてやっているのを観て、本物作品よりメイキングが観たいよ〜と思った。
タイミングを合わせようとみんな真剣に身体を酷使していた。
主演の武田梨奈の身体の動きなど見事だった。
誰にでもオススメはできないが、ま、正月気分が抜けない若い男性にはオススメする!
2月公開の『二郎は鮨の夢を見る』は寿司が無性に食べたくなるが、
『デッド寿司』では刺身の裏を見たりして用心しつつ食べるようになるはずだ。
3月ぐらいに公開されるアメリカ映画『sushi girl スシガール』というのもあるので、
当分、寿司は自然体では食べられないかも…しれない。
※やはり西村喜廣氏のお名前が。『レッド・ティアーズ』でも特殊造形監修をしていらっつしゃる。