2013年05月07日

5月4日「ミッキーの映画日記」イタリア映画祭『素晴らしき存在』『日常のはざま』『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』『それは息子だった』

カチンコ『素晴らしき存在』フェルザン・オズベテク監督
 ピエトロ(エリオ・ジェルマーノ)はパン屋に勤める28歳。だが本当の目的は役者志望でローマに来たゲイの若者だ。彼の見つけた住まいは、古いが広くて家賃も手ごろなアパート。たが住んでいるうちに、誰かがいるような気配をがく〜(落胆した顔)感じるのだった。

監督さんは『あしたのパスタはアルデンテ』の方。この一本で上京して来た甲斐があった。
作りが現代と60年以上前の2つの時代の出来事が交差するが、その鮮やかな構成手腕に驚く。
彼にしか見えない亡霊は第二次世界大戦の当時、劇団ごと消息不明になった8人のメンバー。
彼らが、純真なピエトロに願いを托すのだ。
その願いを聞いたピエトロは、始めこそ疑心暗鬼だったが、パソコンで検索すると彼らの言うことが真実とわかる…この家の隠し部屋を住家にして、そこからは出られない人たちを解放するまでを軽やかに描いている。これはパンチ「公開されないはずはない」と思う。
※俳優志望のピエトロは8人の亡霊さんに演技指導してもらって・・・。

カチンコ『日常のはざま』レオナルド・ディ・コスタンツォ監督
 荒れ果てた無人の建物に拘束されている少女ヴェロニカと、理由も知らないで彼女の監視をしているサルヴァトーレ。お互い反目していたが、次第に同じ時間を共有しているうちに変化し始める。

味わい深い作品だった。
『ふたりの特別な一日』に同様、若者ふたりの作品だ。でもこちらの方がより底辺の貧しさの中での話だ。誰しもカモッラに関係なく生きていけないような地域らしい。
少女は自分の地域で敵対する他のグループの男と付き合ったことでむかっ(怒り)「こらしめ」のために監禁されているが、広大な廃屋の中で自由に歩き廻ることができる程度だから監禁といっても緩いものだ。
この女の子は自分の美しさを武器にしていないし、自分がぴかぴか(新しい)美人だということにも気づいていない。
その点は『ふたりの特別な一日』のジーナと違うところだ。
ヴェロニカは意外と素直に地域のボスの言うことを聞いて帰って行く。
サルヴァトーレとはその後どうなるかはわからないが、青春時代の「特別な一日」の思い出として一生忘れないはずだ。

カチンコ『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督
1969年、12月12日。ミラノのフォンターナ広場にある農業銀行が爆発された。死者数17人、負傷者88人と大惨事になった。無政府主義者グループの犯行と目星をつけた警察は、容疑者たちを逮捕する。だが、取り調べ中に一人の容疑者の上に悲劇が襲い、事態は一変する。

『輝ける青春』のジョルダーナ監督作品。
会場は満員。イタリアを震撼させた大事件を知らない私は難しくて半分くらいしかついて行けなかった。バッド(下向き矢印)ついて行くだけで精一杯で豪華俳優さんたちの魅力まで感じる余裕がなかった。

カチンコ『それは息子だった』ダニエーレ・チプリ監督
パレルモ郊外に暮らす6人家族のチラウロ家は、主人が廃船の鉄屑を売るなどしてどうにか生活していた。ある日、抗争中のマフィアの流れ弾にあたり愛娘が死んでしまう。悲嘆にくれる家族は娘の死が金銭的に賠償されると知り申請をする。

力作!だが全編、お金、お金のストーリー。最愛の一人娘を亡くした歎き悲しみが「大金が入る」金勘定でどこかに吹き飛んでしまうのは、中国だけじゃなくイタリアもか?と思ってしまった。

一番無欲でちょっと足りないお兄ちゃんが、自分にできる仕事で細々と生きていくのだが、そこまでに、たどりつくまでが想像を超えた「波乱万丈」さはがく〜(落胆した顔)驚くばかりだった。

映画祭2日目は作品の並べ方がちょっと不満バッド(下向き矢印)
第一作品目と最後の作品を入れ替えると良かったのに・・・と、またえらそうにしょうも無いことを思ってしまった。
posted by mikiko at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ミッキーの映画日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック