シネマート六本木で2本韓国映画を観た。

2007年に韓国で実際に起きた「クロスボウ事件」を元に、韓国司法界の闇を描いている実話法廷作品。
熱血大学教授をアン・ソンギさんが演じる

入試問題の公平を欠く事件に異議をとなえ、その熱血がアダとなって首になる。
でもめげない、怯まない、諦めない、その三拍子を、これまた同じ性格のアル中弁護士パク・ウォンサン(表情が生真面目で固いアン・ソンギさんに対して、この方はとてもユーモアのある柔らかい表情で◎いいコンビ)が意気投合する。何がなんでもシラを切る大学側、何がなんでも真相を究明したい二人…流れが解りやすく地味だが丁寧に作られていた。
※映画にも出てきたが、クロスボウってなんだろうと思い調べてみたら
ボウガン(これだって知らないが)のことで相当威力のある弓矢みたいなもの。
作中これが出てくるが、これを巡って・・・後は観てのお楽しみ。


1982年のプサン。賄賂で首になった元・税関職員チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)は、裏社会の若きボス・チェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)が縁戚であることに気づき、そこコネを使って裏社会でのし上がろうとした。二人の結束でうまくいったが、1990年のノ・テウ大統領の犯罪組織一掃宣言によって二人の仲に亀裂が入ってしまう。
チェ・ミンシクは太くていい声を出す。こんなに

前の『折れた矢』は法曹界の闇を描いているが、この作品は警察内部の闇を中心にやくざ世界を撮っている。それと縁戚関係、先輩後輩などの上下関係がやたら出てきて、「えっ、こんな遠縁でもキキメがあるのか!」と驚く。
対人、親戚、先輩など上辺だけのお付き合いが多い日本と比べるといいのか悪いのか…。
迫力があり、とても面白い韓国映画だった。