2014年04月12日

研究発表「カザフスタンのスカーフ問題」に、『ハーモニー・レッスン』を思い出す(咲)

11日(金) 六本木でアメリカ領サモアのサッカーチームを追った『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』の試写。サモアの文化をたっぷり感じさせてくれる素敵なドキュメンタリー。試合前の気合の入れ方や、ゴールした時の喜び方なども独特でした。選手の中に、女性の心を持つジャイヤさんというディフェンダーがいて異彩を放っていたのですが、サモアでは第三の性(ファファファイン)の人たちは自然な存在として普通に過ごしているとのこと。おおらかなお国柄を感じました。会場には、サモア出身の武蔵丸関(元大相撲第67代横綱)も観にいらしてました。
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ほっこりした気持ちになって早稲田大学へ。演劇博物館脇の八重桜が満開!
この日のお目当ては、イスラーム人口研究懇談会での研究発表「カザフスタンのスカーフ問題」。
昨年の東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞したエミール・バイガジン監督の『ハーモニー・レッスン』。カザフスタンの乾いた大地を舞台に、ゆすりに走る少年たちの荒んだ姿を描いた物語。冒頭、羊を屠る少年に、祖母が「ビスミッラー(神様への祈りの言葉)を忘れたね」と語ります。一方、教室には髪の毛をしっかりスカーフで隠した敬虔なイスラーム教徒の女生徒がいました。宗教を廃したソ連時代が終って、宗教的に両極端な状況を垣間見ることができて、興味深い映画でした。
研究発表は、カザフスタンからの留学生Zhanna Karchiganovaさんによるもので、ソ連から独立後のカザフスタンで、モスクが数多く新設され、お酒を飲む人が減るなど宗教回帰が進んでいる状況を伺うことができました。ソ連時代に学校教育でイスラームのことを学んでいない親の世代と、独立後にイスラームのことを学んでいる子どもたちとの世代間ギャップがみられるとのこと。ヒジャーブ(髪の毛や身体を覆うこと)に関しては、高等教育を受けずに宗教施設でイスラームを学んでいる女性たちに、しっかりスカーフで髪の毛も隠している人が多いそうです。一方で、「スカーフはアラブの習慣」「宗教は心にしまっておくもの」としてスカーフをしない人たちもいるとのこと。町には、スカーフできっちり髪の毛を隠した女性とミニスカートの女性が共存しているのです。カザフスタンには、kimeshekという独特の髪を覆うスタイルがあるのですが、今や高齢の方たちにしか見られないようです。『ハーモニー・レッスン』に出てきたおばあさんの頭を覆っていたのは、kimeshekといえるのかどうか確認するのを忘れました。(ご存じの方、教えてください!) 時代と共に風俗は移ろいゆくものと思いつつ、独自の文化を大事にできればと切に思います。・・・という私自身、着物も着られないのですが!
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(東京フィルメックスのサイトより)
posted by sakiko at 21:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Posted by 職務経歴書の書き方 at 2014年06月03日 10:32
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