2014年05月22日

有意義で充実した1週間(5月12日〜18日) 暁

14日〜18日はインタビュー2件、トークショー取材1件があり、そのほか映画を観て講演を聞いたり、100歳の日本で初めての女性報道写真家笹本恒子さんの写真展に行ったりと、盛りだくさん、有意義な1週間でした。いくつか本誌とHPに記事を掲載予定です。(暁)

5月14日(水) 『石川文洋を旅する』石川文洋さんインタビュー
5月16日(金) 『美しいひと』東志津監督インタビュー
5月16日(金) 『ビヨンド・ザ・エッジ 〜歴史を変えたエベレスト初登頂』
ピーター・ヒラリー&田部井淳子トークショー
5月17日(土) 『ベアテの贈りもの』上映&「基本的人権と女性たち」の講演
5月18日(日) 日本初の報道写真家笹本恒子100歳展 

●石川文洋さんインタビュー
ベトナム戦争の反戦運動に参加したことが、自分の生き方に大きな影響を受けた私にとって、『石川文洋を旅する』の主人公である報道写真家石川文洋さんに貴重なお話しを聞けたのは大感激でした。
ベトナム戦争で写真を撮っていた日本人は何人もいたけど、石川さんの写真の中で特に印象に残っているのは、「飛び散った兵士」の写真。米軍の砲弾が当たり、飛び散ったベトナム解放戦線兵士の身体の一部分を米軍兵士が持ち上げている写真。ほんとに残酷な写真ですが、非情な戦争の姿を伝えてくれている。私が写真を始めたのは、そんな写真の数々を見たことがきっかけでした。
穏やかそうな石川さんですが、「写真を撮るのに躊躇しない」と映画の中で語っていたのが印象的。報道写真を志すものは、そうでなければ決定的瞬間を撮れないということでしょう。そんな石川さんですが、ベトナム戦争の取材は、香港の通信社で働いていた時に偶然依頼されて行ったのがきっかけということを聞いてびっくり。詳細は、KさんがHPと本誌91号でまとめる予定。
現在、銀座のニコンサロンで「戦争と平和・ベトナムの50年」という石川文洋さんの写真展が開催されています。ぜひ皆さんも行ってみてくださいね。
*銀座ニコンサロン 
 2014年5月21日〜6月3日 10:30〜18:30(最終日は15時まで)
http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2014/06_ginza.htm

大阪でも開催されます。
*大阪ニコンサロン
 2014年7月3日〜7月16日 10:30〜18:30(最終日は15時まで)
石川文洋さん
石川文洋さん.jpg

●東志津監督インタビュー
『美しいひと』はタイトルからは想像できない、広島・長崎で被爆した人たち(日本、韓国、オランダ)に取材したドキュメンタリーです。日本は唯一の被爆国ではあるけど、被爆したのは日本人だけではなかった。当時、日本の植民地だった朝鮮半島から広島・長崎に来て住んでいた朝鮮人や、長崎の捕虜収容所にいた連合国軍の兵士も被爆していた。その中から、韓国とオランダ、そして日本の被爆者を訪ねて、被爆のときの様子、その後の人生などを取材している。原爆投下から70年もたち、被爆した人たちもかなり高齢になっている。今、話を聞いておかなくてはという思いからこの作品を作った東志津監督にインタビューしています。
本誌91号とHPに掲載予定です。
東志津監督には、前作『花の夢ーある中国残留婦人ー』でもインタビューしていて、こちらはシネマジャーナル71号に掲載されています。
『美しいひと』5月31日(土)〜新宿・K's cinemaにてロードショー!
『美しいひと』 公式HP http://utsukushiihito.jimdo.com/
東志津監督
東志津監督.jpg

●『ビヨンド・ザ・エッジ 〜歴史を変えたエベレスト初登頂』ピーター・ヒラリー&田部井淳子トークショー
今年、続々公開される(た)山岳映画。山好きにとっては嬉しい新作ラッシュです。
それに、4月に東京都写真美術館で行われた古典の山岳映画の上映も貴重なものでした。その中から、古典から最新作まで6,7本を、6月末発行予定の91号で紹介予定です。(『死の銀嶺』『モンブランの嵐』『ビヨンド・ザ・エッジ 〜歴史を変えたエベレスト初登頂』『K2 初登頂の真実』『春を背負って』『アンナプルナ南壁 7400mの男たち』『クライマー パタゴニアの彼方へ』)
そんな中、『ビヨンド・ザ・エッジ 〜歴史を変えたエベレスト初登頂』の公開を記念して、エベレストに1953年初登頂したエドモンド・ヒラリーの子息ピーター・ヒラリーさんと、女性で初めてエベレストに登頂した田部井淳子さんのトークショーがあると聞き行ってきました。ピーターさんは1990年に初めてエベレストに登頂したそうですが、合計5回も登頂していると知り、親子でエベレストに行った上に、そんなに行っているのかとびっくり。ピーターさんがエベレストの山頂から携帯電話でエドモンドさんに登頂報告したら、驚いていたという話が印象的でした。それと、今は大衆登山の時代で、エベレストに列をなして登る人々と環境汚染の話など、有意義な話を聞くことができました。また、今年4月に大きな雪崩があり、エベレスト登山史上最悪のシェルパ13人死亡というのも記憶に新しいこともあり、シェルパやポーターへの待遇についての話などが出ました。
『ビヨンド・ザ・エッジ 〜歴史を変えたエベレスト初登頂』公式HP
http://tenku-itadaki.jp/
ピーター・ヒラリーさんと田部井淳子さん.jpg

●『ベアテの贈りもの』上映&「基本的人権と女性たち」の講演
日本国憲法の草案作成に携わり、第14条「法の下の平等」と第24条「家庭生活における両性の平等」の条項を織り込んでくれたベアテ・シロタ・ゴードンさん。彼女がこの草案作りに関わったときの話と、その憲法施行後の日本の女性の活動を描いた『ベアテの贈りもの』。2004年に製作されたこの作品を10年ぶりに見に行きました。
作品上映前に、この映画の製作をした赤松良子さんと落合良さんの話があり、この映画を作ったいきさつや、ベアテさんの話などを聞くことができた。中でも印象的だったのは、「この憲法は押し付けられたという人がいるが、世界の憲法の英知を集めた贈りものである」という言葉が心に残った。
この映画を知るまでベアテさんのことは知らなかったけど、2004年の東京国際女性映画祭でこの作品が上映された時に、シネマジャーナルではベアテさんにインタビューしている。とても気さくな人で、達者な日本語の語り口がとてもやさしかったのを覚えている。幼い頃、日本に10年滞在し、その時の日本の女性の状況を見ていて、その経験が憲法に生かされていると知った。
その時のインタビュー記事をぜひごらんください。
シネマジャーナル『ベアテの贈りもの』インタビュー
http://www.cinemajournal.net/special/2005/beate/
本誌は63号(ベアテさん)と64号(藤原智子監督)にインタビュー掲載
2012年12月に亡くなったベアテさんの追悼記事は本誌87号に掲載

●日本初の報道写真家笹本恒子100歳展 
 日本新聞博物館4月5日(土)〜6月1日(日)
日本で最初の報道写真家笹本恒子さん。今年100歳になるという!!
TVや雑誌などで、随分紹介されてきたので、今ではかなり知っている人も多いでしょう。おしゃれな着こなしや、毎日お肉とワインを飲むという生活スタイルも魅力だけど、100歳になる今も元気で写真を撮っているということは驚き。その笹本さんの集大成のような写真が展示されていた。戦前から、激動の昭和を捉えた写真の数々。肖像写真もいっぱいあった。
1985年頃ドイ・フォト・プラザで行われた写真展や、1996年に資生堂別館で開催された「”いま”を生きる明治の女性たち60人」に行ったことがあり、戦争前から写真を撮っていた女性がいたと認識していたけど、まさか100歳まで写真を撮っているとはすごい人である。
6月1日までやっているので、ぜひ行ってみてください。
posted by akemi at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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