5日(土)公開シンポジウム『革命後イランにおける映画と社会 ――権威主義体制下の娯楽と抵抗の文化――』
6日(日)イランへの語学留学経験者の講演会
8日(火)第12回中東映画研究会 イラン映画作品 『金曜の午後に』
12日(土)イラン考古学セミナー
この1週間は、これでもかというくらいイランのイベントが続きました。
中でも、5日のイラン映画の公開シンポジウムと、8日の中東映画研究会では、映画も上映され、監督はじめ関係者3名がイランから来場。貴重なお話を伺うことができました。
(左:モナ・ザンディ監督 右:ナグメ・サミーニーさん)
5日に上映された 『Silent Voice : Women As Cinema Directors In Iran(静かなる声:イランにおける女性監督として)』(2014年/モナ・ザンディ監督)は、イランの女性監督たちの声を集めたもの。上映後、テヘラン大学芸術学部助教授で脚本家でもあるナグメ・サミーニーさんによる解説。かつては、数えるほどしかいなかった女性監督も、2000年以降、長編劇映画に限ってみても、ハリウッドを越える増加率とのこと。さらに、ドキュメンタリーや短編における女性監督の活躍は目覚ましいと語りました。
8日の中東映画研究会で上映された『金曜の午後に』(2006年/モナ・ザンディ監督)は、刑務所から赤子を抱いて出た女性が、家族と連絡も取らず、自立して暮らす物語。主役のロヤ・ノウナハーリーさんは、2003年のアジアフォーカス・福岡映画祭『刑務所の女たち』(マニジェ・ヘクマット監督)でも主役を務めた女優さん。お会いしたのを懐かしく思い出しました。(もう11年前のこと!?と、びっくり)
(左:ロヤ・ノウナハーリーさん 右:マニジェ・ヘクマット監督)
モナ・ザンディ監督は、『刑務所の女たち』で助監督を務め、その時のリサーチにおいて刑務所で近親相姦による子どもを産んだ女性と出会ったことが、『金曜の午後に』の制作に繋がったと語りました。
研究会が終わった後、懇親会にも参加させていただきましたが、モナ・ザンディさんもナグメ・サミーニーさんも、40代前半でとても陽気でパワフル。とにかく、よくしゃべる! イラン女性の底力を感じさせてくれました。
イラン三昧の締め括りは、イラン大使館での考古学セミナー。大使公邸で美味しいイラン料理をいただきました。新任の文化担当官の方から、8月8日に赤坂区民センターでイラン映画上映会をするとの情報も得ました。何を上映されるのか、連絡待ち♪