雲一つない青空。 まだまだ夏の強い陽ざし。
69年前の8月15日もこんなお天気だったのでしょうか・・・・
8時過ぎに着くと、会場周辺は、人、人、人・・・
ここにこんなに大勢の人が集うなんて、あ〜 平和だなぁ〜としみじみ。
平和ボケといわれようと、いつまでも平穏な日々でありますように・・・・
出展場所の西地区“ぬ”ブロック−21b に着くと、周りには顔馴染みの映画サークルの方たちが・・・ お向かいには、ドニー・イェン本を作っている香港映画ファンのご夫妻。半年ぶりの再会、嬉しいものです。
お隣どうし話がはずんでいるのですが、声が出なくて、耳だけ傾けて笑うしかない状態。とほほです。(もっとも、話が段々マニアックになって、私にはついていけない・・・)
ほどなく副店長の美さんも到着して、設営も終えて、10時の開場まで朝ごはんを食べたりしながら、美さんが最近観た映画のことなど情報収集。
副店長 美さん
10時の開場のアナウンスに、会場全体から温かい拍手が沸きます。この瞬間がなんともいいのですねぇ。
さて、お客様は・・・ なかなか来ない・・・
一番最初に購入してくださったのは、毎回購入してくださる香港映画好きの女性。お姉さまがレスリー・チャンのファンだったと話がはずみます。
次に、コミケのカタログの小さな案内を見て、面白そうだから来てみたと横浜の若い女性。(次のカタログにはもっと工夫しよう!)
映像製作を学んでいるという女性、映画好きの慶応ボーイと、若い人が続きます。
軍事モノが好きという男性に続いて、戦争映画の本をつくったという青年・・・・ これは是非欲しいと「栄光の新東宝 戦争映画完全特集 1950〜1964」を美さんと二人で購入することに。
ちょうどシネジャのchieさんが陣中見舞いに来たので、店番をお願いして、彼が出展している「く」のコーナーに行ってみると、戦争関係のサークルが集まっていて、兵隊の格好をした人も。好戦的なわけでなく、もちろん平和を願っての戦争研究なのでしょう。
いつもじっと店番をしていて、あまりあちこち見てみなかったのですが、今回はゆっくり偵察。鉄道やバスのコーナー、旅のコーナー、廃村を訪ねてなんていうのもあってそそられます。
あとから陣中見舞いに来てくださった暁さんも、昨年、廃村のコーナーに惹かれたと言うので、どのあたりと教えてあげたのですが、今回はたどり着けなかったと戻ってきました。
ほんとに会場が広くて、全部はチェックできません。どのサークルも、自分たちの好きなことにとことんこだわった本を出していて楽しいです。
私たちのシネジャも、もちろん、個々人の好きな映画にこだわっているのですが、書き手が多いので、案外バランス取れて幅広いジャンルを網羅しています。 取材の腕章を付けた男性が、コミケの出展サークルの中では、珍しく「普通」と写真を撮らせてくださいと言われました。(実のところ、際立って「高齢」だと思われたのかと!)
2時を過ぎると、店じまいするサークルも多いのですが、陣中見舞いにきた暁さんや読者のNさんも交えて、おしゃべりしながら店番。
インド映画特集に目を留めて購入してくださった方も数名。
いつも購入してくださる真面目な40代くらいの男性も3時過ぎに来て下さいました。店じまいしなくてよかった!
おしゃべりしているうちに、4時の終了のアナウンス。また温かい拍手が湧きます。
売れ行きはぼちぼちでしたが、最後までいてよかった〜
まだ声が思うように出なくて、せっかく覗いてくださった方とちゃんとお話できなかったのが残念でした。
家に帰り、父に新東宝の戦争映画特集をさっそく見せました。映画好きの父ですが、いくつかは観ているけれど、あまり観ていないとのこと。戦争体験者からすると、どうしても「これは違う」と思うところが気になるようなのです。それでも、新東宝の戦争映画は、まだ戦争が終わってそれ程経っていない時に作られているから、真実に迫るものだったのではないでしょうか・・・・
テレビでは、特攻の真実という番組。神風特攻隊の生き残りの方が、「特攻に志願する者」と言われ、全員手を挙げたと語った時に、父は海軍の特攻艇「震洋」への志願は、皆のいる所で手を挙げさせるのではなく、一人一人に紙を渡して、後から直接上官に希望の有無を手渡す形だったので、「不望」と書いて提出したと言っていました。体験は、それぞれがいたところで、ほんとに多種多様。 真実を語り継ぐ大切さを感じます。