10月23日に始まった第27回東京国際映画祭。途中で何度か日記を書こうと思ったのに、連日、朝早くから夜遅くまで、たっぷり楽しんでしまい、とうとう最終日を迎えてしまいました。授賞式も気になるけれど、今日は家で結果を楽しみに待ちます!
◆10月23日
ここ数年、オープニングのグリーン・カーペット取材をしてきたのですが、今回は、1時からアン・ホイ監督の『黄金時代』の上映があって、これはもうアン・ホイでしょう! と、取材はあっさりやめました。約3時間の『黄金時代』。女性作家シャオ・ホン(蕭紅)の人生にくらくら。日中戦争に翻弄され、大陸から香港にわたり、1942年日本の香港侵攻直後にわすか31歳の若さで逝ってしまったシャオ・ホン。日本の侵攻がなかったら、もう少し長生きしていたかもと、ちょっとつらくなりました。
さて、オープニング。案内にレッド・カーペットとあって、え? 今年は赤に戻ったの?と。『黄金時代』を観終わってアリーナに降りてみたら、確かに赤! エコを象徴するグリーン・カーペットは東京国際映画祭のイメージアップに貢献していたのにと、ちょっと残念。
いつもなら、こんな感じで取材しています!
(レッド・カーペットにゲストがいない時の写真で、すみません・・・)
◆10月24日
『ナバット』の監督&女優さんに個別取材。
アゼルバイジャンのエルチン・ムサオグル監督がイランの国民的女優ファテメ・モタメダリアさんを起用して撮った作品。
ソ連崩壊後の内戦で息子を失い、夫にも先立たれ、人里離れた村に一人取り残される老母ナバット。知り合いのライターの男性たちが、「あの村のおばあさんを起用したのかと思った」という程、ファテメさん、年老いた母に成りきっていました。
「特殊メイクなんかじゃなくって、顔洗って、そのまま出てきただけなのよ!」と笑うファテメさんでした。
左のポスターの老女とファテメさんを見比べてください! 同一人物です!
◆10月25日
イラン映画『メルボルン』のQ&A取材。実は、映画をまだ観てなくて、観客の皆さんの熱心な質問に、どんな映画か興味津々。
ニマ・ジャウィディ監督。1980年生まれ。1979年のイスラーム革命の直後の生まれ! 若い!
通訳はお馴染み、ショーレ・ゴルパリアンさん。
ちょうど時間が空いたので、『神の月』の舞台挨拶を取材。
(観客賞、おめでとうございます!) 女優賞もですね! (追記)
左から、池松壮亮さん、宮沢りえさん、吉田大八監督
りえちゃん、ムービーさんの撮影になると、可愛い手の動きを見せてくれました!
『来たるべき日々』記者会見。ロマン・グーピル監督と女優のサンダ・グーピルさん。
来たるべき日、つまりあの世に行く日。自分のお葬式を自分で演出して見届けるというユニークな発想。私も真似てみたい!
記者会見が3時35分に終わって、3時半から始まっているアリーナでの、WOWOW映画工房 公開収録を覗きにいってみました。斎藤 工さんと板谷由夏さんが、なんと、映画を通して中東を知ろうと話しているではないですか。聞いているうちに、『迷子の警察音楽隊』の話と判明。2007年の東京国際映画祭で東京サクラグランプリを取ったイスラエル映画。大好きな作品です。 次の話題に移ったので、立ち去ろうとしたら、今度はカザフスタン! 2008年のサクラグランプリ『トルパン』の話題でした。これも素敵な作品でした。
このところ私の友人たちに人気の斎藤工くんの顔は遠くて見えませんでしたが、たまたま覗いた時間に、私にぴったりの話題が出て、嬉しいひと時でした。
取り敢えず、今はここまでご報告!
2014年10月31日
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