
シネマジャーナル94号が出来上がりました。
26日、白さん宅で、暁さんと3人で発送作業。
6月に発行される号の発送は、白さん宅に行く途中の白山神社の紫陽花が楽しみ。見頃は過ぎてしまっていましたが、今年散々楽しんだ紫陽花に名残りを惜しみました。

94号では、戦後70年の特集を組みました。
戦後70年の年に観てほしい旧作や、この夏、公開される戦争絡みの作品を取り上げました。
この特集を機会に、学徒出陣した父にあらためて話をきくこともできて、私にとって有意義な企画となりました。
94号で紹介した新作だけでも、『筑波海軍航空隊』『ソ満国境 15歳の夏』『記憶≠ニ生きる』『沖縄うりずんの雨』『戦場ぬ止み』『この国の空』『ひとりひとりの戦場』と、戦後70年の年にふさわしい映画が数多く公開されます。
なにかと危うい状況の中、日本が二度と戦争に巻き込まれないようにという監督たちの思いを強く感じます。
この日は、3時半から『天皇と軍隊』の試写があるので、大急ぎで発送作業を終えて、暁さんと一緒に試写の会場であるTBS放送センターを目指しました。
気になるタイトルだったのですが、94号編集の終盤に試写の案内をいただいて、どうしても観にいくことができなくて、この夏公開される戦争絡みの映画のリストの中に名前だけ入れた作品でした。
『天皇と軍隊』は、フランス在住の渡辺謙一監督によるドキュメンタリーで、2009年のフランス映画。TBSが制作協力したもので、既にテレビ放映されているものと後から知りました。
憲法9条はなぜ必要だったのか? なぜ天皇制は存続したのか?をストレートに描いた作品で、戦後日本の歩んだ歴史が実によく理解できるドキュメンタリーでした。
アメリカ目線でも、日本目線でもない、フランス在住の監督だからこそ描けたものだと感じました。あ〜これは94号の戦後70年特集に入れたかった!
6年前に作られた映画ですが、今だからこそ観てほしい映画です。
『天皇と軍隊』
★2015年8月8日(土)よりポレポレ東中野にて緊急ロードショー他全国順次公開
ところで、余談ですが、TBS放送センターは10年程前まで、毎月月末の金曜日の夜にIKKの会合が開かれていた懐かしい場所。(お蔭で、すっとおトイレに行けた!)
IKKは、表向き「イランをこよなく愛する会」の略、裏の名がありますが、イラン革命(1979年成就)の時に現地にいた駐在員の方たちの情報交換の場として出来た会で、その方たちが帰国してからもずっと日本で会合が続いているもの。メンバーの中にTBSの方がいて、そのご縁で長い間TBSの会議室で開いていたのですが、その方もお辞めになって場所が変わったのでした。思えば、主要メンバーの多くがあの世に旅立たれてしまいました。時は移ろうものとしみじみ・・・