2016年04月17日

トルコ映画鑑賞会『Mucize(奇跡)』、最後にわかった主役! (咲)

もう先週のことになってしまったのですが、4月9日(土)の夜、トルコ文化センター主催のトルコ映画鑑賞会で『Mucize(奇跡)』という映画を観てきました。
mucize.jpg
舞台は1960年、アドナン・メンデレス首相が軍事クーデーターで暗殺された年。イスタンブルから東トルコの山奥の小学校に単身赴任する教師。終点でバスを降りたら、目指す村はそこからさらにいくつも峠を越えていかなければならない辺鄙なところ。やっとザザ語を話すクルド人の村にたどり着いたら、皆から銃を向けられます。教師とわかったものの、学校の建物もないので、村長からはイスタンブルに帰ることを勧められます。皆で学校を作るところから始める教師・・・
最初に実話に基づく話とあり、てっきりこの教師の苦労話かと思ったら、実はそうではありませんでした。
村の独身男たちの嫁探しを母親を筆頭に女性たちが見定めにいくエピソードが出てきます。青い目の女性を!と、お願いした息子。初夜、ベールをあげてみれば、確かに目は青いのですが・・・という花嫁。次の独身男のお相手も、悪いけど笑ってしまう風貌!
ある時、殺人事件が起こります。殺された家族は、殺した相手の家族を殺してもいいという掟があるのですが、殺人の連鎖は絶ちなさいと村長が仲裁します。殺されずに済んだ男が、お礼に娘を村長の息子に差し上げるというのですが、村長の6人の息子のうち5人は既に結婚していて、独身の息子アジズは障がい者。村長は、障がいがあることを理由に断るのですが、それでもいいと娘はアジズの嫁となります。それが美人! これが実話でした。
思えば、この知能がちょっと遅れていて、まともにしゃべれないアジズが、小さな子どもたちと一緒に小学校で学ぶ姿が最初から出てきていました。アジズが行方不明になる場面も。ちゃんと伏線があったのです。
数年後、美人の奥さんと子どもと一緒に現われたアジズはちゃんとしゃべれるようになっています。 なるほど、これがタイトルの『奇跡』だったと納得。
映画の最後には、アジズのモデルとなった実在の方の姿も映し出されました。
映画を観終わって、日本語字幕を付けられたトルコ男性が司会進行を務めて、参加者が一人一人感想や質問を語る時間が設けられました。
監督のMahsun Kirmizigül は、歌手でもある方で、本作では脚本も担当。出演もしています。2015年にトルコで350万人動員したNo.1映画とのこと。
昨年、アジアフォーカス福岡国際映画祭で上映されたトルコ映画『望郷のうた』(2014年、エロル・ミンタシュ監督)が、やはり東部の村の小学校から始まったのですが、その風景と似ているなと思ったら、撮影は同じく東トルコのカルス近くで行われたそうです。

このトルコ映画鑑賞会、毎月開催されています。以前に一度参加したことはあったのですが、夜なのでなかなか行けないでいました。今回、イスラーム映画祭を主宰している藤本さんから「ペア割引があるので一緒に行きませんか」とお誘いを受けて、思い切って行ってきました。
参加費:1,500円 ※ケバブ、飲み物、ポップコーン ☆ ペア割・・・男女1組500円引き!

上映前に美味しいケバブサンドを頬張って、ポップコーンとチェリージュースをいただきながら鑑賞。上映後、いろいろな疑問も解けて、なかなか有意義な鑑賞会でした。
終ったあと、藤本さんや中東映画研究会のメンバーの方たちとおしゃべり。藤本さん、第2回のイスラーム映画祭に向けて、着々と作品選定されています。今年も期待できそうです。皆さん、どうぞお楽しみに!


★次回のトルコ映画鑑賞会は・・・
日時:5月14日(土) 17:30〜 (受付16:45~)
上映時間: 2時間弱
会場:新東京ビル 10階 (トルコ文化センターが入っているビルです。)
タイトル:『DEDEMIN INSANLARI』(おじいちゃんと仲間たち)
第一次世界大戦後、ギリシャのクレタ島からトルコに移民してきた人たちの物語
posted by sakiko at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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