今日は8月6日、広島に原爆が投下された日です。夏は辛い思い出が蘇る方々がいらっしゃることでしょう。
戦争が終結して71年。この日なにがあったのか覚えていない、考えることもない人も残念ながらまた多いのでしょう。
先日朗読劇を映画にした『いしぶみ』をご紹介しました。
勤労奉仕をしていて原爆に遭い、亡くなってしまった広島二中の生徒たちの写真を投影し、遺された言葉を綾瀬はるかさんが朗読しています。探しに来た家族に看取られた子、迎えを待ちながら息絶えた子、どこで亡くなったのか遺体さえ見つからなかった生徒たちもたくさんいます。
育ちざかりなのに食糧は乏しく、勉強したくても本も授業もない時代です。夏休みもなく畑を作ったり片付け作業をしたりしていた子どもたちにも、夢や希望があったはずです。でもそんな未来は一瞬にしてなくなってしまいました。この子たちに何があったのか、どんなに恐ろしい悲しい思いをしたのか、そのカケラでも知ってほしいと思います。日本も核武装をとか、国を守る人を育てようとか言ってる政治家こそ一番に。
札幌・シアターキノ、東京・ポレポレ東中野、広島・八丁座で公開中です。
映画を観ることができない方は、広島テレビ放送の草稿を元に書籍化したこちらの本をお勧めします。
朗読では紹介できなかった子どもたちもわかっただけ全て書かれ、ゆくえがついにつかめなかった子の写真も数多く並んでいます。
「いしぶみ: 広島二中一年生全滅の記録」が昨年夏にポプラ社から新装版で発行されています(ISBN-13: 978-4591146040)。
2016年08月06日
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