2016年11月05日

東京国際映画祭 最優秀監督賞はクロアチアの可憐なハナ・ユシッチ監督(『私に構わないで』)(咲)

★最優秀監督賞 ハナ・ユシッチ監督
『私に構わないで』
2016年 クロアチア, デンマーク)

狭い部屋で父母や障がいのある兄と重なり合うように暮らしているマリヤナ。父が倒れ、病院で検査技師をしている彼女が一家を背負うことになる。仕事場でも人付き合いのいいほうではないが、うっぷん晴らしに、3人の男に誘われるまま海辺で夜を過ごす・・・

母親が「誰が育てたと思ってる?」などと意地悪くマリヤナに接するので、継母かと思ったら実の母。父親も強権的。こんな家族と暮らしていたら屈折してしまうと、いらいら。
監督の故郷でもあるクロアチアの海辺の町シブニクは、ほんとうに絵に描いたように美しいところ。30年程前にクロアチアの海岸線を旅したことがあって、景色を期待していたら、風光明媚な部分は封印しての撮影。ヒロインの心情を描くためとはいえ、ちょっと残念でした。
最後には、家族と暮らすことを選ぶのですが、あまり好きになれなかった作品。
DSCF8600 croatia.JPG
でも、記者会見(10/31)に登壇した可憐なハナ・ユシッチ監督(左)には、すっかり魅了されました。初長編作品で、生まれた町に住む人たちを見ながら長い期間をかけて構想を練り、いろいろなものを詰め込んだと語りました。
DSCF8580 croatia.JPG
屈折したヒロインを演じたミア・ペトリチェヴィッチさんは、本職建築家。
「あまり人と仲良くできないのに、カリスマ性のあるヒロインを求めて、クロアチアやセルビアで探していましたが、イメージに合う人がなかなか見つかりませんでした。ある時、海辺でミアを見かけて、気になって声をかけました。全く演技経験はなかったのですが、引き受けてくれました」と監督。
ミアさんも「声をかけられて、いいんじゃないと思いました。建築家として自分の表現はあるのですが、自分の中に女優として表現したいものも眠っていたと思います」と、出演できた喜びを語りました。
posted by sakiko at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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