人間の尊厳を守った女性たちの姿が眩しい作品でした。
コンペティション
◆7分間
監督:ミケーレ・プラチド監督 2016年 イタリア=フランス=スイス
フランス資本に買収されたイタリアの繊維工場。休憩時間を7分短縮する条件をのめば、全員引き続き雇用するという。討議する労働者の代表11名の女性たち。10名は即賛成するが、リーダー各の女性が異議を唱え激論となる。まさに『12人の怒れる男』(57)を思い起こさせる展開。アルバニアの女性などもいて、移民問題に揺れるヨーロッパの現状も。
26日の記者会見には、リーダーを演じたオッタヴィア・ピッコロさん(左)と、激しい気性の女性を演じたアンブラ・アンジョリーニさんが登壇。
オッタヴィアさんは舞台劇の経験も長く存在感たっぷり。
素のアンブラさんは可憐な方でした。ほかの出演者の中には歌手の方も複数。「私は歌手ではないので、映画の仕事がなかったら失業してしまいます」とアンプラさん。
さて、映画は、たかが7分、されど7分の休憩時間短縮を巡る物語。かつて60分あった休憩時間がどんどん短縮されて、今は15分という言葉がありました。さらに7分短くなれば、休憩時間はわずか8分! そこまで人を酷使して利益を出そうとするなんて・・・