2017年01月18日

熱気に溢れるイスラーム映画祭2 いよいよ20日まで! レバノン映画『私たちはどこに行くの?』インド映画『ミスター&ミセス・アイヤル』を是非! (咲)

待ちに待った「イスラーム映画祭2」
1月14日(土)に始まったと思ったら、あっという間に、もうあと2日で東京は終わりです。
21日からは名古屋で〜! 3月25日〜31日には神戸・元町映画館で開催されます。
でも、まだ、東京でも7作品観るチャンスがあります!
ほんとに、どの作品もお薦めです。
(って、『蝶と花』は、20日に観る予定なのですが。藤本さんの選んだ作品に間違いはないです♪)
ぜひ、お出かけください!

19日(木)
1時『Mr. & Mrs.アイヤル』(インド)
4時 『泥の鳥』(バングラデシュ)
6時半『バーバ・アジーズ』(チュニジア他)
★上映後、写真家 常見藤代さんのトーク「女ひとり、イスラム旅」
シリアとイランを中心にお話されるそうです。

20日(金)
1時 『蝶と花』 (タイ)
3時半『マリアの息子』(イラン)
5時10分 『敷物と掛布』(エジプト)
7時5分 『私たちはどこに行くの?』(レバノン)

http://islamicff.com/

ちょっとだけ見所を!

オープニングとクロージングを飾るレバノン映画
『私たちはどこに行くの?』

レバノンの女性監督ナディーン・ラバキの2011年の作品。
『キャラメル』は都会の美容室が舞台でしたが、本作はキリスト教徒とムスリムが半々の小さな村が舞台。

初日14日、立ち見も売り切れの超満員の客席で拝見。
18日 14:40の回も、平日にもかかわらず満席だったそうです。
クロージングのチケット確保、どうぞお早目に!

さて、映画です。
小さな教会とモスクが仲良く並ぶ村。
watasitati lebanon.jpg
黒衣の女たちが、写真や花を手に向かう先は墓地。
うなだれる女性たち。
ミュージカルのような印象的なシーン。
もう、こんな悲しみは避けたいという思いがずっしり。

村の真ん中の電波が届く場所に集まり、テレビを観る村人たち。
映し出される肌を露出した女性や、キスシーンに、イスラーム教徒の女性は顔をしかめます。
男性は内心にんまりしているけど、チャンネルをあわててニュース変えます。
宗教間の争いが報じられていて、ニュースが聴こえないようにと、あれこれ音を出したりして大あらわ。

ある日、キリスト教徒の青年が、紛争地域を通って帰宅途中に、ムスリムに撃たれてしまう。
男たちに知られると、宗教間の対立がまた起こってしまうと、母親は息子を隠して、おたふく風邪だからと、人に会わせない。
「うちの息子と同じ時におたふく風邪に罹ったわよ」という女性。
男どもに争いを起こさせまいと、キリスト教徒とイスラーム教徒の女性たちが結託して、行動を起こす。これはもう、あっぱれ! ぜひ映画をご覧になって確認を!

◆『Mr. & Mrs.アイヤル』 2002年/インド
赤ちゃんを連れ、山奥の実家を訪れたタミルのバラモン階級の女性ミセス・アイヤル。
山道をバスでコルカタに帰るとき、バスセンターで会った知り合いから、やはりコルカタに向かうベンガル人でイスラーム教徒の写真家の男性ラジャを何かあれば頼るようにと紹介される。
道半ば、紛争に巻き込まれ、同乗していたイスラーム教徒の老夫婦が殺されてしまう。
ミセス・アイヤルは自分の夫だとして、ムスリムであることを隠して窮地を救う。
外出禁止令の間、共に行動するうちに、二人の間にほのかな感情が芽生える・・・

2003年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で観ているのですが、年月を経ても、断片をあちこち覚えていたとても印象深い作品。
ほんとにお奨めです。

名古屋のミッキーさんの日記もどうぞ!
http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/445964831.html
posted by sakiko at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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