「4月1日、お花見大丈夫?」と3月初めに聞かれたとき、4月1日・・・何か引っかかるなぁ〜と思いながら、「大丈夫」と答え、埼玉の旧中東ミニ博物館の常連仲間との恒例のお花見と墓参をこの日に決定。すぐに、あ、いけない、レスリー・チャンの命日だったと気付きました。こんな大事な日を忘れるなんて! あうんの呼吸で、かつての追っかけ仲間と集まり、レスリーを偲ぶ日なのに・・・ お花見は昼間だからいいっか〜と思っていたら、今年は桜の下での宴でなく、お花見の後、馴染みの居酒屋で宴にしようということに。幹事の一人として、特権行使。5時開店のところ、無理を言って4時半に開けていただくことに。
かくして、6時に失礼して銀座へ。 思えば、レスリー・チャンの東京での初めてのコンサートの時も、中東ミニ博物館での懇親会を途中で抜けて、ウキウキしながら東京フォーラムへと向かったのでした。1997年1月25日のことです。
さて、レスリーを偲ぶ会。今年は、大阪と福岡からもお仲間が駆けつけてくれて、7人集まりました。レスリー・チャンのファンの方が運営していた「掲示板」で知り合ったお仲間。今や、「掲示板」を知らない方も多いですよね。 オフ会(これも死語?)で顔を合わせ、香港のコンサート、日本でのコンサートやサイン会と、レスリーを一緒に楽しみ、2003年4月1日以降は、悲しみを共にしてきた友たち。レスリーがいなければ、決して知り合うことのない、年齢も職業もまったく違う人たち。 まさにレスリーが遺してくれた宝物なのです。
で、どの映画のレスリーが好き? と、あらためて一人一人あげたら、『欲望の翼』『さらば、わが愛/覇王別姫』『楽園の瑕』『君さえいれば/金枝玉葉』『ブエノスアイレス』、あ、『上海グランド』の許文強(ホイ・マンキョン)もいいわねと、ほんとにさまざま。ちなみに私は『狼たちの絆』。
「なんといっても『ブエノスアイレス』のウィン」というマダムから、『ムーンライト』に『ブエノスアイレス』を髣髴させられる場面があると聞いて観にいったとの言葉が。思えば、物語が進むにつれ、男性二人の話とわかってくるのですが、そこへきて、カエターノ・ヴェローゾの「ククルクク・パロマ」が流れてきて、おぉ〜!!と思ったのを思い出しました。(眠気も吹っ飛び、思わず姿勢を正したのでした!)
プレス資料を確認してみたら、バリー・ジェンキンス監督のインタビューに、「映画が好きになったとき、ウォン・カーウァイ監督やジャン=リュック・ゴダールの映画に共感した」とありました。そういうことだったのですね!
『ムーンライト』がウォン・カーワイ監督の影響を受けているということがわかる動画は、こちらで!
https://www.youtube.com/channel/UCAX2QbuhQ2uqlKEhJqyddHg
Moonlight and Wong Kar-wai by lessio Marinacci
グザヴィエ・ドランや、ライアン・ゴズリングなどの話題でも盛り上がり、あっという間に時が経ちました。
会計の段になり、「Jさんがいればね」と。いつもささっと暗算で割り振りしてくれたリケジョのJさん。一昨年、レスリーを追って天国にいってしまったのです。2003年4月1日、「エイプリルフールじゃないのよ」と、レスリーが自ら旅立ってしまったことを真っ先に電話で教えてくれたJさん。天国でちゃんとレスリーに会えたかな・・・
思い出の写真を一枚。
2000年10月30日(月) 第13回東京国際映画祭「香港映画祭」開幕式でテープカットするレスリー・チャン(右端)。
この日も、雨の中、皆で渋谷パンテオンで『恋戦。沖繩 Okinawa Rendez-vous』の舞台挨拶を観てすぐ、オーチャードホールに大急ぎで移動したのでした。入口でサインボードにサインして、観衆に大きく手を振ってくれた姿を思い出します。
昨日の偲ぶ会で、そういえば、金城武は、最近どうしているのかしら・・・なんて話題も出ました。懐かしい!(写真左から2番目←と最初に書いたのは、間違い! 白さんのご指摘どおり、写真左から二番目はイーキンです。話題に出たのを思い出して、あ〜 勘違い)
2017年04月02日
この記事へのコメント
左から2番目はチェン・イーキンに見えます〜
Posted by 白 at 2017年04月03日 02:21
コメントを書く
この記事へのトラックバック