かくして、6時に失礼して銀座へ。 思えば、レスリー・チャンの東京での初めてのコンサートの時も、中東ミニ博物館での懇親会を途中で抜けて、ウキウキしながら東京フォーラムへと向かったのでした。1997年1月25日のことです。
さて、レスリーを偲ぶ会。今年は、大阪と福岡からもお仲間が駆けつけてくれて、7人集まりました。レスリー・チャンのファンの方が運営していた「掲示板」で知り合ったお仲間。今や、「掲示板」を知らない方も多いですよね。 オフ会(これも死語?)で顔を合わせ、香港のコンサート、日本でのコンサートやサイン会と、レスリーを一緒に楽しみ、2003年4月1日以降は、悲しみを共にしてきた友たち。レスリーがいなければ、決して知り合うことのない、年齢も職業もまったく違う人たち。 まさにレスリーが遺してくれた宝物なのです。
で、どの映画のレスリーが好き? と、あらためて一人一人あげたら、『欲望の翼』『さらば、わが愛/覇王別姫』『楽園の瑕』『君さえいれば/金枝玉葉』『ブエノスアイレス』、あ、『上海グランド』の許文強(ホイ・マンキョン)もいいわねと、ほんとにさまざま。ちなみに私は『狼たちの絆』。
「なんといっても『ブエノスアイレス』のウィン」というマダムから、『ムーンライト』に『ブエノスアイレス』を髣髴させられる場面があると聞いて観にいったとの言葉が。思えば、物語が進むにつれ、男性二人の話とわかってくるのですが、そこへきて、カエターノ・ヴェローゾの「ククルクク・パロマ」が流れてきて、おぉ〜!!と思ったのを思い出しました。(眠気も吹っ飛び、思わず姿勢を正したのでした!)
プレス資料を確認してみたら、バリー・ジェンキンス監督のインタビューに、「映画が好きになったとき、ウォン・カーウァイ監督やジャン=リュック・ゴダールの映画に共感した」とありました。そういうことだったのですね!
『ムーンライト』がウォン・カーワイ監督の影響を受けているということがわかる動画は、こちらで!
https://www.youtube.com/channel/UCAX2QbuhQ2uqlKEhJqyddHg
Moonlight and Wong Kar-wai by lessio Marinacci
グザヴィエ・ドランや、ライアン・ゴズリングなどの話題でも盛り上がり、あっという間に時が経ちました。
会計の段になり、「Jさんがいればね」と。いつもささっと暗算で割り振りしてくれたリケジョのJさん。一昨年、レスリーを追って天国にいってしまったのです。2003年4月1日、「エイプリルフールじゃないのよ」と、レスリーが自ら旅立ってしまったことを真っ先に電話で教えてくれたJさん。天国でちゃんとレスリーに会えたかな・・・
思い出の写真を一枚。

2000年10月30日(月) 第13回東京国際映画祭「香港映画祭」開幕式でテープカットするレスリー・チャン(右端)。
この日も、雨の中、皆で渋谷パンテオンで『恋戦。沖繩 Okinawa Rendez-vous』の舞台挨拶を観てすぐ、オーチャードホールに大急ぎで移動したのでした。入口でサインボードにサインして、観衆に大きく手を振ってくれた姿を思い出します。
昨日の偲ぶ会で、そういえば、金城武は、最近どうしているのかしら・・・なんて話題も出ました。懐かしい!(写真左から2番目←と最初に書いたのは、間違い! 白さんのご指摘どおり、写真左から二番目はイーキンです。話題に出たのを思い出して、あ〜 勘違い)