この日もお天気。


ルートを変えて、川端商店街ではなく、天神のアクロスから、出会い橋を渡って、川沿いにキャナルシティへ。
10:15『ワンダーボーイ・ストーリー』
オープニング上映されたシンガポールのシンガーソングライター、ディック・リーの青春時代を描いた物語。上映前に、共同監督のダニエル・ヤムさんが登壇。上映後には、ディック・リーも登壇しますので、ご安心をと。

高校時代、仲間とバンドを組んで、オリジナルの曲も披露したけど、なかなか受け入れられなかったこと、父親の事業を継がなくても、好きな音楽の道をと励ましてくれたお母様のこと、オリジナルの曲を喜んでくれた妹さんが交通事故で亡くなったことなども描かれていました。
にわかに思い出したのが、ディック・リーの大ファンだった友人が、シンガポールの実家を訪ねた時のこと。ディック本人には会えなかったのですが、お母様が家の中に招いてくださってお茶を出してくださって、その後、町で飲茶までご馳走になったのです。サイン会の時に、そのことをお伝えしたら、「母からそんな話、聞いたことなかった」と、ものすごく喜んでくださいました。友人の代わりに、私がディックと一緒に写真を撮らせていただきました♪
1時 インド映画『FAN』
大好きなシャー・ルク・カーン出演作で楽しみにしていたのですが、2時10分から『バイオリン弾き』をもう一度観たくて、最初の45分だけ拝見。
大スターに憧れる弾けた若い青年と、オーラ溢れる大スターの2役を見事に演じ分けていることだけは確認できました。後半は、ファンの行き過ぎた思いが歪んだものに変わっていくというスリラー。「救いようのないラストだったけど、ドゥブロヴニクの海辺の風景を見ただけでもいいです」との福岡の映友からの感想。
いつか観るチャンスあるかな。
2時10分 イラン映画『バイオリン弾き』
平日にもかかわらず、この日も満席。『FAN』を後髪引かれながら早く出て正解でした。
前日、警官役が監督の10歳年下の弟さんと伺ったので、帽子の下に隠れたお顔を思わずじっと眺めてしまいました。確かに似ている! 弟さんも助監督時代を経て、現在、映画を製作中とか。
もう一回観れて、幸せ♪と思っていたら、映画祭で司会も務める高橋氏は、5回目とのこと!
羨ましい。
観客賞授賞式まで時間があるので、柳橋連合市場へ。
福岡のNさんもご一緒に。
ぱかっと割れた毬(いが)に包まれた栗。Nさんが子どもたちに見せたいとお買い求め。
絵になるけど、東京に持って帰るにはかさばるなぁ〜と諦めました。
6時半 福岡観客賞授賞式
映画祭実行委員会の久保田勇夫会長による挨拶のあと、ゲストの方たちが入場して、いよいよ発表。
まずは、観客賞第二位にあたる熊本市賞。
イラン映画『バイオリン弾き』と発表。あ〜 福岡観客賞は逃したと、ちょっと残念でしたが、それでも賞を取れたのは嬉しい♪

「福岡4回目の出品作で、観客の皆さんから選ばれた賞をいただいたことに意味がある。息子を亡くして7ヶ月目に、少しでも立ち上がろうと作った映画なので、ほんとうに嬉しい」と語りました。
そして、福岡観客賞はタイ映画 『頭脳ゲーム』に!

ナタウット・プーンピリヤ監督が挨拶に立ち、「今年のアジアフォーカスはタイ映画大特集が組まれましたので、タイ映画全体に貰った賞だと思います」と語りました。
評判がよかったので、観たかったのですが、4日間の日程では観られなくて残念!

授賞式での微笑ましいひとこま。
中国映画『フーリッシュ・バード』ホアン・ジー監督&大塚竜治監督ご夫妻とお嬢ちゃん。右隣はディック・リーさん
授賞式のあと、福岡フィルムコミッション支援作品の香港映画『毒。誡(どくのいましめ)』の特別上映。
上映前に、福岡での撮影について関係者の舞台挨拶がありました。
実は私のすぐ前に、とてもオーラのある方が座っていたのですが、撮影場所に提供した日本料理屋さんのオーナーでした。監督からぜひ出演もと依頼されたそうで、なるほど、この方ならと! ちょい役なのですが、とても存在感がありました。
ちなみに、福岡は、ラウ・チンワン演じる主人公が彼女と出会う場として設定されていて、大濠公園や中洲、阿蘇なども出てきました。
映画が終って、この日も9人で大宴会。中州の美味しいと評判のお店で、メニューに値段がない! お料理、一人 2千円に達したら声をかけてくださいと、慣れた福岡の映友がお願いしてくれてスタート。
ゴーヤチャンプルー、レンコンの炒め物、ピーマンのそぼろ炒めなどなど、どれも野菜がシャキッとしていて美味しかったです。最後に、和風出汁のチャンポン。大きな器で、皆で分けても食べきれないくらい。大満足♪
こうして福岡最後の夜はふけていきました。