2017年11月22日

東京フィルメックス 中国映画『氷の下』ロシアの美しい風景と複雑なストーリーにため息 (咲)

『氷の下』The Conformist / 氷之下
11月21日(火)14:40〜 鑑賞。  

ロシア語の看板の町並みから一転、林の中へ。どうやら違法カジノ。
男が事件に巻き込まれ、その場から逃げる・・・

ロシア語の看板の町並み
凍りついた大河
列車がたくさん並ぶ引っ込み線
雪の積もる極寒の中、ロシア正教の洗礼の儀式・・・

ユー・リクウァイの映し出す映像にため息の2時間でした。
でも、話がよく飲み込めなかったところも。
上映後のQ&Aで司会を務めた市山尚三さんが「最初、DVDで観て、ストーリーは把握しきれなかったけど、演技は凄いしロケ地も凄いと、フィルメックスに呼びました」とおっしゃって、ほっ!
もっとも、大きな画面で日本語字幕付きで観て、納得ともおっしゃったのですが、一度ではちょっとわかりにくいのは確か。
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「ストーリーを組み立てるのに、因果関係が明解なものにしないように考えました。1→2→3と順番に進むのでなく、1→3→4で2の理由が語られるような描き方をしました」とツァイ・シャンジュン監督。
なるほど、わかりにくかったはず!

犯罪に巻き込まれて逃走して、謎の美女と出会ってという物語が現代の中国で展開するフィルム・ノワールを踏襲したスタイル。 

英語のタイトルの意味は 「流れに生きる人々」。
社会の流れの中で必死にあがいて生きようとするけど、流されてしまうという意味合い。
激変する中国の社会の底辺で生きる人の魂の変化を撮らないといけないと本作に取り組んだとのことです。

ロケ地に、冬の冷たいきりっとした雰囲気の中で、人間の欲望が覆い隠されていることを描き得るような土地をと、中国とロシアの国境の町を選択。
辺境の地域は中国では代表的な金儲けのできるところ。中国、韓国、ロシアから人が押し寄せて、欲望と犯罪の温床となっているのだとか。
ロシアはハバロフスク。アムール河をはさんで反対側は中国。電車で10数分で着いてしまうところ。

30年ほど前に、中央アジアに行くのに、新潟からハバロフスク経由で行ったことを思い出しました。9月だったので、アムール河も凍ってなくて、クルーズを楽しみました。
新潟からわずか1時間半だけど、しっかりロシアの町。美しい街でした。

『氷の下』は、11月22日(水)21:15から、もう一度上映されます。
ぜひご覧ください! 
posted by sakiko at 09:46| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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