1月7日に行われたゴールデン・グローブ賞授賞式では、女優たちが黒いドレス姿で登場し、映画界で相次ぐセクハラや、いまだに続く女性差別に意思表示。
それを応援するかのように、ゴールデン・グローブ賞でドラマ映画部門作品賞、脚本賞など4冠に輝いた『スリー・ビルボード』は、娘をレイプで殺された母親が無力な警察に立ち向かう物語。11日に試写で拝見することができました。レイプ現場でもある町外れの野原に立つ3つの看板に、犯人を捕まえられない警察を批判した広告を出す母親。それでもなかなか動かない警察署に放火までしてしまうのです。そんな彼女を応援する男性も現われます。果敢に闘う姿は凄まじいけど、なんとも小気味いい物語。
『スリー・ビルボード』2月1日(木)公開
公式サイト:http://threebillboards.jp
この日、続けて観た『シェイプ・オブ・ウォーター』もゴールデン・グローブ賞で監督賞と作曲賞を受賞した作品でした。こちらも一人の無力な女性が権力に対して闘う物語。舞台は米ソ冷戦時代の1962年。アメリカの極秘研究所で清掃員として働く女性が、ソ連に対抗するためにアマゾンから連れてこられた特異な“彼”に恋する物語。その彼が実験の犠牲になることを知り、なんとか助けようと闘うのです。こちらは、ファンタジー。
『シェイプ・オブ・ウォーター』 3月1日(木)公開
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
17日、外国語映画賞を受賞したドイツ映画『女は二度決断する』を試写で拝見したら、これまた女性が闘う物語でした。ヒロインはトルコ移民(おそらく二世)の男性と結婚したドイツ女性。外国人を排斥しようとするネオナチのテロで、夫と息子が犠牲になってしまいます。彼女は爆弾を仕掛けたと思われる女性と声を交わし、顔も覚えていたのですが、証拠不十分で犯人夫婦は無罪に。無念を晴らそうと自ら犯人を追いつめる姿が凛々しく、痛いです。トルコ系ドイツ人のファティ・アキン監督の作品。
『女は二度決断する』 4月14日(土)公開
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/ketsudan
3作とも、社会の片隅で静かに暮らしていた女性が果敢に意思表示する物語。
黙っていては、なにも前に進まない! 私も頑張らなくちゃ。
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