(C) 1990 East Asia Films Distribution Limited and eSun.com Limited. All Rights Reserved.
ウォン・カーウァイ監督が1990年に放った名作『欲望の翼(原題:阿飛正傳)』。
昨年、確か東京フィルメックスのころに、ある試写に行って、宣伝さんからチラシを渡され、懐かしい画像に思わず手が震えました。13年ぶりにデジタルリマスター版でスクリーンに復活を知らせるチラシでした。
レスリー・チャンが歌手も俳優も引退を決めて、これを最後と出演したのに、この作品で香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を取ったことが、俳優復帰を決めさせたともいわれている作品。
『男たちの挽歌』以来、可愛いレスリー・チャンにぞっこんだった私にとって、『欲望の翼』のレスリーは、それまでの出演作とも違う、妖しい魅力を放っていて、ぞくっとしたものでした。
何度観たことかわからない映画だけど、これは絶対スクリーンで観たい!
そう思っていたら、阿吽の呼吸で、レスリー・チャンを共に追いかけ、あの4月1日には共に泣いたお仲間と一緒に観に行こうと話がまとまり、5人で観に行きました。
観に行く数日前から、いくつかの場面を思い浮かべては涙していたのに、いざル・シネマの椅子に座って観はじめたら、もう、画面に釘付けで、不思議なことに涙は出ませんでした。
映画が終わって、皆、それぞれにいろんな思いが駆け巡って、しばらくは何も言えない放心状態。皆、ほんとにレスリー愛してましたからね。
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居酒屋に入り、やっと言葉が戻り、「あの表情よね」と、わいわいがやがや。
「咲さん、一睡もしてなかったよね」と隣に座っていたKさん。(映画を観てるとき、私がよく寝るのを知ってる友!)
「私たち、頑張ったよね」と、レスリーを追いかけて、香港でも日本でもよく走ったことを笑って語り合いました。
このお仲間は、レスリーが遺してくれた大事な宝物。一緒に観に行けてよかったなと思いました。
暁さんによる作品紹介『欲望の翼』
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/456514172.html
ル・シネマで、まだまだ上映中! 全国でも!