交通費と時間の節約のため(笑)。関係者のご挨拶やトークがあると、なおありがたい。
9月14日(金)は坂口香津美監督の『曙光』に行ってきました。
坂口監督がご自分のお母さんを記録したドキュメンタリー『抱擁』(2014年)が、すぐ思い出されました。お母さんお変わりないそうです。
今回の新作も、命によりそうものです。
高校生の娘がいじめにより自死してしまった母親が、自殺志願者を一人でも多く救うために奔走するストーリーです。公衆電話のそばに電話番号の書かれたカードと10円玉があります。死のうと思っている人がかけてきた電話を受け、すぐにいくからそこにいて、と飛んでいきます。連れ帰ってグループホームで世話をします。死の淵から助け出せてもそれで終わりではありません。それからもしんどい。
監督トークは質疑応答も含めて約1時間。
坂口香津美監督
実際にそんな活動をしている若い牧師さん夫妻がモデルなのだそうです。
日本では平成10年から14年間も自殺者は年間3万人を越えていました。3万4千人をピークに徐々に減って、昨年は2万3千人ほど。まだまだ多いです。ことに若年層では死因の第1位。
映画ではただただ、誰も死なせたくないと一心に動いている女性と、運営の難しさ、危うさ、依存などの問題をさらけ出して見せています。
レスキューの専門家ではなく、間違ったり悩んだり揺れたりしながら進んでいます。答えは出ていません。
監督は偉い人、立派な人でなければ人を助けられないのか、と問います。
見るほうはもやもやした気持ちを持て余します。誰かと話さなければと思います。
これまで避けてしまった、気づかないでいたかったものと向き合うのは辛いものです。でも他人事でなく、自分やすぐ身近な人だったらどうするか?考えるきっかけになります。(白)
『曙光』
http://shokoumovie.com/
10月6日(土)よりアップリンク渋谷ほかにて全国順次ロードショー