2019年02月24日

恵比寿映像祭 最終日

2月24日(日)
『ウロボロス』バスマ・アルシャリフ監督
自らの尾を噛む蛇、ウロボロスは、死と同時に復活の象徴である。ガザから始まるこの実験的な劇映画では、LA、モハーヴェ砂漠、マテラ、マルティーナ・フランカ、そしてブルターニュという異なる場所で、ある男が別れの痛みを繰り返し体験する。男の痛みは傷ついたガザと重なるが、舞台となっている他の地域もまた、長い歴史のなかで繰り返された破壊や忘却、再生を、風景の中に刻んでいる。(映像祭HPより)

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逆回しの映像が多く使われていて、台詞が少なく、想像力の必要な作品でした。ガザというとイスラエルとパレスチナの紛争で破壊されたところ、くらいの知識しかないのでこれは(咲)さんに観てほしかったです。理解力が不足のところに、アフタートークに田浪亜央江さん(中東地域研究・パレスチナ文化研究が専門)が登壇して、細かく解説。ありがたかったです。アルシャリフ監督は、円環する破壊と再生の歴史を表現したこと、暴力を直接描かない工夫をしたというのが腑に落ちました。

日仏会館でインスタレーション「ワールドツアー」を鑑賞。
映画は『ワイルドツアー』ですが、インスタレーションは「ワールドツアー」でした。
3面のスクリーンにそれぞれ違う映像が投影されています。映画に参加した学生たちが撮影した映像が次々と変化していきます。たくさんの若い人たちが熱心に見つめていました。

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いくつもの会場でさまざまな試みをしていた映像祭。少ない体験でしたが、普段劇場用の作品ばかり観ているので、斬新なアイディアや映像に驚きました。また来年びっくりしに行こうとおもいます。(白)
posted by shiraishi at 20:48| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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