6月27日(木)夜20時15分〜、新宿武蔵野館で『SANJU サンジュ』鑑賞。
インド映画好きの友人から、1週間限定上映だけど、時間があったら是非!と薦められていた作品。好評につき1週間延長になり、お陰で観にいくことができました。
サンジュの愛称で親しまれているボリウッドの現役の大スター、サンジャイ・ダットの栄光と挫折の半生を描いた物語。
とはいえ、サンジャイ・ダットの名前は聞いたことがあるけど、お顔が思い浮かばない!
でも、監督が『きっと、うまくいく』『PK/ピーケイ』の、ラージクマール・ヒラニ。
面白くないはずがない!
シネジャのミッキーさんも、「ストーリー展開が巧みなので長いとは思わなかった。見応えは十分・・・」と薦めてらしたので、夜遅いけど、頑張りました。
ミッキーの毎日・映画三昧の記事はこちら
父スニール・ダットは俳優であり監督、母ナルギスは当時のトップ女優というサラブレッド。25歳の時、大人になっての初出演作『ロッキー』(1981)の公開直前に、母ナルギスは癌で逝ってしまいます。
その後、数々のヒット作に出演して栄光を手にしますが、浮気や薬物中毒がたびたび報道されてしまいます。極めつけは、1993年3月のボンベイ(現ムンバイ)での一連の爆破事件の時。家族を守るために銃を自宅に隠し持っていたことか発覚し、武器不法所持で逮捕されてしまいます。あげく、テロリスト容疑まで。その容疑は後に晴れますが、俳優と女優の息子ということで、小さい頃から常にメディアの注目の的。報道には誤解も多々あったことと思います。メディアが彼の人生を翻弄させた要因の一つではないかと思ってしまいました。
友人が『SANJU サンジュ』を薦めてくれたのには、実はもう一つ理由があって、それはサンジュの親友役で出演しているヴィッキー・カウシャル♪
友人が最近密かに追いかけているヴィッキー君。なるほど、甘いマスクで、私も好み。
主演作もあるそうで、これから日本でも注目されるのではないでしょうか。
そのヴィッキー君演じるサンジュの親友も、テロリストとの新聞報道を信じて、連絡を絶ってしまいます。ほんとにメディアの功罪、大きいです。
余談ですが、1993年3月のボンベイの連続爆破事件といえば、そのせいでボンベイ経由で行くイエメンの旅を諦めたのを思い出しました。親友と二人で申し込みまでしていたのですが、ボンベイに1泊するのが怖くて、結局、行き先をチュニジアに変更したのでした。でも、そのチュニジアの旅で、今も交友の続く人たちが何人もいるのですから面白いものです。
昨日も、チュニジアの旅で知り合った仙台の女性のご主人と東洋文庫のレストランでお会いしたのです。これまた不思議なご縁で、このご夫婦とは1983年のトルコの旅で違うツアーながら、あちこちですれ違っていたことが判明。お二人の写真の後に、私の姿が小さく写っているものまであるのです。
人生、いろんな糸が絡み合っているのですねぇ。
『SANJU/サンジュ』
監督・脚本・編集:ラージクマール・ヒラニ(『きっと、うまくいく』『PK』)
脚本:アビジャート・ジョーシー(『きっと、うまくいく』『PK』)
音楽:A・R・ラフマーン(『ムトゥ 踊るマハラジャ』『スラムドッグ$ミリオネア』)、アトゥル・ラニンガ(『きっと、うまくいく』)、サンジャイ・ワンドレーカル(『きっと、うまくいく』)
出演:ランビール・カプール(『バルフィ! 人生に唄えば』『PK』)、アヌシュカ・シャルマ(『PK』『命ある限り』)、ソーナム・カプール(『パッドマン 5億人の女性を救った男』『ミルカ』)、パレーシュ・ラーワル(『フェラーリの運ぶ夢』)、マニーシャー・コイララ(『ボンベイ』)、ヴィッキー・コウシャル、ディア・ミルザ、ボーマン・イラニ(『PK』『フェラーリの運ぶ夢』『きっと、うまくいく』)
2018年/インド/159分/ヒンディー語/スコープ/原題:Sanju/字幕翻訳:藤井美佳
配給:ツイン
https://www.twin2.co.jp/distribution/sanju%ef%bc%8f%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5/
cCopyright RH Films LLP, 2018
★2019年6月15日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開!
28日の上映の時に、松岡環さんにお会いしました。
思えば、観に行く前に松岡さんのサイトで予習しておくのだったと!
下記にものすご〜く詳しい解説があります。まだまだ全国で上映されます。DVDも出ます!ぜひ予習を!
アジア映画巡礼
2019年06月30日
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