2019年11月13日

東京国際映画祭 取材日誌 今年も中東中心に (咲)

(白)さんやミッキーさんを見習って、映画祭期間中、せめて毎日、何を観て、何を取材したかだけでも書こうと思っていたのに、日記すら一日も書けないうちに映画祭も終わり、報告記事も何もまとめられないうちに、1週間が過ぎてしまいました。
これからちゃんと報告記事を書くぞという覚悟を込めて、第32回東京国際映画祭で取材したものを写真と共に列挙しておきます。

今年も中東の作品を中心に予定を組んだのですが、中東といっても今年はイラン3本、トルコ1本。 アラブもイスラエルもありませんでした。

10月28日(月) 

六本木の試写室で、1時から『i −新聞記者ドキュメント−』、3時半から『テッド・バンディ』を観て、ヒルズ49階の東京国際映画祭事務局へ。映画祭カタログなどをいただいて、アリーナに降り、レッドカーペットを遠巻きに覗いてみました。
アリシア・ヴィキャンデルさんのスピーチが聴こえてきて、山田洋次監督が歩いている姿が目に入ってきました。もう終盤! 
以前は何度かレッドカーペットの取材を楽しんだのですが、去年も今年も暁さんに取材をお任せしてしまって、申し訳なし。
暁さんの力作は、こちらでご覧ください。 
http://www.cinemajournal.net/special/2019/tiff/index.html


10月29日(火)

14:00〜『エウォル〜風にのせて』 韓国)鑑賞
 済州島を舞台に、亡き人に思いを馳せるちょっとセンチメンタルなドラマ。

16:30〜『50人の宣誓』(イラン)鑑賞
 妹を殺された主婦が50人の証人を引き連れ、殺した男を死刑にしようとバスで裁判所へ向かう。一言一言を聞き漏らせない物語でした。

観終わってすぐ、EXシアターへ。
18:29からの『ファストフード店の住人たち』 香港)上映後のQ&Aに駆け込みました。
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作品を観るのは後回しになるけれど、なんといってもアーロン・クォックとミリアム・ヨンという大スターの来日を見逃すわけにはいきません。

10月30日(水)
13:40〜『ある妊婦の秘密の日記』 香港)鑑賞
 子どもを産んだことのない私。どうにも感情移入できませんでした。

16:10〜『失われた殺人の記憶』 (韓国)鑑賞
 別居中の妻が殺され、犯人だと疑われるが酒を飲んで記憶がない男。大どんでん返しに唸りました。アン・ネサン演じる警部が家庭の問題を抱えながら捜査している様もおかしくて、殺人事件なのに、大いに笑いました。

この日は、夜10時頃から『オルジャスの白い馬』のQ&A取材をぜひ!と、宣伝さんからご連絡いただいて、それまでの時間、さてどうしようと、18:05から『マローナの素晴らしき旅』 (ルーマニアほか)を観てみました。アニメで映像がとても美しかったのですが、30分で出て(ごめんなさい!)、18:50から『フォックストロット・シックス』(インドネシア)の会場へ。近未来が舞台で、どうもすっと物語が入ってこなくて、これも30分でごめんなさい。
面白かったら、最後まで観るつもりだったのですが・・・

19:20〜『エウォル〜風にのせて』 韓国)Q&A取材へ。
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初々しいバク・チョル監督でした。

お腹も空いたので腹ごしらえ。表に出ていた茄子と豚肉の土鍋料理を楽しみにお店に入ったら、今はメニューにないと言われ、がっかり。別の茄子のお料理を頼んだけど、期待していたのとちょっと違う!
食べ終わっても、まだ1時間あったので、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで「細野晴臣デビュー50周年記念展」を観に行きました。(プレスパスで入場できるのがありがたい!)
これがもう、充実の内容で、ものすごい量! 手書きのノートも何冊もあって、一つ一つが面白くて、とても1時間では見切れませんでした。結局、会期中、ほとんど毎日のようにあがって、ノートを拝見。

22:01〜『オルジャスの白い馬』上映後のQ&A取材。
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日本とカザフスタンの合作。共同監督の竹葉リサさんとエルラン・ヌルムハンベトフさん。
二人とも、とってもチャーミング。
作品は未見。森山未來さんがカザフ人の役だそうで、カザフ語で語っているとか。
楽しみです。

10月31日(木)
イランから一時帰国しているN氏と、イランから10日前に帰ってきたばかりのイラン人のS氏と一緒に、恩師のペルシア文学者・岡田恵美子先生宅へ。
お土産のピスタチオとソーハーン(クッキー)をいただきながら、イランの最新情報を聞くことのできた貴重な機会となりました。
実は、この日の午後にイラン映画『死神の来ない村』のプレス上映があるので、先生宅訪問が決まってすぐ、2日の一般上映のチケットを購入しました。発売から数日後で、残り3席でした。
先生の家を2時半に失礼して、代々木上原の東京ジャーミィへ。
隣接のトルコ人学校跡地に出来たユヌス・エムレインスティトゥート東京での写真展「ユルドゥス宮殿写真コレクション展」へ。てっきり、イスタンブルのユルドゥス宮殿の写真と思っていたら、100年程前の日本の写真。先に行った友達から、「エルトゥール号関連の写真や日本の風景写真。特に芝の増上寺は日光みたいな派手な正門にビックリ」とメールを貰っていて、???だったのですが、ユルドゥス宮殿所蔵の写真展だと判明。

18:00〜 EXシアターで、『チャクトゥとサルラ』 中国)鑑賞。
内モンゴルの草原で暮らす新婚夫婦。町に出たい夫と、草原で羊を飼う生活を続けたい妻。
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Q&Aで、大きな画面で自分の演技を観て感動したという男優さん。なんとも素直!

この後、映画を観る選択もできたのですが、外語のモンゴル科出身のTさんと一緒に東京シティビューの「細野晴臣デビュー50周年記念展」へ。同じ階にあるムーディなお店で遅い夕食。たまには、こんな贅沢もいいっか〜


11月1日(金)

11:00〜『ファストフード店の住人たち』 (香港)鑑賞。
先日のQ&Aでは、髪の毛をポマードでばっちり固めたアーロンでしたが、映画の中では、失業者らしくぼさぼさ頭。それがかえって素敵でした。

12:53〜『湖上のリンゴ』(トルコ)記者会見
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上映は、『ファストフード店の住人たち』と重なっていたので、この日は上映後の記者会見のみ参加しました。 
記者会見報告記事は、こちら!
終了後、レイス・チェリッキ監督と嬉しい再会!

14:00〜『夏の夜の騎士』(中国)鑑賞。
1997年の夏休み。祖父母の家に預けられた小学生のティエンティエン。お祖母さんの赤い自転車が盗まれて・・・

16:19〜『失われた殺人の記憶』(韓国)Q&A
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キム・ハラ(監督/脚本/脚色/エグゼクティブ・プロデューサ−)、ムン・ダウン(脚色/女優)

11月2日(土)
12:33〜『湖上のリンゴ』
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Q&Aを10分程覗きました。右端は監督の息子さんのアヌル・チェリキさん(プロデューサー)。お顔が見られませんでした。

13:00〜『ジャスト 6.5』(イラン)鑑賞
15:14〜引き続き記者会見
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今回、一番楽しみにしていた映画。麻薬組織のボスを追う麻薬捜査官。それぞれの家族のことも丁寧に描いていて、イラン映画の底力を見せてくれました。
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『ジャスト 6.5』は、EXシアターでも、少しずらした時間に上映されていて、上映後のQ&Aに走りました。
上映後、EXシアター2階で行われたサイン会に参加した友人たちを待ちながら、イラン好きのお仲間としばし立ち話。サインを貰った友人、一人一人丁寧に応対してくれたとのこと。
★記者会見とQ&Aの報告記事は、こちら!

18:10〜『死神の来ない村』(イラン) Q&A
45年、誰も死なない村。独身の年老いた男たちが、恋もしなかったことを悔い、もう自殺しかないと考え始める・・・
これまた違ったタイプの映画で、唸りました。
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レザ・ジャマリ監督  ★報告記事は、こちら

21:10〜『アトランティス』 (ウクライナ)鑑賞
2025年、戦争直後の世界。PTSDに苦しむ元兵士。愛こそ生きる喜びということが生々しく伝わってきました。
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かなり遅くなったので、Q&Aの途中で失礼しました。

11月3日(日)
休養日にするつもりでいたら、なんと、12時から『ジャスト 6.5』の監督と俳優さんにインタビューできることになりました。これは、もう行くしかないでしょう♪
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サイード・ルスタイ監督と、麻薬組織のボス役ナヴィド・モハマドザデーさん。
嬉しいひと時となりました。
★インタビュー記事は、こちら!

13:20〜『この世界の(さらにいくつもの)片隅に [特別先行版]』鑑賞
 日本中が戦争に巻き込まれた時代に涙。

この後、『WASP ネットワーク』か、『約束の地のかなた』を観たいと思ったのですが、父の夕食を作るためにはどちらも途中までしか観られない・・・
で、時間的にちょうどよかった5時からの『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』のイベントを取材することに。 
TOHOシネマズ六本木へあがる屋外階段でのイベントで、エベレストを思わせる雄大な舞台だったのですが、囲ってあって、一般観客からはほとんど見えない状態。もっとオープンにすればよかったのではと。

『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』 ワールドプレミアイベント
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http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/471446619.html


11月4日(月・祝)
10:35〜『ファイアー・ウィル・カム』(スペイン仏ほか)鑑賞
 山火事を起こして服役していた男。実家に帰り母は暖かく迎えるが、村人の目は冷たい。やがて近くで山火事が起る・・・ 見応えのある作品でした。

13:25〜『湖上のリンゴ』(トルコ)鑑賞
伝統楽器の演奏家アシーク(吟遊詩人)をめざす少年。国境を越えジョージアへ。りんごを恋心をいだく年上の村娘へのお土産に持ち帰るが、なかなか渡せない・・ 
消えゆく伝統文化に思いを馳せる味わい深い物語でした。

15:20〜『50人の宣誓』(イラン)Q&A
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狭いバスの中で展開する物語の撮影秘話や、神様に軽々しく宣誓して嘘をつく人が多いことに一石を投じたかったモーセン・タナバンデ監督の思いを聞くことができました。
★報告記事は、こちら!

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イランから取材に来ていたシーマさんとも、すっかり仲良くなりました。
私もインタビューを受けました! 今回のイランの3作品について、初めて観たイラン映画、そしてお気に入りのイラン料理について! 

終わって、TOHOシネマズ六本木の入口前のテラスで、モーセン・タナバンデ監督のサイン会。
少し前に終わった『湖上のリンゴ』のレイス・チェリッキ監督のサイン会も行われていました。
トルコ語通訳の野中さんが、時間が重なってなければ『50人の宣誓』を観たかったと残念がってました。それは恐らく、イランとトルコ両方が好きな人にとって、同じ悩み。
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モーセン・タナバンデ監督とレイス・チェリッキ監督
5日は休養日にしたので、私にとっての東京国際映画祭は、これが最後。
まさに有終の美♪


5日、家で映画祭のQ&Aなどの録音を起こしたりしていて、ふっと気がついたら、もう授賞式の終わる時間。実況を観るのをすっかり忘れてました。
イランの『ジャスト 6.5』『死神の来ない村』が受賞していて、あ〜取材すればよかったと後悔。
記者会見は、しっかり実況を観ました。直接、お祝いを言いたかったです。残念!

クロージングセレモニーも、オープニングのレッドカーペットに続き、暁さんが取材。
こちらで様子をどうぞ!





posted by sakiko at 22:36| Comment(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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