2020年07月12日

『マルモイ ことばあつめ』そして、『世宗大王 星を追う者たち』  (咲)

東京での公開を待ちわびていた『マルモイ ことばあつめ』。
7月10日(土)、シネマート新宿で12:10からのトーク付きの回に妹と一緒に行ってきました。妹は、主演のユ・ヘジンさんの大ファン。新宿には近づきたくないけれど、やっぱり大画面で早く観たいという次第。
marumoi.jpg

*物語*
1940年代、日本統治時代の朝鮮半島。使用を禁止された朝鮮語の辞典を、命がけで作った人たちの物語。
朝鮮語学会の代表、リュ・ジョンファン(ユン・ゲサン)は、ハングルで書かれた書籍を扱う書店を営みながら、周時経氏の遺した原稿を基礎とした辞典作りをしている。父は親日派で、息子である彼にも創氏改名するように圧力がかかっている。全国の朝鮮語を集めて、何を標準語にするかの作業を進めているが、協力してくれていた教師などがどんどん逮捕されたりして離れていく。
そんな折、中学生の息子の学費のために、ジョンファンのかばんを盗んだパンス(ユ・へジン)を、ひょんな縁で朝鮮語学会の雑用係として雇うことになる。何度も刑務所に入ったパンスのムショ仲間が各地方の方言の生き字引として手助けする・・・

シネジャ 作品紹介

◆上映後トーク
真鍋祐子さん(東京大学教授)と佐藤結さん(映画ライター)が登壇。
映画の背景となった日韓併合時代や、映画の内容について30分程、トークが行われました。
1910年、日韓併合。
1919年、31独立運動。
独立運動の流れで、1921年、ハングル学会結成。
1937年、日中戦争。国家総動員。
1939年、朝鮮語教育や、新聞での朝鮮語使用禁止。

「ことばあつめ」は、暴力によらず、民族を守ろうとする運動。
映画は、1945年に日本が負け、1947年に辞書が完成したところで終わっています。
「その後の朝鮮戦争と南北分断を思って、韓国の人たちは映画を観て、切ない思いだったのではないでしょうか」と、お二人が語られたのが印象に残りました。

映画は、文字の読めない人物を主人公にしていて、その彼が文字を読めるようになって、小説「運のいい日」を読み、他者の人生を共有し涙ぐんでいる場面を描いていることにも、真鍋祐子さんは感じ入ったとおっしゃっていました。


◆『世宗大王 星を追う者たち』
その文字「ハングル」を作ったのは、世宗大王(1397年〜1450年)
難しい漢字ではなく、庶民にも簡単に読み書きが出来るように、1446年に表音文字である訓民正音(ハングル)を制定しました。
sejong daioo.jpg

映画『世宗大王 星を追う者たち』では、その世宗大王が奴婢であった科学者チョン・ヨンシルを武官として重用し、明国の影響下にあった時代に朝鮮独自の暦を作れるよう、水時計や天体観測機器を開発したことが描かれています。
民のことを思い、誰にでも読み書きできる文字を考案しようとしたこともあわせて描かれています。
世宗大王をハン・ソッキュ、科学者チョン・ヨンシルをチェ・ミンシクが演じていて、『シュリ』以来20年ぶりの共演というのも話題です。

監督:ホ・ジノ(『四月の雪』『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』
2019年製作/133分/G/韓国
配給:ハーク
公式サイト:http://hark3.com/sejong/
★2020年9月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開



posted by sakiko at 19:32| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: