2020年07月19日
『ホテルニュームーン』ショーレさんにイランとの合作の苦労を伺いました (咲)
日本イラン国交90周年の2019年に完成し、昨年イランのファジル映画祭でお披露目された日本イラン合作映画『ホテルニュームーン』。日本での公開が、ようやく9月18日に決まり、日本側のプロデューサーを務めたショーレ・ゴルパリアンさんにお話を伺う機会をいただきました。
ショーレさんには、これまでほんとうに多くのイランの監督や俳優さんの取材でお世話になってきましたが、ショーレさんご自身にインタビューするのは初めてで、ちょっと緊張でした。
2018年、東京芸術大学、大学院映像研究科の筒井武文教授をテヘラン大学の映画科やタブリズィ監督の撮影現場に案内した後に、「テヘランを舞台にイランの若者の話を撮りたい」 と言われたのが、この映画の発端。
「両国の文化習慣の違いはもとより、映画製作方法の違い、言葉の不自由もあり、人の気持ちを合わせるのは大変な仕事でしたが、私はとても感動的な作品にできあったと思っております」とショーレさんよりのメールにありました。
本作で、プロデューサーを務めるのは12本目ですが、イランの商業映画のプロデューサーと組んだのは初めてのことで、ほんとうに大変だったと、いろいろ語ってくださいました。
アート系の映画との違いを実感したそうです。(聞くも涙!)
それでも、本作には、イランの普通の人たちの生活が描かれていて、それが嬉しいとおっしゃっていました。
1990年代に、多くのイランの人たちが日本で働いていたことも軸になっていて、思えば、それがイランのイメージを変えてしまったことに思いが至ります。
*詳細は、後日報告します。
7月17日の試写の合間にお話をお伺いしたのですが、試写が終わるころには筒井武文監督も到着。
『ホテルニュームーン』の撮影に使った下町の安宿がすっかり気に入り、また泊まりたいとおっしゃる筒井監督。イランでの公開にあわせて、10回目のイラン訪問を楽しみにしていたのに、今はイランもコロナ蔓延で行けないのが残念とおっしゃっていました。
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