2020年07月24日

旧満州での悲劇『葛根廟事件の証言』横浜と秩父で上映されます  (咲)

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2019年12月26日に池袋シネマ・ロサで観て感銘を受けた『葛根廟事件の証言』。(スタッフ日記ご参照ください)
上映後に田上龍一監督と立ち話をした折に、今後、各地で上映予定ですとおっしゃっていたのですが、この度、田上監督より横浜シネマリンでの公開と、秩父での上映会のご案内をいただきました。

*田上監督より*
拙作が、今度横浜で上映されることになりました。同じ時期、14日には秩父で自主上映会もあります。
横浜シネマリンは、8月の終戦記念日の前後に戦争に関する映画を多く集めてスケジュールを組んでいます。
これだけ戦争映画を集めるミニシアターもなかなかないと思います。拙作のような小規模な作品にも目をかけて下さるくらいですので。
横浜シネマリンでの「葛根廟事件の証言」の上映は、都外の映画館では初めてです。

◆横浜シネマリン
2020年8月8日(土)、10日(月)〜14日(金) 
※9日の上映はありませんのでご注意下さい。
https://cinemarine.co.jp/coming-soon/

◆秩父教育会館での上映会
2020年8月14日(金)10:30〜、14:00〜
映画「葛根廟事件の証言」上映会
満蒙開拓団として渡満し、終戦後に引き揚げられた高橋章さんをゲストに迎え、体験を語っていただきます。
入場料:1000円
秩父教育会館(埼玉県秩父市中宮地町22-17)
〈主催〉秩父ユネスコ協会 
TEL:090-5328-5786 (江田)
メールアドレス:nobuo.eda@gmail.com

『葛根廟事件の証言』
終戦前日の1945年8月14日に、旧満州から引き揚げ途中の日本人一行が、興安総省の葛根廟付近で、旧ソ連軍の戦車隊の襲撃にあい、1,000人以上が殺された事件。犠牲になったのは、ほとんどが女性や子ども。事件のことを知った田上監督が数少ない生き残りの方たちを訪ねて証言を集めて映画にしたもの。
公式サイト

旧満州で暮らしていた日本人の方たちの悲劇は数多く聞いてきましたが、経験者の言葉は、やはり胸に突き刺さります。
当時を知る人たちがどんどんあの世に旅立っていく中、証言を集めるのは時間との勝負。満州に限らず、各地での状況をきちんと記録することは、日本が二度と戦争に突き進まないために必要だと感じます。

明日7月25日(金)より公開される『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』も、地上戦を経験した沖縄の人たちの証言を中心に、日本の軍国主義がもたらした悲劇を紐解いています。
ナレーションを務めた一人、俳優の宝田明さんは、1945年にソ連軍が侵攻してきた満州で弾を受け、麻酔なしに弾を取り出したという体験をお持ちです。

◆『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』
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監督:太田隆文
1945年3月、米軍が沖縄に上陸。
本土決戦準備の時間稼ぎのために沖縄は捨て石にされ、14歳以上70歳まで男女全員が徴用され、戦闘協力を強いられた。
日本軍のことを沖縄の人たちは友軍と呼んでいたが、日本軍は食糧を奪ったり、壕に一緒にいると、泣いている赤ちゃんを母親に殺させたりした。軍隊の本質はどう戦うかで、住民を守ることは考えていなかったのだ。
さらに、集団強制死(集団自決)が起こったのも、民間人と軍が一緒にいた壕でのことだった・・・
2019年/105分/日本
制作:青空映画舎
配給:渋谷プロダクション
製作:浄土真宗本願寺派(西本願寺)
公式サイト:http://okinawasen.com/
★2020年7月25日(土)より新宿K’s cinemaにてほか全国順次公開





posted by sakiko at 13:11| Comment(0) | 映画上映情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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