2021年05月16日

下高井戸シネマで『異邦人 デジタル復元版』 アルジェでイタリア語?! (咲)

もう10日前のことになってしまいましたが、5月5日に下高井戸シネマで『異邦人 デジタル復元版』を観てきました。
ヒューマントラストシネマ有楽町で上映していた時に、時間が取れなくて残念に思っていた作品でした。

下高井戸シネマさんには、いつもシネマジャーナルの販売を委託していて、今回、104号が4月末に出来上がったので、納品を兼ねてのグッドタイミングでした。
去年、お預けしたシネマジャーナル103号の精算をお願いしていたのですが、完売していて、嬉しい限り♪

104号に掲載している映画で、下高井戸シネマさんで上映されるのは、
『天国にちがいない』5/15〜21
『チャンシルさんには福が多いね』5/15〜21
『天外者(てんがらもん)』5/22〜6/4
『けったいな町医者』6/19〜25
『痛くない死に方』6/19〜25
『夏時間』6/26〜7/2

中でも、『天外者(てんがらもん)』出演の三浦春馬さん追悼を4ページにわたって掲載しています。
下高井戸シネマで映画をご覧になった折には、ぜひシネジャもご購入いただければ嬉しいです。

さて、『異邦人 デジタル復元版』。
5月5日、緊急事態宣言が出されている中、朝10時からの上映に、多くの方が観にいらしてました。油断して、9時40分頃に行ったら、通路際の席は、前から2番目しか空いてませんでした。

*作品データ*
『異邦人 デジタル復元版』
ihoojin.jpg
1967年/イタリア・フランス/1h44
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
原作:アルベール・カミュ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナ

キネマ旬報ベストテン 第8位
配給:ラビットハウス

「太陽が眩しかった」という理由で人を殺した男を通し、人の不条理意識を巧みに描いたカミュの小説をヴィスコンティが映画化。イタリア語版で甦る!


という触れ込みでした。
テレビで吹き替え版を観たことがあるのかどうか、記憶はあやふやなのですが、殺した理由が、「太陽が眩しかった」からというのは、なぜだかはっきり知ってました。

マルチェロ・マストロヤンニ演じる主人公の会社員ムルソーが、アルジェから郊外の老人施設にバスで向かう冒頭の場面。アルジェの海岸線は、『望郷』で観た光景と同じ。
町のアラブ人(もしくはベルベル人)の風俗も、それなりかなと。
後半は法廷での場面。
第二次世界大戦前が舞台ですから、もちろん、フランスの直接統治下。
なのですが、使用言語はイタリア語!

名作なのはゆるぎないのですが、アルジェでイタリア語はなんとも違和感がありました。
これが、隣国リビアなら旧宗主国はイタリアなのですが・・・

ま、映画ではままあることと、名作を観ることができたことに感謝です。
posted by sakiko at 20:03| Comment(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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