2021年08月22日

日本民藝館 柳宗悦の心に触れる (咲)

先日、日本民藝館に久しぶりに行ってきました。
2020/11/24〜2021/4/3、改修工事のため休館していたのですが、どんな風に変わったのか楽しみでした。
井の頭線・駒場東大前駅から静かな住宅街を歩いて、10分弱。
かつて、よく母と一緒に来たことを思い出して、涙。

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玄関の引き戸を開けようとしたら、脇の小窓から「受付こちらです」の声。
ほんとに小さな窓で、受付の方のお顔が見えません。
ビニールの靴カバーを手渡されました。以前は、スリッパに履き替えて見学していました。コロナ禍でスリッパは消毒が大変ですね・・・
なんと、おトイレには、その靴カバーの靴のまま履ける巨大スリッパが用意されてました!

改修後の「日本民藝館改修記念 名品展I」では、創設者・柳宗悦の代表的な著作名が展示されたのですが、現在開催中の「日本民藝館改修記念 名品展II」では、柳宗悦と親しく交流していたバーナード・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司、芹沢_介、棟方志功の作品が展示されています。
芹沢_介さんのお馴染みの版画カレンダー、展示されていたのが1946年のものでした。敗戦直後に作られたものと思うと、華やかで明るい柄に、どれだけ皆、心を救われたことかとじ〜んとさせられました。

今回の改修で、2階の大展示室を中心に葛布や大谷石を用いて、展示品がより美しく見える創設時に近い空間にしたのだそうです。また、2階、大展示室手前の廊下が広くなって、映像を16名位が座って観られるようになっていました。(以前は、確か、大展示室入口の左脇で映像を流していました。)
今回観た映像の中で、柳宗悦が、1922年、日本植民地下で朝鮮総督府建設の為、光化門が撤去されることに反対した文書を東亜日報に送り、結果、光化門の破壊は移設に切り替えることになったことを知りました。(移設された光化門は、その後、残念ながら朝鮮戦争で焼失)
それにしても、総督府の威圧感ある建物を、景福宮の目の前に建てた日本政府の暴挙は残念としかいいようがありません。

「日本民藝館改修記念 名品展II」は、9月23日(木・祝)まで。
映像は、月替わりとのことなので、今度は西館(旧柳宗悦邸)が公開されている日にまた訪れたいと思っています。

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日本民藝館 公式サイト:https://mingeikan.or.jp/


posted by sakiko at 18:01| Comment(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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