*シネマジャーナルHP 作品紹介『街は誰のもの?』
船旅の途中、インド洋の真ん中で右腕を脱臼してしまい、一旦日本に帰って、また2月、リオデジャネイロで船旅に合流した(旅行代金が戻ってこないとのことだったので)。ドバイ空港経由でリオデジャネイロの空港に着き、ホテルまでの車に乗って移動した時の最初の驚きは、空港を出てすぐファベーラ(スラム街)が出てきて落書きだらけの壁壁の連続だったこと。道路の脇にずっとファベーラが続き、街に入っても家々の壁は落書きだらけ。度肝を抜かれた。さすがにホテルの近くや、コルコバードの丘、イパネマ海岸、コパカバーナなどの観光地や、2012年に開かれた「国連持続可能な開発会議 地球サミット2012」の会場近くには、落書きがほとんどなかったけど、街中の一般住宅がある地区は『街は誰のもの?』に出てきたようにほとんど落書きだらけだった。
この作品はブラジルでもサンパウロが舞台だったけど、リオデジャネイロはファベーラが多い分、落書きだらけの街という印象だった。それどころか、その後、まわったウルグアイやアルゼンチン、チリなど、南米の街は落書きが多く、それが印象に残っている。
それにしても、このピースボートの旅でたくさんの写真を撮ったのに、もう3年近く写真整理もできずにいて、撮ったことも忘れていた写真がいっぱい出てきた。さらに失敗写真(ブレボケなど)の削除などしていたら時間がかかってしまった。それでもまだ最後の方の写真整理が終わらないうちに本日日曜日の更新日になってしまったので、残りは後回しにして、とりあえずここまでにして『街は誰のもの?』に掲載する写真を探した。
とはいえ、街中で落書きはたくさん見かけたものの、船から降りて目的地に行くまでがバスの中なので、写真はほとんど撮れていなかった。バスに乗るのも早い者勝ちで窓際に行かないと街中の写真は撮れず、障害者でもある私は走ることができなくて、バスにたどり着いた時には内側の席しか残っていず、時には補助席で、街中の写真は全然撮れなかったのを思いだした。バスを降りたら目的地に一目散だし、他の人についていけない私は写真どころではなく、止まったところでしか写真を撮れなかった。今、思い出しても悔しい思い出だ。まだ走れる時に、この旅に行くことができれければよかったなあと思った。
それでも船の中や観光地や目的地ではたくさん撮っていたのを思いだした。もう3年もたつので早く整理しなくては。いつまでたっても写真整理も思い出整理も終わらない。断捨離もしなくてはいけないけど、まずは新しいパソコンに写真を取り入れなくては。以前のウインドウズ7ではパソコン容量が少なくて写真を取り入れることができなかったのだ。新しいパソコンは、写真をたくさん保存できるよう、1Tera Byteという大容量のヨドバシカメラ仕様のものにした。それでも、この数日、だいぶ削除し整理した写真をダウンロードしたものを見てみたら、このピースボートツアーの写真だけで10GB近い。まだ残っている写真を加えたら完全に10GBを超しそうだ。船上で撮った朝日と夕日の写真がそれこそ無数にあるのだけど、どれを削除しようか、これが一番悩ましい。同じような写真が何十カットもあって、どれがいいのかわからない(笑)。船に乗っている間、ほとんど毎日朝夕の海と空を撮っていたのだから、ほんとうに無数の数になる。まだまだ写真整理は続く。
撮影した写真を何枚か掲載します。
ご来光を撮る マラッカ海峡(2019.1)
大きな雲 インド洋(2019.1)
ご来光と貨物船 インド洋(2019.1)
大聖堂のステンドグラス リオデジャネイロ(2019.2)
ブエノスアイレス エビータの墓(2019.2)
地球最南端のまちウシュアイア(2019.2)
パタゴニア氷河 マゼラン海峡(2019.2)
撮影:宮崎暁美