2022年1月、とうとう70歳になってしまった。不摂生な生活をしていたので若い時には60歳まで生きないかもと思っていたし、6年前心臓弁膜症の手術をした時には、心臓を止めて人工心臓をつけて手術しリスク3%と聞いていたので、もしかしたら手術がうまくいかずここまでかもと思ったけど無事に生き抜くことができた。でも障害者になってしまった。そしてこのコロナ禍の2年。1年前の自粛生活の中で、歩くのもおぼつかなくなり、少し歩くと息が切れる状態になったり、鼻血が止まらなくなったり、足がむくんだり、足が痛くなったりした時にはもうだめかもと思った。だけどなんとか無事70歳にたどり着いた。
シネジャスタッフの中では5、6番目に70歳になった。ということはシネジャスタッフは高齢者集団になってきているということだよね(笑)。でも、皆さんは元気。映画鑑賞に取材に飛び回っている。ヨタヨタしているのは私ぐらい。2年前までは定期券を買って、週に4回は電車に乗って試写に映画鑑賞に取材にと出かけていたのに、最近は週に2回くらいしか出かけなくなった。予定表を作る時には月曜から金曜までほとんど埋まっているのだけど、当日になって、今日は出かけるのやめたということになり、結局、週に2回くらいの映画鑑賞。そして観たい作品の試写でさえ観ることができなかったということに。
そういう私も昔は山やスキーに通っていて超元気だったけど、さすがに心臓病には勝てません。今や障害者でもあり高齢者に突入し、自分の健康状態を考えながら行動している。しかし、普通、高齢者になると、早く寝て、朝早く起きるようになると言われているけど、私は逆で、朝早く起きて出かける必要がなくなったので、朝まで起きてパソコン作業や家の片付け、料理、新聞の整理などをして、朝に寝て昼起きるような生活になってしまった。おかげで13時に始まる試写にも間に合わないことが出てきている。これをなんとか修正したいと日々思っているのだけど、逆に最近は朝10時頃寝ることさえ多くなってしまった。生活習慣の修正が思うようにいかない日々。
☆シルバーパスは無料ではなかった
ところで、「70歳になるとバス運賃が無料になるパス」がもらえるようになるというので楽しみにしていた。シネジャスタッフのSさんが1年前に70歳になり、1か月前から手続きができると聞いて、1か月くらい前から必要な書類(介護保険料など収入を証明できる書類)を持って出歩いていたのですが、なかなか手続きができず、結局、手続きは誕生日の後になってしまった。いつも、ちょっと間に合わない私。地元のバス会社の営業所での手続きが必要とのことなのだけど、地元のバス会社の営業所が17時くらいまでなので、なかなか行くことができなかった。週に2回くらいの外出しだったし、出かける時は、行きは忙しくて寄ってから行くということもできず、帰りはもう終わっているという状態が続き、せっかくの交付手続きが遅くなってしまった。
手続きするにあたって、武蔵野市の便利帳で調べてみたら、収入によって違うけど、手続きする時に1000円支払うとあり、まるっきり無料ということではなかった。また、合計所得金額が135万円以上の人は、最初に20510円の自己負担があるという。これでは出かける回数によってはかえって負担が多くなる人もいるでしょう。幸いというか、私は135万円以下の収入なので1000円の負担だった。これまで「70歳になったらバス運賃が無料になる」とずっと思っていたのだけど、そうではなかった。調べてみたら、2000年から所得額に応じて自己負担が求められるようになったらしい。また都営交通(バス、地下鉄、都電)もシルバーパスが使えるけど、三多摩にいる人は、都営交通がないのであまり活用はできない。私は、これまでも障害者援助で、都営交通は無料のパスを使ってきたけれど、使うのは六本木の試写室(キノ、アスミックエース)や、東銀座の松竹の試写室に行く時など月2,3回だった。
ま、これまでも障害者割引で私鉄バスは半額で乗れていたけど、全額無料となると、週2回の外出だとしても駅までの1往復420円が無料になり、これまでより1か月で3200円以上の出費が減り、低収入の私としてはとてもありがたい。JRや私鉄など電車は割引がないのでそこは変わらないけど、バス代がかからなくなったので、おおいに利用したいところ、でも以前のようには動けないのが残念。まだ8回くらいしか使っていない。
これまで、Suicaと都営交通無料パス、障害者手帳で2つのパスを持って外出していたけど、シルバーパスが増えてパスが3つになってしまった。Suicaとシルバーパスを一緒のパスケースに入れたほうが便利だけど、一緒にすると、バスに乗る時に料金箱に近づけすぎるとSuicaから支払われてしまうというので別々にするしかなかった。おかげでまだ慣れない私は、乗り物に乗る時どのパスを出すのかあたふたしている。
会社時代は交通費は会社もちだったので感じなかったけど、定年退職し、交通費が全部自腹になった時にはあまりの負担の多さにびっくりした。その当時は母親の介護や入院もあり、三鷹から八王子まで通い、試写や映画鑑賞に都内まで出かけていたので、月2万円以上かかっていた。今は月1万円くらいになったけど、それでも少ない年金生活の中での交通費の割合は高い。もっと効率的に動けばいいのだけど、以前のように「1日3本映画を観る」なんていうのはできません。今はせいぜい1本。たまに同じ会場で試写が続けば2本という生活。あるいは同じ駅の映画館での映画鑑賞がせいぜい。ま、無理をせず自分のできるペースで映画を観続けるしかない。
おかげで1月に国立映画アーカイブで開催されていた「香港映画発展史探究」は、観たい作品はいっぱいあったのに、結局2本しか観ることができなかった。それで2月に岩波ホールで開催された「ジョージア映画祭」は頑張って5,6本観に行った。岩波ホールが7月で閉館してしまうという情報を1月11日の試写の時に友人から聞いたからだった。彼女は他媒体の人だけど、『娘よ』(2017年岩波ホールで公開されたパキスタン映画)のアフィア・ナサニエル監督インタビューを岩波ホールの事務所で一緒に行って以来、試写で会うたびに近況報告や、映画情報などを話している。
そして、3月10日からの大阪アジアン映画祭、行こうかどうか迷っている。去年行けなかったので今年は行きたいけど、去年以上のコロナ感染者数を見て、行っている場合ではないかもとは思っている。ちなみに今日の東京の感染者数は12935人(大阪8400人)とニュースで言っていた。それでもすでに宿は予約している(笑)。