2022年04月03日

東京高円寺 薔薇亭のこと(暁)

シネマジャーナル本誌105号の編集が佳境のこの数日ですが、シネジャHPの更新も日曜日で、本日はバッティング。ずっとパソコンの前です。いつもTVの録画映像を流しながらパソコンに向かっているのですが、数か月前からTVの画面が時々出てこなくなり、「アンテナの接続不良」と出てきていろいろ触ってみたけど、アンテナの接続不良ということがよくわからなくて(アンテナがない)、そのままにしていました。TVの画面は見れたり、見れなかったり状態でした。でもTVの画面を見ることができなくても番組録画はできて、録画映像は見ることができるので毎日録画を見るのに手いっぱいで、リアルタイムでのTVはほとんど見ていなかったので不便は感じませんでした。でも一昨日(4月1日)ぐらいから録画の方も調子悪くなり、「USBメモリーがみつかりません」と出て、録画映像も見ることができなくなってしまいました。それで、昨日はTVも録画も見ることができませんでした。電源を切ったり、接続を入れなおしたりもしたのですが、昨日はすべてだめでした。日曜日がHP更新日なので、TVのことにかかりきりになるわけにはいかず、30分ほどであきらめパソコンに向かいました。そして時々TVをつけてみたのですが昨日は復活せずでした。しょうがないから、無音のままでパソコン作業をしていましたが、途中でやっぱり音がないのは寂しいのでCDでもかけようと思ったら、CDデッキの上に物がいっぱい乗っかっていて、これまた片付けるのに時間がかかるとあきらめ、昨日はYouTubeから音楽を流しながら作業をしていました。

今日(4/3)は、TVをつけたら画面が出ました。でも録画のところにはたどりつかずでした。そのうちTV画面も見れなくなってしまったので、スイッチを切って、ご飯を食べたり、他の用事を済ましてから机の前に座り、またパソコンに向かいTVをつけたら、今度は画面が出ました。そしてやっていたのが「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ)でした。新聞の番組欄をみたら「火事で全焼した洋食店 生きがいを失った夫婦」となっていたので、そのままつけていたのですが、マスクをしていたので最初は気がつかなかったけど、高円寺に行った時に時々寄っていた洋食屋「薔薇亭」の夫婦の話でした。びっくりして思わずTVに引き寄せられました。二人の姿を久しぶりに見て懐かしかった。お元気そうで安心しました。でも火事で被災していたんですね。
コロナ禍で、もう2年くらい薔薇亭には行っていなかったのですが、去年12月、映画祭シーズンが終わったあと、シネジャスタッフ咲さんと、シネジャ開始メンバーSさんを誘って高円寺のイラン料理の店 BolBol(ボルボル)に行きました。その店がこの薔薇亭の斜め向かいにあったのです。それで薔薇亭は元気にやっているかなと思ってみたら店がなくなっていました。お二人は80歳くらいだったから引退しちゃったんだなと思い、薔薇亭がなくなる前に食べに来たかったなと思ったのですが、布で覆われていて、まさか火事で全焼していたとはわかりませんでした。この番組を見てネットで調べてみたら、火事は一昨年(2020年末)あったのだとわかり、私が行った時はすでに1年近くたっていました。

「薔薇亭」には20年以上前から通っていました。ここのエビフライが好きで、高円寺に行くと寄っていました。定期券があった時は途中下車して、年に3,4回は行っていたと思います。カキフライ(すごく大きな牡蠣です!)やポークジンジャー、シチューなど、ほかにもたくさんのメニューがあり、昭和の洋食屋さんという雰囲気でした。マスターが作る料理はどれもおいしかったけど、しょっちゅうは行かないので、私は行くとほとんどエビフライでした。皿に大きなエビフライが2本乗ってボリュームがあるのですが、それにもましてキャベツが食べきれないくらい山のようにあって、まず、このキャベツの山を少なくするのが先でした。そしてご飯もおいしくて、いつも黒胡麻をかけたご飯と、これまた具だくさんの味噌汁。若い男性にはちょうど良い量かもしれないけど、私は残さずに食べるのにけっこう苦労しました。それでもおいしいので通っていました。のちにキャベツの量を半分にしてもらったり、ご飯の量も少なくしてもらいましたが、それでもけっこうな量でした。そしてかいがしく接客をするお母さんとのおしゃべりも好きでした。時々、おまけと言ってお母さんがフルーツなどを最後に皿に置いてくれました。
店はそんなに広くはなく、壁には手書きのメニューの外、お客さんが旅行(日本、外国)に行った時のお土産などが所せましと飾ってあり、それこそごちゃごちゃした内観ですが、見るのが楽しく好きでした。意外なものがけっこう並んでいました。私はだいたいマスターが料理している前の席に座りましたが、マスターは無口だけど、話しかけるといろいろ話してくれて、時々いたづらっぽく笑っていました。マスターはいつも洋食屋さんの白い服でしたが、お母さんは、いつもいろいろな模様や極彩色の服を来て、髪に赤いリボンをつけ、いつも派手な格好をしていましたが、あそこまで行くとあっぱれでした。TVではお母さんは当時のままでしたが、マスターも粋な服を着ていて白いコック服?以外の服を着ているマスターを初めて見ました。
いつも元気でパワフルなお母さんが店の焼け跡を見て涙して落胆している姿が印象的でした。二人は営業再開を目指し動きだしましたが、家賃の高さや、適した物件がなかったり、揚げ物屋は敬遠されたりで、なかなか物件がみつけられません。そんな姿が映し出されていました。火災後、常連客が有志で再建プロジェクトを立ち上げたりもしたようですが、なによりマスターの体に異変が。肩の具合が悪くなり、フライパンを振れないと判断したマスターは店の再開をあきらめ、趣味の絵を描いたりしていましたが、お母さんはあきらめきれず再開を願っていました。仲良かった二人の間に溝ができ、二人の思いが違う方向を向いたりと、店をなくし生きがいを失ってしまった老夫婦がどう立ち直っていくのかが描かれていました。そこには常連の人たちの活躍がありました。終わりは希望がある方向性になっていたと思いますが、果たしてまたマスターの料理を食べられる日は来るのか。またエビフライを食べてみたい!。いつもエビフライばかり頼んでいた私のことを覚えているといいな。
この番組の途中で画面がなくなって見れなくなったらいやだなと思っていたけど、幸い全部見ることができました。このあと違う番組を流していたら、途中でTVの画面が消えました。まるでこの番組を見せてくれるために神様が采配してくれたような気分になりました。
今回のことで、ここは「グルメハウス薔薇(ローズ)亭」というのが正式名称であることを知りました(笑)。
posted by akemi at 20:50| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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