2022年05月08日

廣瀬和司写真展でカシミールに思いを馳せました (咲) 

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GW、あまり出かけなかったのですが、これだけはと、4日(水)、廣瀬和司写真展「Lost not forgotten」に行ってきました。
廣瀬和司さんがインド側カシミールで1998年から取材してきた中から、ペレット弾による被害者や行方不明者について等、人権侵害の問題を中心に構成したもの。

会期:2022年4月29日(金・祝)〜5月8日(日)最終日17:00まで
会場:「イズモギャラリー」(新宿区喜久井町29−12 art BLD 地下一階)
アクセス:https://www.izumo-corp.co.jp/image/izumogallery_map.gif
HP:https://www.izumo-corp.co.jp/gallery.html

展示された写真約40点のほか、スライド80点や動画もあって、1時間ちょっと会場にいましたが、まだまだ時間がほしかったです。(後の予定があって退出)

私が着いた時に、シュリーナガル出身の男性と、その日本人の奥様のカップルがいらしてました。観光客もたくさん来て、いいところだったのに、1989年以来落ち着かなくなって・・・と。
実は、私はその1989年9月に、シュリーナガル経由ラダックに行くツアーに申し込みしていて、状況が急に悪化してツアーキャンセルになったのでした。
イスラーム文化圏のカシミールから、徐々に山をあがってチベット文化圏に変わるのを観たくて選んだツアーでした。
シュリーナガルの蓮の花が咲く中を行くボートや、ハウスボートのホテルの写真に憧れてのことでした。その後、ラダックには行きましたが、デリーから飛行機で飛んだので、カシミールは未踏の地。
コロナ前には、ツアーも出ていて、実際に行った方は落ち着いていると思った方も多いようです。
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でも、写真展では、行方不明になった家族の写真を掲げて探す人たちや、目をそむけたくなる酷い写真がいっぱい・・・
それが今も続くカシミールの現実なのだと思いました。
何か大きな紛争や暴動が起こらないと報道されません。

今、報道はウクライナ一色!
アフガニスタンもミャンマーもシリアも忘れられているのに、カシミールはさらに忘れ去られてますよね・・・
あ、パレスチナも・・・ さらにほかにも忘れられているところがありますね・・・


写真展は今日で終わってしまいますが、
廣瀬和司さんの活動報告はこちらでどうぞ!
カシミール報告 アジアプレス・ネットワーク内
https://www.asiapress.org/apn/author/hirose/

カシミールでの紛争を描いた映画で思い出すのは、最近だと『バジュランギおじさんと、小さな迷子』。こちらは、ラスト、緊迫感がありながら、迷子になっていた少女がインド側からパキスタン側にわたる姿にほのかな希望を抱きました。

カシミールでのテロに『バジュランギおじさんと、小さな迷子』を思う(咲)
http://cinemajournal.seesaa.net/article/464190452.html

もう1作、思い出したのが、2011年のアジアフォーカス福岡国際映画祭で上映された『カシミールの秋』。こちらは、カシミールで暮らす人たちの日々の苦悩を感じさせてくれるものでした。 当時の日記をここに再掲しておきます。

スタッフ日記 2011年9月第4週
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『カシミールの秋』(インド)のアーミル・バシール監督にインタビュー。紛争の続くカシミールで不安におののきながら暮らす庶民の日々を描いた作品。監督は、温和な面持ちの美男子。インドというより、イランかトルコかはたまたラテン系の雰囲気。カシミールは印パ分離独立前、マハラジャはヒンドゥー、住民のほとんどがムスリムだけど、平穏に暮らしていた藩王国。監督いわく、軍隊に志願する人もなく、本来闘わない人たちなのだそうです。インド軍の駐留する状態が早くなくなって欲しいと静かに語ってくださいました。

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廣瀬和司写真展会場の「イズモギャラリー」は
東京メトロ東西線「早稲田駅」2番出口 徒歩6分
都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」東口 徒歩7分
都営地下鉄大江戸線「若松河田駅」 徒歩9分
という立地でした。

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「牛込柳町駅」東口を出て、会場に向かう道の右手にあった天祖神社が素敵でしたので、オマケ!




posted by sakiko at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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