2022年11月21日

10月29日(土)東京国際映画祭5(白)

プレス上映
『第三次世界大戦』(イラン)コンペ
シャキーブは震災で妻子を失った中年男性。母親がろう者だったので手話ができ、ろうあの売春婦となじみになる。日雇い労働にいくと、第二次世界大戦の映画のロケ現場だった。ヒトラー役の俳優が急に降板し、エキストラのシャキーブが代役に抜擢される。セットの邸宅に泊まれることになったが、売春宿から逃げ出したラーダンが転がり込んでくる。昼間は床下に隠して匿うことにしたが…。監督は俳優としても活躍するホウマン・セイエディ。ろうあのヒロインを演じたマーサ・ヘジャーズィさんのインタビュー(by咲)はこちら
意外な設定で、こうくるか!というストーリーが進んでいきます。監督は来日できず、手話を4か月特訓して臨んだマーサさんが一人舞台挨拶やティーチインに登場。とても面白かったので公開になりますように。
★審査委員特別賞を受賞

yamaonna pos.jpg
(C)YAMAONNA FILM COMMITTEE
『山女』(日本、米)コンペ
18世紀後半、東北。冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まれながらも逞しく生きる少女・凛。彼女の心の救いは、盗人の女神様が住むと言われる早池峰山だった。
福永壮志監督が「遠野物語」にインスピレーションを受けて作った作品。ヒロインの凛を山田杏奈さん。村の中でただ一人凛を気遣う泰蔵を二ノ宮隆太郎さん(2019年の『お嬢ちゃん』監督以後、俳優業が続いています)。2023年公開予定
『リベリアの白い血』福永監督インタビュー(2017)はこちら

『ファビュラスな人たち』(イタリア)コンペ
トランスジェンダーの女性たちが暮らすヴィラを舞台に、意に反して男装で埋葬された友人の遺志を叶えようとする住人たちを描く。コミカルな中にトランスジェンダーとして生きることの難しさが浮かび上がる。ロベルタ・トッレ監督
わりと重めの社会派作品が多いコンペ部門で、珍しくコミカルな作品。プロの俳優ではないトランスジェンダーの方々が出演しています。脚本どおりにしなければいけない降霊術のシーン以外は、即興で彼女たちから出た言葉をそのまま使っているシーンも多いそうです。
(白)


posted by shiraishi at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック