2022年11月21日

11月1日(火)、2日(水)東京国際映画祭8(白)

プレス上映
『ライフ』(カザフスタン)コンペ
『ハーモニー・レッスン』(13)で鮮烈なデビューを飾ったカザフスタンの異才エミール・バイガジンの監督第5作。企業経営に失敗し、全てを失った男の彷徨を驚異的な映像で描き、人生の意味を問う作品。
撮影は美しかったが、もっと短くてもよかったんじゃないかなぁ。

『神探大戦』(香港、中国)ガラ
2007年ラウ・チンワンの怪演が忘れられない『MAD探偵 7人の容疑者』の後日譚的作品。香港迷の友人たちと会場で会えました。『消えゆく燈火』と本作、2本の香港映画が観られたことがうれしい。

11月2日(水)
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(C)Number 9 Films Living Limited
『生きる LIVING』黒澤明の不朽の名作『生きる』が第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇る。主演はビル・ナイ。脚本はノーベル賞作家のカズオ・イシグロ。オリヴァー・ハーマナスがメガホンをとる。クロージングにふさわしい良い作品でした。
★2023年3月31日(金)公開予定

すぐに本家の『生きる』(1952)を見直しました。役所に行くとたらいまわしにされるという「お役所死仕事」を皮肉っています。この役所の書類の多さときたら、どの机にも山積み。日々ハンコをつくだけの課長(志村喬)が癌を患い死期をさとったことで、心がけを変えます。そのきっかけになったのが、若い女性事務員(連続ドラマのお母さん役が印象に残っている小田切みき)。完成した公園のブランコで課長が歌う「ゴンドラの唄」がいつまでも耳に残ります。
イギリス版はビル・ナイの品と堅物の印象が強く、オリジナルよりお洒落。

★17時からクロージングセレモニーには参加せず、帰宅して夕食後にサイトで確認。
コンペで見逃した『ザ・ビースト』が東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシェ)を受賞。

詳しい受賞結果はこちら
スタッフのみなさま、はるばる参加してくださったゲストのみなさま、何事もなく閉幕して何よりでした。お疲れ様。(白)

東京国際映画祭youtube公式チャンネルはこちら
・オープニング、クロージングセレモニー
・国際交流基金x東京国際映画祭 co-present 交流ラウンジ
・第35回東京国際映画祭 ダイジェスト
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posted by shiraishi at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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