2023年09月03日

退院して、少しづつ活動始めています(暁)


5月に入院し心臓弁膜症の手術をし、リハビリを続けてきましたが、8月14日に退院しました。ほんとは7月末までに退院したかったのですがなかなか退院できず、8月になってしまいました。
退院してすぐ17日には手術をした病院の診察があり、18日には『鉛筆と銃 長倉洋海の眸(め)』の河邑厚徳監督と長倉洋海さんへのインタビューを咲さんがするというので参加させてもらいました。
実はこれがあったので、なんとか8月14日には退院したかったのです。河邑監督には、『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』(2017)の時にインタビューしていますし、前作『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図全14部』(2022)の時は、入院中でインタビューには参加できず残念だったので、こちらの作品ではぜひインタビューしたいと思ったのです。

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河邑厚徳監督

*参照 シネマジャーナルHP 特別記事
『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』河邑厚徳監督インタビュー
(2017/7/7)

『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図全14部』河邑厚徳監督インタビュー
2023年07月12日
東京都写真美術館ホール2023年09月12日(火)〜09月24日(日)上映

長倉洋海さんに関しては、写真展には何度も行っていたので、このインタビューにはぜひ参加したかったのです。
報道写真を目指したきっかけ、あゆみ、そして故郷釧路で暮らしている現在まで、長倉さんが40年余りに渡って写真を撮ってきた思いについて語ったドキュメンタリーです。
アフガニスタンでのマスードとの出会い、アフリカ南部のローデシア(ジンバエブ)、南アフリカ、ソマリア、レバノン、ソ連軍侵攻下のアフガニスタン、ラオス難民キャンプ、カンボジア、フィリピンなどの取材のこと。
マスード亡きあと彼の意志を引き継ぎ、NGO「山の学校支援の会」を設立し支援。毎年のようにパンシール渓谷の学校を訪問、子供たちの成長を撮り続けている姿を追う。
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長倉洋海さん


試写は、8月21日に『マルセル・マルソー 沈黙のアート』に最初に行き、そのあと次の日以降『ヒッチコックの映画術』『ジャン・リュック・ゴダール 反逆の映画作家』『国葬の日』などの作品が続き、退院して31日までに8本の試写を観ることができた。9月1日にはベトナム映画祭に行きベトナム版『パパと娘の7日間』を観て、さらに試写を観ることができなかった『卒業 〜Tell the World I Love You〜』を観た。

土日はシネジャHPの原稿まとめと思っていたら、「GOOD LIFEフェア2023」が開催されている東京ビッグサイトで『カムイのうた』のイベントがあり、主人公を演じている吉田美月喜のアイヌ民族の楽器・ムックリの生演奏! 主人公を演じた島田歌穂がユーカラを生披露!という情報が入り、それは行かねばと思い、出かけた。
全てのものに神が宿ると信じ、北海道の厳しくも豊かな自然と共存してきたアイヌ民族。その生活や文化は和人が入って来て奪われてしまった。生活の糧であった狩猟・サケ漁が禁止され、住んでいた土地も奪われ、アイヌ語が禁止された差別と迫害の歴史。
1903年生まれの知里幸恵さんは差別の中で生きた少女。成績優秀にもかかわらず、アイヌという理由で希望する学校への進学が許されなかった。幼い時からユーカラ(詩物語)を聞いて育ち、アイヌ語学者の金田一京助教授から勧められ、文字を持たないアイヌ文化を初めて日本語に訳したそうです。それは失いつつあったアイヌ文化の文字での継承であり、アイヌ民族に自信と誇りを与えるものでした。そんな知里幸恵さんのことを画いた作品。
幸恵さんは19歳で亡くなってしまったそうですが、その幸恵さんを演じたのは、撮影時同じく19歳の吉田美月喜さん。東京出身ながら、一生懸命アイヌのことを勉強し、ムックリも練習して鳴らせるようになりました。島田歌穂さんはユーカラを奏でる、幸恵の伯母の役だそうです。
お二人の演奏と歌、素晴らしかったです。菅原浩志監督も登壇し、映画の話の後、3人でもユーカラの歌と演奏をしました。
また、知里幸恵の記念館館長の木原仁美さんも登場し、幸恵さんの話の後、ムックリの演奏がありましたが素晴らしかったです。やはり長年修行した人の、音の厚み、響きは全然違いました。
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左から菅原浩志監督、吉田美月喜さん、島田歌穂さん、木原仁美さん


この作品の公開は、11月に北海道で先行公開。他の地方は来年以降の公開のようです。
菅原浩志監督は北海道東川町で毎年開催される写真甲子園を題材に『写真甲子園 0.5秒の夏』(2017)を製作。
この『カムイのうた』は東川町が企画協力し製作している。
『カムイのうた』公式HP

このイベントのあと、いくつかのブースをまわってみましたが、興味深いブースがたくさんありました。
8月14日まで3か月近く入院していたものとしては、今後は宅配便が必要になるかもと思い、パルとか東都生協の宅配システムが気になり、資料をいただきました。また、病気の影響で足がむくんでいるのですが、紅花のコーナーで売っていた紅花グッズを3種類買ってみました。オイルとバームは血流をよくする働きがあるとのこと。また石鹸は肌をすべすべにすると言っていました。高いのでお試し程度のものしか買えませんでしたが、もし効き目があるようなら、来月山形国際ドキュメンタリー映画祭で山形に行くので、また探してみようと思います。
ここにいた方は紅花を栽培して、みずからそれらの製品を作っている方でしたが、『紅花の守人』という映画の話で盛り上がりました。紅花というのは「紅」の色の材料というイメージでしたが、それ以外にも効能が結構あるようです。
以上、有意義なイベントを見せていただきとても参考になりました。

特別記事『カムイのうた』劇場公開前のトークイベント! 記事はこちら

posted by akemi at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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