舞台挨拶やトークなど映画祭の取材はみな事前に申し込み、定員オーバーのときは抽選。
香港の俳優トニー・レオンのマスター・クラスを申し込んでみましたが、外れました。残念だったけれど、申し込みが多かったことに安堵しています。こちらのアーカイブで映像が見られます。通訳はいつものサミュエル・チョウさんです。
https://www.youtube.com/watch?v=htH-NzpCJ7s
『Old Fox』WE 台湾電影ルネッサンス/シャオ・ユーチュエン監督
1989年母を亡くした少年の夢は母のやっていた理髪店をまた開くこと。父はレストランでまじめに働き、節約に心がけて貯金をしている。けれども不動産の値上がりに夢は遠のいてしまった。少年は老狐というあだ名の家主に気に入られ、世の中の厳しさを知っていく。
父の旧友役の女優さんが門脇麦さんにそっくりだな〜と観ていましたら、本人でした。一人息子役の子役さん、目力あって印象的です。貧乏から抜け出し、外車を何台も持つ富豪になった老狐。自分から離れていった息子の代わりのように、少年に目をかけます。きっぱりと「僕は僕」という少年に脱帽です。
『ディープ・プレス 女性映画監督たち』バスク映画特集/スペイン/
スペインのバスク地方で活躍する女性監督たちが、男性主導の映画界でどうやって仕事をし続けてきたのか。カメラや音声、照明、編集などのスタッフも女性で作られたドキュメンタリー。
どこも問題点や悩みは同じでした。連帯できると強くなります。
『タタミ』コンペ/ジョージア、アメリカ/
女性柔道の世界選手権大会でイラン代表として勝ち上がってきた選手とコーチに、政府から「イスラエルの選手と試合しないために棄権せよ」と命令が来る。選手は頑として拒否するが、家族を人質にとられ、脅迫が続く。
『聖地には蜘蛛が巣を張る』でジャーナリスト役だったザル・アミール(ザーラ・アミール・エブラヒミ)、イスラエルのガイ・ナッティヴの共同監督作品。試合ごとに国に残している家族に危険が及び、苦悩する選手とコーチ。試合と緊迫した状況に最後までドキドキしました。これが初監督作!きちんと商業映画としてできあがっています。それも映画と違って、イラン人とイスラエル人の監督がタッグを組んだなんて。
『ミス・シャンプー』台湾電影ルネッサンス/ギデンズ・コー監督
美容院のシャンプー係のアーフェンは、突然飛び込んできたヤクザのアータイを追手から匿った。足繁く通ってくるアータイや仲間と親しくなったアーフェンのドタバタの日々が始まる。
『あの頃、君を追いかけた』(2011)で日本でも知られるコー監督のコメディ作品。最初は強面で、後は惚れた弱みでデレデレのアータイや、とんちんかんな手下たち+イケメン枠一人。こういう楽しい笑える作品が混じっているので、毎日通えます。
今年のプログラムとプレスルームにあった冊子