2023年11月08日

東京国際映画祭 イラン関連が多くて嬉しかった行動記録です (咲)

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アジアの未来 作品賞受賞の喜びを語る『マリア』のエルナズ・エバドラヒさん

山形国際ドキュメンタリー映画祭から、10月12日に帰ってきて、そのまとめも終わらないうちに東京国際映画祭が10月23日に始まり、そして、あっという間に10日間の会期が終わってしまいました。(白)さんやミッキーさんのように毎日書けば、あとが楽なのに、それが出来ない私。 今年は、イラン関連の映画が4本あって、その他、コーカサス、中央アジア、インドを中心に予定を組みました。 上映後のQ&Aの取材や、個別取材もしたので、その他の地域の映画があまり観られませんでした。
イラン関連作品が、3作品受賞したので、嬉しい結果となりました。
★クロージングセレモニー報告は、こちらで!
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/501353602.html

会期中の行動記録を私の忘備録としてしたためます。

10月23日(月
体力温存で、オープニングは家で観ようと思っていたのに、レッドカーペットのことはすっかり忘れ、オープニングセレモニーの途中からライブ中継を観ました。

10月24日(火)
11:20〜12:51 ユース TIFFティーンズ『白い小船』(小白船)
監督:ゴン・ズーハン(耿子涵)、中国
北朝鮮との国境近くの中国東北部の町。母親が海外に赴任し、別居中の父親と暮らすことなった少女。写真店を営む父と同棲中の女性に美人の娘がいて、妹のように可愛がってくれるが・・・ 思いもかけないエンディングに唖然!
学校ではチマチョゴリを着て「白い小船」の唄を朝鮮語で歌い、町には朝鮮料理のお店もある。朝鮮族の人たちの暮らしが垣間見れて興味深かったけれど、物語はちょっと切なかったです。(というより痛かった・・・)

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1時に暁さん、Nさんとヒューリックホール入口で待ち合わせてランチ@上海湯包小館 西銀座店。小籠包と鮭炒飯。

14:20〜15:42 コンペ『ゴンドラ』
監督:ファイト・ヘルマー、ドイツ/ジョージア
ジョージアの山あいを走るゴンドラを舞台に、若い女性の車掌どうしの淡い恋や、人々の日々の営みを、いっさい台詞なしで描いた映画。台詞がないことに、途中からちょっと居心地の悪い思い。ジョージアの風景はたっぷり楽しめたのですが。

16:10〜18:08 アジアの未来『相撲ディーディー』
監督:ジャヤント・ローハトギー、インド 
柔道選手のヘタルは重量オーバーになった時に相撲と出合う。敗戦が続くが、父や男友達の後押しで、相撲修行のため日本に渡る・・・
実在の女性の相撲選手にインスピレーションを得た映画。ど根性で頑張る彼女を支える男友達が素敵でした。

19:00〜20:59 コンペ『ロクサナ』
監督:パルヴィズ・シャーバズィ、イラン
認知症気味の母親と暮らす無職の青年フレード。駐車中の車から鞄を盗まれて困っている女性ロクサナを助ける。結婚式のビデオ撮影を仕事にしているロクサナに頼まれ、郊外の町に同行するが、お酒を車に積んでいたのが見つかってしまう・・・
今のイランの若者たちの暮らしが等身大で描かれつつ、イラン社会が抱える問題も浮き彫りにしている秀作でした。

10月25日(水)
11:42〜12:12 コンペ『ゴンドラ』質疑応答取材
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左からケイティ・カパナゼ(アシスタント・ディレクター)、ファイト・ヘルマー(監督/脚本/プロデューサー)、ニニ・ソセリア (主演女優)
監督から、「台詞のない映画を気に入ってくれた観客とは友達」と開口一番。私、友達になれないかも。(映像は素晴らしかったのですが) ジョージアのメインの撮影地のゴンドラは、実は1台だけ。行き交う2台のゴンドラは別の場所で撮影したそうです。Q&Aの詳細は、こちらで!

シャンテで取材を終えて、ランチしようと線路沿いに新橋方面に歩いていたら、海鮮丼の看板が目に留まりました。居酒屋「トロ政」
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花束のようなお刺身の下には玉子焼きも入ってました。1100円。大満足。

13:20〜15:13 アジアの未来『離れていても』
監督:サーシャ・チョク(祝紫嫣)、香港
1997年、湖南省から母と香港へきた8歳の少女ユェンは、先に香港に来ていた父と再会する。2007年、薬物中毒の父に抵抗し、将来を模索する高校生になったユェン。
2017年、ツアーガイドとなったユェンは刑期を終えて出獄した父と対面する。父は湖南省に帰るという・・・  香港返還の年から、10年毎に描かれる物語。どんな父親であっても、娘にとってはやっぱり父。

15:40〜18:16 ガラ・セレクション『ムービー・エンペラー』
監督:ニン・ハオ(宁浩)、中国 
アンディ・ラウ主演なので、ほかの映画を諦めて観たのですが、風刺コメディという割には素直に笑えない。舞台は確かに香港なのに、なぜか大陸の雰囲気を感じてしまったのは、それが今の香港を反映しているからでしょうか・・・ 
アンディ・ラウファンの暁さんのお仲間と久しぶりにお会いできたのは嬉しかった。

19:10〜20:59 コンペ『雪豹』
監督:ペマ・ツェテン(万玛才旦)、中国
今年5月に急逝したペマ・ツェテン監督の遺作のひとつとあって、途中で退出しなくてはいけないと思いつつ拝見。
青海省の山間の村に雪豹が現れたと聞いた地方局のレポーターが、同級生のチベット僧に案内されて村に行く。9匹の羊が雪豹に殺されたと怒り狂っているチベット僧の兄をジンバさんが熱演。チベット僧が出家するためラサに行くのを、父親は同行すると楽しみにしている・・・ というところで、後ろ髪を引かれながら退出。東京グランプリに輝いたので、公開を期待しています。

20:29〜20:59コンペ『ロクサナ』質疑応答取材
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パルヴィズ・シャーバズィ(監督/脚本/編集)、ヤスナ・ミルターマスブ(俳優)
主役のヤスナさんはこの日初めて完成した映画をドキドキしながら鑑賞したと語りました。脚本は、誰にもいっさい渡されなかったそうです。Q&Aの詳細は、こちらで!
終わって、劇場の前でイランの映画好き友人たちとおしゃべりしていたら、突然、雷が鳴って、土砂降りの雨。しばらく話しながら雨宿り。22:55に高幡不動に着いて、閉店5分前の京王ストアに飛び込んだら、お弁当が目の前でなんと75%引きに! 帆立と鮭のわっぱ飯を買って帰りました。


10月26日(木)
13:40〜15:27 コンペ『ペルシアン・バージョン』
監督:マリアム・ケシャヴァルズ、アメリカ
1967年にイランからアメリカに渡った両親のもとに生まれた監督。祖母、母、そして自身の3世代の女性の辿った人生をユーモアを交えて描いた物語。歴史に翻弄されたイランの人たちのことがよくわかる映画でした。
 
16:05〜17:18 アジアの未来 『マディーナ』
監督:アイジャン・カッセィムベック、カザフスタン/パキスタン/インド
昼 は ダンス 教 室 の 講 師 、夜 はショーパブで働くマディーナは、2歳の娘を育てるシングルマザー。娘の父親が娘を認知しないため調停中だが、DNA鑑定の結果がなかなか出ない・・・
監督をはじめスタッフ全員が女性。微妙な女心を描いているものの、ちょっと物足りなかった作品。

10月27日(金)
13:20〜14:57 アジアの未来『マリア』
監督:メヘディ・アスガリ・アズガディ、イラン
若い映画監督のファルハード。結婚式に向かう車に、橋の上から女性が落ちてくる。その女性マリアは、かつてファルハードが娼婦役に起用した女優だった。リハーサル映像がネット上に流出し、それを観た家族が彼女を責め、その後行方不明だったのだ・・・
映画を製作する中で、失踪したマリアの謎を追うという二重構造。バローチ族の独自の伝統的な考えが鍵になっているところが興味深かったです。

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東銀座のお気に入りの「マトリキッチン」でポークソテー。デザートをいただこうとしたところに、Mさんよりメール。「ミッドタウン6階のテラスにペルシア語しゃべってる人たちがいます。どうもナデリ監督のようです」と写真を送ってくれました。斜め後ろからだけど、ナデリ監督に間違いない! あとの二人は、『ロクサナ』のQ&Aの最後のフォトセッションの時に登壇した方たち。時間はないけど、走りました。なかなか私が着かないので、とうとうMさん、ナデリ監督に話しかけて時間稼ぎしてくれました。
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お陰で、久しぶりにお会いすることができました。この日の朝、暁さんからいただいたメールに、ナデリ監督が沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバルの審査員長を務めるとあったので、「今度、沖縄の映画祭で審査員長ですね」と言ったら、「どうして知ってる?」と言われ、「もちろん!」と答えた次第。
『ロクサナ』の撮影監督プーヤ・シャーバズィさんは、主演俳優にしてもいいほどのイケメン。シカゴに住んでいて、『ロクサナ』の撮影のために久しぶりにイランに行ったそうです。

16:45〜18:28 コンペ『鳥たちへの説教』
監督:ヒラル・バイダロフ、アゼルバイジャン
森に佇む男女。男ダブドは兵士。女スーラに「生きて帰って幸せになろう」というが・・・
前作『死ぬ間際』『クレーン・ランタン』と同じく、幻想的で詩的。
同じ時間帯に上映のルイス・クー主演の香港映画『バイタル・サイン』を観たいところ、ぐっと我慢して、「私の地域」の映画だからと観たのですが、私には高尚過ぎる映画でした。

18:58〜19:28 アジアの未来『相撲ディーディー』質疑応答取材
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左からニキル・サチャン(脚本)、アルナヴァ・セーングプタ(プロデューサー)、ジャヤント・ローハトギー(監督)
日本の相撲の話を日本で初上映されることの喜びを3人が語りました。
終わってから、会場の外でお会いできたので、監督に日本でのロケ地についてお伺いしました。監督が日本でのコーディネーターの方に声をかけてくださって、佐原など南房総とわかりました。このコーディネーターの方から「以前にお会いしたことがありますね」と言われ、さて、と思い巡らしたら、『風の絨毯』の時とわかりました。もう20年以上前のことです。

20:15〜アジアの未来『ロシナンテ』 引き続き21:58〜22:28 質疑応答取材 
監督:バラン・ギュンドゥズアルプ
求職中の夫サリ、保険勧誘員の妻アイシェ、6歳の聴唖の息子エムレの仲良し3人家族。サリが愛車ロシナンテ号でバイクタクシーを始めて生活が安定する。ある日、サリが体調を崩してアイシェが代理の運転手を引き受ける。道端の病人を介護している間にバイクを盗まれてしまう・・・
イスタンブルの街をたっぷり味わえる作品でした。
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左からデニズ・イェシルギュン(プロデューサー/脚本)、ファティヒ・ソンメズ(俳優)、バラン・ギュンドゥズアルプ(監督/脚本)
イタリアの名作『自転車泥棒』を彷彿させる物語。ビットリオ・デ・シーカ監督を敬愛しているとギュンドゥズアルプ監督。生活が苦しくても家族を思い何とか生きようとするのは、どこでも同じと語りました。

10月28日(土)
10:40〜12:19 アジアの未来『家探し』
監督:アナト・マルツ、イスラエル
出産を控えた妻タマラとその夫アダム。首都テルアビブの家が取り壊されることになり、アダムの故郷ハイファで家探しを始める・・・
ユダヤ人とアラブ人の双方が関わって作った映画と聞いていたのですが、訪ねた先の人々の民族や宗教的背景については、さほど語られませんでした。逆に、そんなことは気にせず暮らしているのがハイファという町なのかと思い当たりました。


13:20〜15:03 コンペ 『タタミ』
監督:ザル・アミール、ガイ・ナッティヴ、ジョージア/米 
ジョージアの首都トビリシでの女子柔道選手権。イラン代表選手レイラは、このまま勝ち抜くとイスラエル代表選手と当たる可能性があるため、負傷を装って棄権しろとイラン政府から命じられる。命令に背いて出場を続けるレイラを、コーチのマルヤムは命令に従うよう説得する・・・
『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したイラン出身の女優ザル・アミールと、イスラエルの映画監督ガイ・ナッティヴとの共同監督作品。
反骨精神溢れる力強い作品ですが、イラン映画ならば描けない場面をあえて入れたところを感じて複雑な思いが残りました。


暁さんの観る予定の香港映画『年少日記』が、2時半頃に終わるとのことで、一緒にランチをと約束していたら、中華圏の映画好きのKさんとNさんも一緒に、銀座インズの吉祥 CHINESE DININGにいるとのことで合流。
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黒酢酢豚ランチをいただきました。1080円。
『西湖畔に生きる』質疑応答取材に申し込みしていましたが、抽選にはずれたので、プレスセンターに寄って、早めに帰宅。

10月29日(日)
12:02〜12:32 アジアの未来『マリア』質疑応答取材
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エルナズ・エバドラヒ(編集)、カミャブ・ゲランマイェー(俳優)
本作が初長編のメヘディ・アスガリ・アズガディ監督は、28歳。兵役に行ってない理由を書面を揃えて提出するも当局がパスポートを発行してくれず、来日が叶いませんでした。奥様で編集を担当しているエルナズ・エバドラヒさん(女優さんのようにお綺麗!)が監督のメッセージを伝えてくださいました。Q&Aの詳細は、こちらで!

実は、この『マリア』の質疑応答と『ペルシアン・バージョン』の質疑応答の時間が重なっていて、後者は泣く泣く諦めましたが、こちらは運よく個別取材の時間をいただくことができました。質疑応答を聞いてから出なかった質問をしたかったところです。

14:10-14:40 コンペ『ペルシアン・バージョン』
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マリアム・ケシャヴァルズ監督個別取材 
@東京ミッドタウン日比谷 6F STUDIO@
監督にお会いして、まずペルシア語で「初めてイランを訪れたのが革命の1年前で、グーグーシュの曲をよく聴いたので懐かしかったです」とお伝えしたら、「日本人はどうしてペルシア語をしゃべれる人が多いの?! あなたで10人目位」とびっくりされました。
インタビューの詳細は、こちらで! 

15:03〜15:33 コンペ『タタミ』質疑応答取材
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プロデューサーで俳優のジェイミー・レイ・ニューマンさん。「夫で共同監督のガイ・ナッティヴは、今、アメリカへの帰国の途についています。中東で起こっている大きな出来事に関わっています」と、登壇できなかったことへのお詫び。
トビリシの町で、アメリカに住むイスラエル人とフランスに住むイラン人が映画を製作中であることを秘密裏に行った苦労を語りました。Q&Aの詳細は、こちらで!

16:40 18:27 コンペ『ペルシアン・バージョン』を、先ほどのインタビューを思い出しながら、もう一度拝見。

10月30日(月)休養日に。

10月31日(火)
11:00〜12:21 ワールド・フォーカス 『愛は銃』(爱是一把枪)
監督:リー・ホンチー(李鴻其)、香港/台湾
台湾期待の若手俳優リー・ホンチーが監督兼主演を務めた作品。刑務所を出て海辺の町で仕事を探すも、「良民証」を発行してもらわないと、まともな仕事につけないといわれる。博打に明け暮れる母親からは金を無心される。一方、出所を待っていてくれた彼女は、交通事故で両親を亡くし、大邸宅に一人で暮らしている・・・ スタイリッシュな作風。

同じ映画を観ていた(白)さんたち3人と一緒に、交流ラウンジ(有楽町micro)へ。
ドリンクチケットを2枚いただいていたのですが、これまで3回程行ってみたもののイベントで貸切。この日も、午後にトークの予定があるから入れないのではと言われながら、もう最後のチャンスなので行ってみました。
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無事、入れて、美味しいランチをいただくことができました。ドリンクも2杯♪

食事を終えた頃に、『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督と音響担当の井上奈津子さんのトークが始まって、運よく聴くことができました。
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山崎貴監督は、Dolby Cinemaで制作できたことを満面の笑みで語りました。また、井上奈津子さんからはゴジラの声を作った時の秘話。近所から「怪獣の声が・・・」と警察に通報もあったとか。

19:00〜 韓流20周年記念 Drama Original Sounds Korea 2023 @すみだトリフォニーホール
妹が韓国文化院主催のコンサートの抽選に当たり、17時から先着順にチケット配布というので、16時に待ち合わせ。お陰様で前から6列目のチケットをゲット。
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始まる前に夕食をと歩いていたら、正面にスカイツリーが根元から見える通り。スカイツリーに向かって歩いていったら、「錦糸町 小町食堂」というお店があって、「松茸ごはん 大270円、中220円、小190円」の貼り紙に惹かれて入りました。
松茸ごはんは、残念ながら炊いている途中で食べられなかったのですが、五穀米ご飯がありました。お皿に入ったおかずが色々並んでいて、玉子焼き1本 250円、しらす+大根おろし110円、ごぼうとレンコン190円、豚汁170円等、どれもお手頃な値段でした。

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コンサートは、MCの古家正亨さんが、「無料ですから、大きな拍手を!」と盛り上げながら、イ・ソジョン、ZERO、ハジン、Sanha、JKキム・ドンウク、ファン・チヨルの6人が、3曲ずつ懐かしいドラマのOSTを歌いました。最後に登場したファン・チヨルさんは、舞台を降りて客席を回り、一緒にスマホで写真を撮るというサービスぶり。
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そして、6人で「冬のソナタ」の主題曲「最初から今まで」を熱唱してコンサートは終了。お土産までいただいて、なんとも太っ腹なイベントでした。

11月1日(水)東京国際映画祭最終日。
今回、イラン関連4作品あるので、もしかして、何か受賞するかも・・・と、クロージングと、その後の記者会見、ダメ元で申込み。運よく、当たりました。
去年、東京フィルメックスと重なったのでクロージングを諦めたら、イラン映画が2作品受賞。直接、受賞のコメントを聴きたかったと残念に思ったので申し込みしたら、暁さんが抽選に外れてしまい、私が申し込みしたばっかりに・・・と、深く反省。

クロージングに参加できることになったし、昨日、トークを聴いたら、俄然、『ゴジラ-1.0』を観たくなったので、1時からのプレス上映を拝見。これまでの『ゴジラ』を、それほどたくさんは観ていませんが、やっぱり懐かしい。そして、今回は戦後の焼け野原の東京が舞台で、しかも徴兵された元兵士が戦地での経験を心の傷として抱えているという設定。
深みのある作品に仕上がっていました。観ることができてよかったです。

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観終わってすぐ、クロージングセレモニーの受付に走りました。お陰で、比較的真ん中寄りの席を確保できましたが、いかんせん、私のカメラと腕では、それほどの写真は撮れませんでした。
でも、表彰式は嬉しい結果に。
まず、アジアの未来 作品賞を『マリア』が受賞。次に、最優秀男優賞 を『ロクサナ』のヤスナ・ミルターマスブが受賞。そして、『タタミ』が、最優秀女優賞と審査員特別賞をダブル受賞!
『ペルシアン・バージョン』は無冠に終わりましたが、TIFF Timesの星取り表では、1位でした。公開を期待したいです。

引き続き、19時から、コンペ審査員会見 & 受賞者会見@東京ミッドタウン日比谷 6F BASE Q Hall

『マリア』と『ロクサナ』の登壇者には、質問させていただくことができましたが、もう少し受賞に絡めた質問をするべきだったと反省。

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会見が終わって、会場の外で『ロクサナ』の主役ヤスナ・ミルターマスブさんと、撮影監督のプーヤ・シャーバズィさん、そして通訳のショーレ・ゴルパリアンさんとお話しすることができました。

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この後、記者会見に来ていたTさんと、「珈琲館 紅鹿舎」へ。お昼を食べ損ねていたので、お腹ペコペコ。チキンソテーをいただきました。すれ違いばかりだったTさんとも、やっとゆっくりお話できて、映画談議に花が咲きました。

充実の東京国際映画祭でしたが、インタビューや質疑応答の取材のまとめが、全然終わってません・・・ 頑張らなくては!



posted by sakiko at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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