2024年02月04日

パレスチナを舞台にした『ピンク・スバル』の監督たちとアラブ料理を楽しみました (咲)

もう1週間以上前のことになってしまいましたが、1月27日(土)の午後、銀座のアラブ料理店「ミシュミシュ」でのイベントに参加してきました。
カフェバグダッドの久保健一さんと、映像ディレクターの比呂啓さんが企画した、「日本で食べるマクルーバ(アラブの炊き込みご飯)」の10回目にして最終回。フィナーレを飾って、イスラエル・パレスチナを舞台にした映画『ピンクスバル』の小川和也監督はじめ関係者が参加して、「パレスチナの思い出を語り合う」食事会というコンセプト。

『ピンク・スバル』 観たような記憶が・・・と思ったら、ちゃんと紹介していました・・・
http://www.cinemajournal.net/review/2011/index.html#pinksubaru
監督・脚本:小川和也
パレスチナ西岸地区に接するイスラエルの街タイベ。寿司職人のズベイルは、妹アイシャの結婚式の日に新車で彼女を式場に送りたいと、スバル・レガシィを購入するが、翌日、買ったばかりの車が跡形もなく消えてしまう。 アイシャは車が見つかるまでは結婚しないと言い出す・・・
パレスチナ西岸地区では車のディーラーが少なく、タイベの街の車泥棒による供給が重宝されているという車事情を背景にしていますが、人情やユーモアに溢れた楽しい作品。
2010年/イタリア・日本/アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語/16mm/カラー/シネマスコープ/98分
後援:イスラエル大使館、駐日パレスチナ常駐総代表部
配給・宣伝:レボリューション  配給・宣伝協力:アップリンク

比呂啓さんによるメイキング映像(約30分)を観たあと、小川監督はじめ皆さんのトーク。
小川監督がパレスチナに関心を持つに至った原点は、9.11の時、比呂啓さんと一緒にニュージャージーにいたこと。その後、イタリアでのある出会いが、イスラエル&パレスチナを舞台に映画を撮ることに繋がったことを語ってくださいました。

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主演の小市慢太郎さんは、美術や衣装が思い通りにいかないアバウトさを楽しく語り、女優の川田希さん(写真左)はすぐに友達になれる素敵な人たちを肌で感じたと語りました。
エグゼクティブプロデューサーの田中啓介さん(写真右)からは、最初、三大宗教別に食事をしていたのが、日本人が入ったことによって皆一緒に食べることになって、あいまいな日本人だからこそ和をつくることができることが『ピンク・スバル』に参加して、一番感じたことという話が出ました。また、後援にイスラエルとパレスチナが仲良く並んだのも嬉しかったとのこと。
紛争のイメージばかりが伝わるイスラエル&パレスチナの人々の日常の姿が生き生きと描かれているのが、この映画のなによりの素晴らしさだったと、私も思い出しました。

さて、この日のメニューは・・・
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【前菜】ホンモス(フムス)、ババガヌーシュ(ナスのペースト)、ラブネ(ヨーグルトチーズ)            
【サラダ】タッブーレサラダ(イタリアンパセリやブルグルのサラダ)     
【温前菜】ファラーフェル(ひよこ豆のコロッケ)
【肉料理】海老とムール貝のタジン、コフタタヒーニ(アラブの棒状ハンバーグにゴマペーストをかけたもの) 

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最後に、お鍋をひっくり返す炊き込みご飯の「マクルーバ」
お鍋をトンカチで何度も叩いてひっくり返します。
それでも、鍋底に敷いていた茄子やトマトがくっついていて上手くご飯の上に乗らないのはご愛敬。
ヨーグルトに胡瓜を混ぜたものを一緒に食べると、なんともマイルドな味になって美味しかったです。

お腹が満たされたところで、今のパレスチナの状況を思い、申し訳なくなりました。
『ピンク・スバル』本編と比呂啓さんによるメイキング映像をセットでぜひどこかで上映してほしいものです。


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パレスチナの旗が掲げられた「ミシュミシュ」
東京都中央区銀座6-3-15 長谷第2ビル2F
posted by sakiko at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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