博多から別府、大分、下関に足をのばせるJRフリー切符もマイルで交換でき、3日間新幹線以外の列車が乗り降り自由です。
飛行機往復のマイルより多くかかる(8000マイル)ので、ちょっと迷いましたがやはり便利でした。
特急の「ソニック」や「ハウステンボス」「ゆふ」に在来線と乗り放題。全席指定の「ゆふいんの森」号は人気で、私の乗りたい時間のは売り切れでした。残念〜!
JR博多駅、空港は「福岡空港」です。地下鉄で二駅
1日目 5月8日(水)
お昼には博多に到着。長浜ラーメンを食べたいところですが、最近はラーメンの油がもたれるのでやめました。まず地下鉄の一日乗車券(大人640円)をゲット。昔むかし夫の転勤で福岡に3年住んでいました。子どもたちが小さいころで筥崎宮や大濠公園、中州など、昔はゆっくり行けなかった観光スポットをめぐりました。今日の予定は18時からの大衆演劇のみ。15年前、同じ劇場に観劇仲間と来たことがありますが、今回はたまたまで、追っかけではありません(笑)。
Pokémonを始めてから初の博多なので、ポケ活(ポケストップを回し、ポケモンを捕まえる)しつつ歩きます。これは地図と連動しているので、遊びながら名所旧跡を回れるんですよ。開演時間に間に合うよう切り上げて、宿にリュックを置いて出かけました。東京も博多も曇り空でしたが、雨にはならず観劇後は川沿いを夜風に吹かれながら宿へ。
2日目 5月9日(木)
パソコンがないと早寝早起きです。
ゲストハウスは綺麗で、希望通り下の段でよく眠れました。スタッフの方も泊り客も外国の方が多いです。
「ゆふいんの森」号と同じ路線を走るローカル電車に。
後発の特急はずっと後なのでこちらが早く到着します。窓から見える景色は一緒(負け惜しみ)。乗換の久留米で、久留米絣の端切れを見つけ、日田では時間があったので、外へ。ここ日田は大人気コミック「進撃の巨人」原作者・諫山創氏の出身地、関連グッズや銅像などがあるファンの聖地。
進撃の巨人 リヴァイ兵士長像
進撃の巨人 ラッピング自転車
名物とりめしのおにぎりを食べつつ、文庫本を読みふけるうちに別府到着。
大分からこちらに向かってくれた旧(級)友と改札で再会し、18時開演の劇を前に腹ごしらえ。別府駅のモールで、とり天+とり麺の定食。鶏肉が柔らかくて美味しい!劇場はデパート7階。お久しぶりの劇団で女性の総座長さんが上手だった記憶が。若い座員さんが増えていて頼もしい気がしました。友人は初の大衆演劇で「新しい世界を見ました」と感想。初めては、いくつになっても楽しいものです。来月も見てね、とおすすめ(笑)。
宿は元温泉旅館をゲストハウスに改装したので、玄関前に足湯があり、岩風呂の温泉にも入れます。こちらのスタッフさんも外国の方。日本語流ちょうです。2000年、別府にAPU(立命館アジア太平洋大学)ができて、外国からの留学生が増え、そのまま日本で就職する人も多いよと、友人。温泉に入って就寝。
3日目 5月10日(金)
北浜地区に泊まったので海がすぐ近くです。これは砂浜に生息するポケモンがゲットできるかも、と張り切って向かうあやしいおばちゃん。砂浜を往復すること〇回。1匹見つけた後、ポケ友にお土産をと粘りましたがそれきりでした。
次は別の旧友と豊後高田へ。「玉津東天紅」という中華やさんのような名前の映画館は、残念ながら金曜日はお休み。「昭和の町」としてレトロな雰囲気を残した商店街の中にあります。いつかここで映画を観たいものです。
名物からあげ定食でおなか一杯、今度は特急ソニックで小倉に向かいます。湯布院回りと違って速いー。
初めて降りた小倉にも大衆演劇場はあったのですが、近くの劇場は閉館。暗くなってから知らないところを探すのは苦手なので3度目の観劇は取りやめ。せっかくのフリー切符を活用しようと、夕暮れの門司港を見に行きました。
門司港駅(重要文化財)
旧大阪商船ビル
どちらも素敵な建築!駅舎は大正時代の姿を復元したそうです。明日また来る予定。宿は銀行や大きな会社ビルの間の道を入ったビルの4,5階。3つの宿のうち一番安かった分、狭いですが、眠ってしまえばどうということはありません。どこでも寝つきがいいのは数少ない私の取柄です。
4日目 5月11日(土)
思わぬ伏兵がっ。上のベッドの人のいびきが大きかった・・・寝入りばなには不在だったので眠れましたが、5時ころ目が覚めてしまいました。ま、そのおかげでさらに早起きしてスタートできたと思えば。
さて最終日。朝食後、まだ開いていない”小倉昭和館”へ行きました。2022年に2度火災に遭い、2度目には全焼。存続を願うファンたちのクラウドファンディングや北九州市への署名嘆願などにより再建。2023年12月にオープンした劇場です。ニュースはこちら。開館時間よりずいぶん早かったので、中へは入れず外観の写真を撮っただけ。
門司から電車で下関へ、山口県に入りました。観光案内所で絵地図をもらって、北上します。長く歩くので、郵便局からあちこちへレターパック(全国どこへでも520円)を出しました。減った!リュックが軽くなって、金子みすゞさん、田中絹代さんゆかりの地など巡ります。
顕彰の碑 はちと神様の詩文が左側に
関門トンネル人道(780m)
唐戸市場でふく汁を食べ、海底トンネルを歩いてまた福岡県に戻りました。和布刈(めかり)からトロッコ列車に乗り(大人300円)10分で門司港へ。美術館や焼きカレーなど、心惹かれますが門司港レトロ地区の「松永文庫」へ向かいます。友人からの情報だけで個人文庫だと小さなところかと勝手に想像して探しましたら、なんと大きな建物「旧大連航路上屋」の1階に入っている(2013年から)立派な施設でした。新旧青春映画のポスターが並んでいます。流れる音楽も聴いて。
スタッフの手塚さん、凪さんとお話できました。
スタッフの手塚さん、凪さんとお話できました。
*撮影許可をいただいています*
松永武氏が戦後個人で蒐集してきた膨大な資料を2009年北九州市に寄贈し、館長を勤めていましたが2018年永眠。遺志をついだスタッフの方が工夫を凝らした展示を続けています。北九州市の文化施設ということで入場無料ですが、国立アーカイブでも有料です。無料で裾野を広げた後は、100円なり200円なりでも有料にしてその分じっくり見てもらってもいいのではないでしょうか。予算も増えますし。映画研究家、映画ファンはぜひ足を運んでください。古いポスターの保存状態がとても良くて、松永氏の映画愛を感じます。
19時福岡空港発の飛行機で帰京。充実の九州の旅は無事に終了しました。
来月は札幌へ里帰りです。老母に会ってこなければ。(白)