フィルムを紡ぐ 映画編集者 南とめ 聴き書き
著者:南とめ
聞き手=宮重淑子
編集=稲川方人/青木眞弥(キネマ旬報社)
発行=株式会社パンドラ
販売価格1500円+税=(\1,650)
A5 判/約180 ページ/並製
ネガフィルムの編集者として活躍した南とめさんへの聴き書きをまとめたもの。
TVドラマの編集助手をしていた宮重叔子さんが、映画配給や出版などを手掛ける(株)パンドラに勤務し、約30年前に南とめさんに取材したものの出版できないままになっていた聴き書き原稿が戸棚に眠っていました。2022年、国立映画アーカイブで「日本の女性映画人」という企画が始まり、日本の女性監督、脚本家、編集者などが取り上げられ、その機会に、この30年前の聴き書きを本にしようということになったそうです。
かつて映画はフィルムで撮影・編集していました。脚本や撮影中の記録に基づきポジフィルムの編集者が1本の作品に仕上げ、それに忠実に従いネガフィルムへと編集する。南とめさんはネガフィルムの編集者として、1933年の木村荘十二監督作『ほろよひ人生』に始まり、数百本の作品を手掛けました。その南とめさんの仕事人生を綴っています。
映画のことを語るとき、監督や俳優がどうしても注目されますが、映画を作るにはたくさんの人の協力が必要です。これは、日本映画を裏で支えた人の映画史でもあります。
南とめさん紹介 パンドラHPより
1910 年6 月18 日〜 2004 年5 月16 日
ネガ編集を手掛けた作品。『影武者』(1980年/黒澤明監督)『乱』(1985年/黒澤明監督)『ヒポクラテスたち』(1980年/大森一樹監督)『犬神家の一族』(1976年/市川崑監督)他多数。1985年エランドール賞特別功労賞/第10回エイボン女性年度賞功績賞/第14回日本アカデミー賞特別賞/第50回毎日映画コンクール特別賞受賞。
目次:
はしめに | 宮重淑子
第1章 富山の新湊から大阪、そして映画の世界へ
第2章 裏方の裏方のもう一つ裏方
第3章 鵜川疎開時代
第4章 人の三倍、四倍は働いた
第5章 映画の仕事は一日やったらやめられない
編集部注
南とめさんという人 | 高倉三郎
南とめ 主な担当作品
2024年4月下旬発行 書店では流通していません。
映画配給会社パンドラのオンラインマーケットにて受け付け。
https://pandora-films-shop.stores.jp/items/65e5744c8eae8004135e682b
あるいはパンドラまで(E-mail:kibou@pan-dora.co.jp)
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ユーロスペース/横浜シネマリン/シネマスコーレ
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テアトル新宿/キネカ大森/テアトル梅田
シネ・リーブル神戸/シネ・リーブル池袋
シネマ・ジャック&ベティ
古書往来座(東京都豊島区)/シアターキノ
ラピュタ阿佐ヶ谷/模索舎
まとめ(暁)