2024年07月19日
クルドにウズベク、今年も充実のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(咲)
私にとって夏の風物詩となったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。
13日のオープニングセレモニーは、前後の日に予定が詰まっていたので、千絵さんにお任せして休養日にして、15日(月・祝)から参戦。
11時からのトルコ映画『別れ』を目指して、川口駅10時発の無料シャトルバスに乗車。
もう満席で立っている人も多々。座っている外国人の方のお顔、知ってる方のような気がして、じっと見つめてしまったら目があって、席を譲ってくださいました。
なんと、トルコ映画『別れ』のクルド人の監督ハサン・デミルタシュさんでした。
Webサイトでお顔を見ていたから、確かにどこかで見た顔だったのですね。
立たせてしまい恐縮しながら、お話しました。
隣の隣にシネジャの千絵さんが座っていて、映画祭パンフレットの『別れ』のページを開けてくれたので、そこに映る東トルコのマルディンの写真をみながらお話しました。
1990年代にトルコ政府から強制移住させられた時のことを映画にされたのです。
映画はまだ観る前でしたが、歴史ある素敵な街マルディンに行ったことがあるので、話がはずみ、幸先のいい映画祭スタートでした。
『別れ』は、監督が7歳の時に強制移住させられた時に、おじいさんが「おばあさんの骨を持ってこれなかった」と嘆いていた一言がずっと胸にあって、いつか映画にしたかったのが実現したもの。 とても胸に沁みる物語です。
14:30〜『ミシェル・ゴンドリーDO IT YOURSELF! 』
ミシェル・ゴンドリー監督が、ハチャメチャな人物だったことがわかる、すごく飛んだ映画でした。ふぅ〜
ぐったりして帰宅。
16日(火)は一日休養日にして、翌日のウズベキスタン映画『日曜日』の監督インタビューの準備。
ウズベクの村で暮らす老夫婦を描いた映画なのですが、これがまた、とても味わい深い映画なのです。
17日(水)
朝の通勤時間帯に新宿へ。ちょうど高幡不動始発の急行に座れたので、通勤ラッシュのつらい思いをせずに済みました。
赤羽から乗った京浜東北線で、映画祭の一次審査をしていらっしゃる津島令子さんにお会いし、川口駅からタクシーで行きましょうとお誘いしてくださったのですが、川口駅のタクシー乗り場には、7組の先客。なのにタクシーが来ない・・・
津島さんは、この日一日、映像ホール上映時のMCを務められるので、10時20分から事前打ち合わせとのこと。
あきらめて、10時発のシャトルバスに飛び乗りました。
そこへ、ウズベキスタン映画『日曜日』のショキール・コリコヴ監督も駆け込みで乗車。「ヤフシミシーズ」(お元気ですか)と、数言しか知らないウズベク語でご挨拶。インタビュー前にお会いすることができて、この日もラッキーなスタートでした。
11時から、『日曜日』監督インタビュー。通訳は在日ウズベキスタン共和国大使館にお勤めの若いウズベクの女性。
時間切れで質問できなかったことを、上映後のQ&Aの時に真っ先に手を挙げて尋ねました。MCの津島さんから、なかなか最初に手を挙げてくれる人がいないから・・・と言われていたこともあった次第。こんな単純な質問でもいいという見本のようなことを伺いました。(どんな質問をしたかは、後日のレポートでご確認を!)
13:30〜 『マスターゲーム』
1956年ハンガリー動乱下のブダペストで、西へ逃げようとする男女の物語。
ウィーンに向かう列車で繰り広げられるチェスや制服姿の男たちに追われる場面は、実はファンタジー。まだ頭の中で整理しきれてないです・・・
バルナバーシュ・トート監督 チャップリンが大好き♪
16:30〜 『連れ去り児(ご)』
インドの地方の町。母親の再婚式のためにやってきた兄弟。目の前で赤子が連れ去られ、犯人の一味と疑われ、SNSが拡散され、暴徒化した人たちに襲われる・・・という物語。
これでもかという暴力に、これまたどっと疲れました。
いろいろな言語が飛び交う映画で、インドならでは。
字幕を担当された松岡環さんにお会いしました。監督にインタビューされたそう。楽しみです。
18日(木)
この日は、ゆっくり午後から。
川口駅12時半のシャトルバスに乗ったら、友人のMさんやFさん。
さらに、見知った監督さんたちがどっと乗ってきました。今年は円安効果もあって、海外からのゲストが多数。皆さん、よく一緒に行動して情報交換や友好を深めていらっしゃる様子。映画祭らしい光景でいいですね。
13:30 『私たちのストライキ』
パリの高級ホテルで客室係として働く女性たちの物語。非正規雇用の悲哀。
まだ若いエヴァという女性が新規で働くようになり、高齢のシモーヌという女性のもとで仕事を仕込まれます。二人の生き方それぞれが生き生きと描かれていました。
実際に22か月ストを続けた非正規雇用の人たちの姿に胸を打たれて本作を作ったとのこと。
ネシム・チカムイ監督 Nessim CHIKHAOUI (カタカナ表記がちょっと違う気が・・・)
お名前からして、もしかしてルーツはチュニジアですか?とお伺いしたら、まさにそうでした。お父様がチュニジアの奥のほうのアルジェリア国境に近いところのご出身。
17:00〜
『別れ』ハサン・デミルタシュ監督インタビュー。
何度かお会いし、雑談であれこれお話していましたが、正式にちゃんとお話を伺いました。
4000ドルという低予算なので、撮影も編集もすべてご自身で。イスタンブルの場面も、皆を連れていく予算がないので、マルディンで撮ったそうです。
さて、21日の閉会式で受賞作が発表されます。
私のお気に入りの作品が受賞すればいいなぁ〜!
20日(土)からはオンライン配信が始まります。
ぜひ、お家でお楽しみください。
配信期間:2024年7月20日(土)10:00 〜 7月24日(水)23:00
https://www.skipcity-dcf.jp/online.html
国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門) 1作品300円(税込)
国内コンペティション(短編部門) 1作品100円(税込)
見放題プラン 1,480円(税込)
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