2024年09月08日
北海道の旅@ 「写真の町」東川町で映画『アアルト』上映会 (咲)
8月30日(金)〜9月4日(水)、ほぼ40年ぶりに北海道を旅してきました。
東川町に移住して6年目になる友人と、稚内のシネジャ読者の方を訪ねての、おんぶに抱っこの旅でした。
まずは、「写真の町」東川町編。
秋田・角館近くのまつばユースホステルの常連仲間Oさんから、定年後、北海道の東川町に移住すると聞いたのは、映画『写真甲子園 0.5秒の夏』(2017年11月公開)を観て、程ない頃でした。 「あ、写真の町?」と言えたのは、そのお陰でした。
毎朝、OさんがFacebookにあげる写真で、すっかりお馴染みになった東川。上京したOさんを囲んでの会で、「いつ来てくれるの?」と言われたのは2月末のことでした。それを真に受け、押しかけることにした次第。
8月30日(金)
東川町のOさんのご自宅は、旭川空港から車で10分! それをいいことに、運賃のお安い羽田17:15発のフライトで-旭川 18:50着。19時半にはご自宅に着きました。日の暮れるのが東京より早くて、もう真っ暗でした。
奥さまの美味しい手料理をいただきながら、東川ライフのあれこれを伺いました。
翌日の午前はちょっと小雨模様でしたが、町を案内してもらいました。
1985年に「写真の町」宣言をした東川町。でも、それだけでない、様々な取り組みをしていることを実感しました。
まずは、教室に壁のない小学校へ。解放感溢れる学びの場。ピアノが置かれた広いスペースは一般に開放されています。
次に、町を見晴らせる「キトウシの森 きとろん」へ。隈研吾氏設計による保養施設。お風呂やレストランが、とてもお洒落。
お昼は、移住してきた方が営むお惣菜とパンのお店「SONOまんま」のバゲットサンド。
午後は、車で15分程の美瑛へ。
セブンスターの木
ケンとメリーの木
クリスマスツリーの木
四季彩の丘
いつもなら、観光客が大勢いるらしいのですが、かろうじて、観光バス2台とすれ違っただけ。
平地の広がる東川と違って、美瑛は起伏のある丘が連なる町。
森の中のパン屋さんでお茶。 パンは売り切れの看板。
夜は、首都圏から東川にUターンした若い店主の営むお洒落なお店「オン・ザ・テーブル」で。
素材にこだわる美味しいお料理♪
9月1日(日)
大雪旭岳源水へ。車で10分ほど。これが上水道のない東川の人たちの水源。水は無料ですが、家を建てる時に井戸を掘ってポンプを設置する初期費用がかかるそう。(どこを掘っても水が出る!)
町に戻って、町民の健康をサポートする「そらいろ」へ。こちらも隈研吾氏が建築に関わった建物。トレーニングルームは町民の使用料一日200円。65歳以上は無料。トレーニングメニューのアドバイスもしてくれるそう。広々としたキッズコーナーも。
次に、複合施設「せんとぴゅあ」へ。元小学校を利用したギャラリーや「東川公立日本語学校」、新設の建物は図書館と「写真文化」「家具デザイン文化」「大雪山文化」の展示スペース。
生まれた赤ちゃんに贈られる「君の椅子」。年度によってデザインが変わります。
そこで、【第94回デザインスクール映画「アアルト」上映&トーク】のポスターに目が留まりました。なんと、この日の3時から。晴れててもったいないと思いつつ、QRコードから申し込み。
午後ゆっくり行くつもりだった東川町文化ギャラリーへ。
第40回写真の町東川賞受賞作家作品展を、ちょうど9月2日まで開催中。
国内作家賞は、ちょうど映画『オキナワより愛を込めて』が公開中の石川真生さん。
お隣の郷土資料館も壁いっぱい写真が飾ってあります。これは写真月間が終わるとはずされるのだそう。
ランチは、ジャム屋さんがやってるカフェTam Jamさんで。
白樺にこだわった建物で、窓からは黄色い稲穂の向こうに大雪山から十勝岳連邦まで一望出来る素晴らしさ。
ランチを食べ終わったら、もう2時半過ぎ。『アアルト』上映&トークの会場、せんとぴゅあTに送っていただきました。
フィンランドを代表する、建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト。彼のドキュメンタリー『アアルト』上映前に、アルテック日本支社を立ち上げた林アンニさんのお話と、東川で白樺プロジェクトに取り組む鳥羽山聡さんのお話。鳥羽山さんから真っ先に名前のあがったのが先ほどランチをいただいたTamJjamさんでした。
上映会&トークに参加して、ちょっと町民になった気分。
歩いて、5分程でOさん宅に到着。徒歩圏内に、人生を豊かにする施設がたくさんあって、確かに移住したくなる町です。
大自然に、美味しいパン屋さんや、おしゃれなお店・・・ 図書館やスポーツジムなども充実した東川ライフを垣間見て、羨ましく思いました。
翌朝は、少し早起きして、旭川9時発の特急宗谷に間に合うよう送っていただきました。
記憶の中の旭川駅とはまったく違う、立派な旭川の駅舎にびっくりでした。
さて、いざ、50年ぶりの稚内へ。
続きはまた!
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